あけましておめでとうございます
昨年は拙ブログをご覧いただきありがとうございました。もはやネタ切れ状態ではありますが
今年も続けていこうと思いますので、よろしくお願い致します。
さて、今年最初の更新は、ウチにある蝶の標本の中で、何故か一種類だけ紹介していなかった(決して珍しくはない)蝶を紹介します。
「シボリアゲハ」(学名 Bhutanitis lidderdalii)
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翅を開くと9cmほどの蝶ですが、まず目立つのはアゲハ蝶の仲間に見られる尾状突起が3本もあるという他に例を見ない形です
黒地に絞り模様のような線の入った紋様も独特ですが、それ以上に尾状突起の上の方の赤が強烈な印象を受けます。
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シボリアゲハは4種類しかおらず、80年もその姿が確認されず幻の蝶だと思われていたものの、2011年に日本の調査隊が再発見した「ブータンシボリアゲハ」
さらにはウチの標本である「シボリアゲハ」、さらには中国を中心に生息している「シナシボリアゲハ」と「ウンナンシボリアゲハ」です。
シボリアゲハの仲間はいろいろなエピソードがありますが、今回は書きませんので、ネットで検索してみて下さい。
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裏面はこんな感じです。
ちなみにウチの標本は政情不安でヤバくなっているミャンマー産です。