Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

JAZZレコード 4

2021-03-31 21:15:58 | JAZZ
ものすごく久しぶりのJAZZレコードです
今回は今から44年前、ワタシが初めて買ったJAZZレコードを紹介します。
「死刑台のエレベーター/マイルス・デイヴィス」

随分とほったらかしていたせいで、ジャケットにシミができていますが、これがワタシとJAZZとの歴史とも言えるでしょうか。
フランス映画におけるヌーヴェル・バーグ(新しい波)の出発点といわれるルイ・マル監督の1958年の傑作映画のサウンド・トラック盤です。
映画の予告編はコチラでどうぞ。
ワタシがこの映画に出会ったのは高校生の時で、TVの洋画劇場で見て映画の見事さ以上に音楽に惹きつけられた覚えがあります。
(映画については、コチラが詳しいです)
この映画の音楽は、ちょうどパリに来ていたマイルスが、映画のラッシュフィルムを見ながら即興で演奏したようで、そういった点でも画期的であるとは言えます。
社会人になり、冬のボーナスを頭金にしてステレオを買い、このレコードを何度も聴いたのは随分と昔のことになりました
特に素晴らしいのは、モーリス・ロネを探してジャンヌ・モローが夜の街を彷徨うシーンで、音楽と一体化した見事なシーンだと思っています。
JAZZを使った映画は他にも結構あり、「危険な関係」や「大運河」などは同じ時代の作品ですが、やはり映画としても音楽としても、本作が絶品なのは確かです。

JAZZレコード 3

2020-10-09 19:46:52 | JAZZ
 先日に引き続き、JAZZレコードの紹介です。
なぜ今まで忘れていたJAZZについて連続して書くことになったかと言えば、昨日、10年来のお付き合いがある
地元でソフトウェア会社を経営している方と、初めて食事をする機会をいただいたんであります。
スケジュールのやり取りをする中で、拙ブログを紹介したところ、なんとこの方がJAZZファンであることが判ったんですね
そんなこともあって、昨日はJAZZ談議に花が咲いたという訳です。
前置きが長くなりましたが、その折に話に出たレコードを一枚紹介したいと思います。

静かなるケニー」 ケニー・ドーハム


帯のところにスイングジャーナル認定ゴールド・ディスクのマークが入っていますが、このレコードは1976年12月に認定されています
ケニー・ドーハムという人はトランペッターとして超一流でないことは確かなんですが、その哀愁を感じさせる音色は日本人好みと言え
そいった意味では、ディジー・ガレスピーやマイルス・デイビス、フレディ・ハバート、リー・モーガン、クリフォード・ブラウンといった
人たちよりも、「愛されるトランペッター」であったということかも知れません。



youtubeでこのアルバムの全曲を聴けますが、個人的には1曲目の「Lotus Blossom」と4曲目の「Alone Togather」が大好きで
この他にも2曲目の「My Ideal」も何度も聴いた曲です。
このアルバムについて忘れてならないのが、ピアノを担当しているのが、名手トミー・フラナガンであるという点でしょうか。
(彼が参加した名盤はものすごく多い)

思えばこのレコードを買った頃はまだ21~2歳だったでしょうか。



JAZZレコード 2

2020-10-06 23:12:40 | JAZZ
 なんと2月11日以来のJAZZレコードネタです。

初回に紹介したのは大好きなピアニスト、ビル・エヴァンスの「アンダーカレント」でしたが、今回もビル・エヴァンスのレコードです
「ムーンビームス」 (youtubeで全曲聴けます)


実はこのレコードは今から40年ほど前、官能的な表情の女性の描かれたジャケットに惹かれて購入したものです
CDと違い、レコード・ジャケットというのはとても重要で、いわゆる「ジャケ買い」と呼ばれる
中身はともかくジャケットの魅力で購入するというケースも随分とあったように思います。
ただし、ワタシの場合はジャケット買いしたのはこの一枚きりで、ことJAZZレコードに関しては
名盤の解説書や専門雑誌を参考にして購入したのが殆どだったように思います。
とはいえ、ワタシにとってはこのレコードがビル・エヴァンスとの出会いでありまして、これ以降
彼の名盤と呼ばれるレコードを次々と購入したのは懐かしい思い出です。


このレコードは購入後は2~3度しか聴いておらず、正直なところどんな演奏が収録されていたか思い出せません
しかし、この官能的なジャケット・デザインはずっと記憶に残り続けています。

JAZZレコード 1

2020-02-11 23:01:15 | JAZZ
今から40年近く前、当時20代前半だったワタシはJazzばかり聴いていました
入社当時に配属になったお店の先輩の影響だったように思いますが、この先輩は20代半ばで交通事故で早世しました。
70年代末期から80年代前半ですので、まだレコードの時代であり、当時は名盤の解説書を見て、レコード店で探すのが楽しみな時代でした
そんな訳で、当時購入したJazzレコードのうち、ジャケットデザインが印象的なLPを紹介していきたいと思います。

まず第一回目は日本でも極めて人気の高かった白人のピアニスト、ビル・エヴァンスの名盤から、「アンダーカレント」です。

女性が水面に浮いているという一度見たら忘れないデザインで、女性の姿が水死体を思わせることでも有名です。
オリジナル盤は1959年の録音で、ウチにあるのは1976年に日本で発売されたものです(当時の価格は1500円)

このアルバムはビル・エヴァンスが同じ白人のギタリスト、ジム・ホールと共演した名盤で
特にA面の最初に収録されている、「マイ・ファニー・バレンタイン」は二人のイマジネーションが絡み合う名演として知られています。
廉価版のLPですので、見開きのジャケットではありませんが、↓のような解説(岩浪洋三さんが書いてます)が付いています。


CDの方が音質はいいし、保存も楽ですが、LPレコードには所有する喜び、みたいなものがあるように感じます。