Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

六角灯台がライトアップ

2025-03-06 21:12:50 | 古伊万里
日和山公園のシンボルでもある木造六角灯台(明治28年に建てられた)がライトアップさていました
今週はブルーで来週はイエローのライトアップということのようです

闇に浮かぶ六角灯台は雰囲気ばっちりですが、海から強風が吹いていたので寒かったです
そんな訳で帰りに老舗料亭の「香咲梅」の前を通ったら灯りがついておりました

正面からだとこんな感じです

夜になると雰囲気がそれらしくなりますね
ついでながら、↓は香咲梅前の舞娘坂で、右は香咲梅、左はうなぎの名店「治郎兵衛」です

時間が早いとの寒いこともあって、誰も歩いていません・・・。



ちょっと違っています

2025-02-10 08:50:14 | 古伊万里
ヤフオクを見ていたら、ウチの「松皮菱形蛸唐草六寸皿」と同手を発見しました
ヤフオクに出品されている品はコチラです
品物自体は見た感じ問題ないようには思えるんですが、何か違うな~、と思いよく見たら
ウチの品には蛸唐草の中に花が描かれているのに対し、出品されている品には描かれていません
落款も違ってはいるものの、花のあるなしで雰囲気が結構変わるものだと思った次第です。
蛸唐草については往時の人気が信じられないという状況にはありますが、中期の優品は市場で見かけなくなりましたので
ある意味、今が底なのかも知れません。



新着古伊万里(松竹梅鶴文七寸皿)

2025-01-20 20:40:22 | 古伊万里
前から欲しいと思っていた伊万里が安く売りに出ていたので、思わず買ってしまいました
「染付松竹梅鶴文七寸皿」
見込みに二羽の鶴を描き、周囲には古手の松竹梅文が描かれています
時代的には間違いなく寛文期、画像では判りませんが、多少見込み部分が盛り上がっています

この品を最初に見たのは今から20年以上前で、その後も何度か売りに出ているのを見かけましたが
やはり七寸サイズの品は五寸皿のように安くはならず、なかなか手が出ませんでした。
ところが、先日ヤフオクを見ていたらこの品が「江戸後期伊万里」として一万円代半ばの値段で出品されていました
無傷の同手の品が五万円以下で売りに出ているのは見たことが無かったので
(しかも即決価格が指定してあり、送料込み)
念のため画像を良く確認の上、落札に踏みきった次第です。

落札の翌日には品物が到着したので、素人目ながらチェックしましたが
特に疑問を感じる部分もなく、まともな藍九谷という結論に達しました。(所詮は素人ですが)

落款はこの時代によく見られるものです
以前ベテランの業者さんに、伊万里の場合は「鶴ではなく鷺を買うように」と教えられましたが
鶴文とは言え、なかなか飾り映えがするのは確かでしょうか。


My Favorite 古伊万里(中期の染付編)

2025-01-17 00:02:17 | 古伊万里
過去に拙ブログに掲載した古伊万里をワタシ自信の「好み」で数枚取り上げるネタですが
今回は元禄~寛政といった中期(といか18世紀の)染付のお皿を数枚集めてみました。
まずは一般的には盛期伊万里に分類されるであろう小皿です

白く上質な土、淡く上品な染付、青玉に蛸唐草を組み合わせた文様
傷物であるが故にウチのコレクションに納まっている品ではあります
続いては中央を白抜きした深皿です

車輪福の落款が入った上手の深皿で、土の白さ、染付の発色、細かい筆致
業者さんは元禄藍柿と称して売っておりました
続いては中期の連続文様の代表格である蛸唐草の六寸皿です

ワタシが古伊万里を購入するようになった頃は蛸唐草の全盛時代で、それは高い値段で売られていたものでした
そんな時代のトラウマから蛸唐草には手を出さなかったのですが、唯一この品だけは魅力に負けて購入した品です
三方に松川菱形の蛸唐草を絵付けした品で、類品を見かけないように思います。
続いては蛸唐草と並ぶ中期の連続文様の雄、花唐草の七寸皿です

花唐草の描き方から判断すると享保~宝暦といった時代の品だと想像されますが
この文様の組み合わせと文様の割り方が優美な魅力を醸し出しています。
次の品は花唐草と和風の文様を組み合わせた品です

享保あたりの品だと想像していますが、花唐草に散らし方が面白い品です
最後は少し時代が下がって18世紀末の寛政期の品です

わりと有名な品で、陽刻を施した見えに麒麟を描いています
ワタシにとっては古伊万里に興味を持ってからずっと憧れだった品で
入手するまでに20年近くかかった品でもあります(その間、随分と値段がさがりましたが)
こうして見ていくと、やはり盛期伊万里の完成度の高さは別格ですが、時代が下がっても、その時代ならでは魅力を持った品が存在することを認識できます




My Favorite 古伊万里(藍九谷編)

2025-01-12 22:35:23 | 古伊万里
今年最初のブログでウチの既出の古伊万里の中から、お気に入りの色絵の品を少しだけ紹介しましたが
染付編もやらないといけないと思ったものの、染付に関しては数が多いので、とりあえず寛文期あたりの藍九谷に絞ってみました。
古伊万里の分類は感覚的な面も大きいので、もしかすると藍九谷とは言えないものもあるかも知れませんが、あくまでも個人の感覚です。
まずは、ワタシが初めて入手した藍九谷で、柴コレにも収録されている五寸皿です

入手したのは20数年前で、惜しむらくは全面甘手ですが、薄い成形、鋭い高台、そして染付の発色に惹かれたのは確かです
続いてはこれも柴コレに収録されている「菊青海波文小皿」です

藍九谷としては末期の延宝に近い時代の作風が見られ、細かく書き込まれた青海波と桔梗形に白抜きしたあたりに魅力があります
続いては捻り文の元祖のようなデザインの小皿です

この品の最大の魅力は染付の発色にあると言えますが、中央の花(?)の部分は陽刻になっており、大胆なデザインも魅力です
続いての2つの小皿は藍九谷としては妙に余白の多いデザインの品です

平碗のような小さな高台と深めの器形の品で、落款が丸福なので古手の品だと思われますが、大胆な意匠の小皿です
続いても余白の多いデザインの小皿です

比較的大胆なデザインの品が多く見られる藍九谷ですが、この品もあまり見かけないタイプの意匠です
土は白く上質で藍柿に近いですが、染付の発色や絵付けは藍九谷世代のもので、過渡期的な特徴を持っているのかも知れません。
最後の一枚は、藍九谷の時代に見られる折り紙手と言われるデザインの小皿です

五寸サイズの小皿ですが、和風な魅力を持った品でもあります
すべて既出の品なので「今更何を」といった感じではありますが、「好み」という観点で選んだのは初めてなので
あと一回くらいはいいかな?、と考えています。