Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

旧車は楽し 2

2020-10-04 20:22:25 | 旧車
 前回書いたように今年の車イベントはすべて中止という状況ですが、BS朝日で今まで4回ほど放送していた
「昭和の車といつまでも」がレギュラー番組として10/14(水)の午後10時から放送開始になるのが唯一の楽しみではあります。

それはともかく、今回はトヨタ、日産、ホンダといったメーカー以外の旧車をいくつか紹介します
まずは現在ではトラック専門メーカーですが、昭和30年代後半~40年代前半は乗用車も生産していた日野自動車から
ミケロッティがデザインした名車、「コンテッサ1300」です
まずは4ドアセダンからですが、この車はリヤエンジンですね。

そして、個人的に大好きなコンテッサ・クーペ、素晴らしくエレガントなスタイルで、「コンテッサ」(伯爵夫人)の名にふさわしい名車です。


続いてはこちらも乗用車生産から撤退して久しい、いすゞ自動車から
当時スポーティなセダンとして人気の高かったベレットが2台です

地元のイベントでは見たことがないのですが、ベレットには「ファスト・バック」という受注生産モデルがあり
ワタシはレモン・イエローに塗られたこの車を40年前に一度だけ見たことがあります。(画像は借り物です)


続いては軽乗用車から、まずは「スズキ・フロンテ」です

このタイプは1967~70年に生産された二代目のフロンテですが、残っていること自体が奇跡的です

続いては2台並んでいますが、手前の白い車は1962年~69年に生産された、「三菱ミニカ」の初代モデルで、これも現存数はかなり少ないはずです
奥の緑色の車は日本が誇る名車のひとつ、「スバル360」、通称「てんとう虫」ですね。

最近は何かと厳しい三菱自動車ですが、昭和40年代後期~50年代前期に若者に人気の高かった2台で

手前が「ギャランGTO・MR」、奥はギャランFTOの後継車種として人気を得た「ランサー・セレステ」ですね。
ちなみに「GTO・MR」はギャランGTOの中で唯一のDOHCエンジン(1600CC)を搭載した希少なモデルで
オーナーさんが調べたところによると、新車当時、山形県での販売記録は1台もなかったとかで
部品が少なくてレストアに苦労したというお話をお聞きしました。

昭和の車は味わいがありますね。


回想の古伊万里 83(染付投網人物文七寸皿)

2020-10-02 20:05:30 | 古伊万里
 古伊万里の大師匠であるDr.kさんのところで、「染付投網人物文深皿」が紹介されました
そこでワタシも便乗して同じような手の品を紹介することにしました。
「染付投網人物文七寸皿」


Dr.kさんも書いておられるように、この文様の品は中期末~後期にかけて大量に作られたようで
骨董市などでもまとまった数で売られていることが多かったように思います。
Dr.kさんの紹介されている品は絵柄も特徴があるのに対し、ウチの品は同じ絵付けの品が大量に存在するタイプの品です
染付の色が天明~寛政期に見られる「茄子紺」と呼ばれるタイプのものであることから、時代的には間違いない品ですが
正直なところ、「生活骨董」のジャンルに属する品であることは確かです。



裏面は天明期に見られる芙蓉手に習ったもののようで、この点でも典型的なこのタイプの品であることが判ります
さて、Dr.kさんと共に、ワタシにとっての古伊万里の師匠であるミーコさんはこの品を、「天明の灰皿」と教えてくれました。
確かにそんな感じですが、良く見ると吸いかけのタバコを置く場所(違いますが)に漢詩のようなものが墨弾きで書いてあります
これを辿っていくと

「引網者」

「思有意」

「暗浮遊」

「不得魚」
と読めます

これは一体何でしょうか?
ワタシは漢詩の知識はありませんので、何のこっちゃワカランのですが、「不得魚」で検索したところ
似たような漢詩を発見しました。
「垂釣者不得魚暗知浮遊之有意」
これは、「本能寺切」(ぜんぜん知らない・・・)の中にある漢詩の一部のようで
「釣を垂らす者は、魚を得ることは出来ないけれども、それとなく水の中を浮遊することの意味を知る」という意味だそうです。

伊万里には漢詩を書いた品(赤壁賦)もありますので、これもそういった流れなんでありましょうか。

この品、正直なところ伊万里としてはたいした品ではありませんが、良く見てみると面白い発見があることを感じました。