最近入手したちょっと古い本に「地球 絶滅昆虫記」という書籍があります
1988年に刊行されていますので、今からざっと36年前の昆虫に関する書籍です
この書籍の中で絶滅種として取り上げらている中で、今世紀になってから再発見された蝶がいます
それが「モエルネリマネシアゲハ」(Papilio moerneri moerneri)です
この蝶はニューアイルランド島(パプアニューギニアのビスマルク諸島にあるらしい)の特産種で
1919年に1頭目が採集され、1924年に2頭目、そして1938年に3頭目が採集されてから採集された記録がありませんでした
↓はこの書籍に掲載されている美麗な生態画です
この書籍が刊行された時点で50年も採集されていなかったので、絶滅種として取り上げられたいるんですが
ニューアイルランド島の環境がそれ程損なわれていないことを理由に↓のような記述になっています。
ちなみに↓が現物のモエルネリマネシアゲハで、画像は当然借り物ですが、1919年に採集された最初の個体のようです
(スウェーデン自然史博物館にあるらしいです)
さて、この幻の蝶はどのようにして再発見されたんでありましょうか?
なにかで読んだところによると、2007年にニュージーランド人の採集家(?)が、最初に採集されたジャングルのスポットへ
ヘリをチャーターして直接降下して採集されたということのようです。
確か日本の昆虫のオークションにも、かなりの高額で出品されていた覚えがあります。
幻の何がしかを探し求める人間の情熱は凄いもんであります。