Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

青磁色絵の伊万里

2022-09-27 23:01:47 | 古伊万里
 ウチにあるあまり多くはない古伊万里をカテゴリーでまとめて再登場させるという、どうしようもないシリーズですが
今回は青磁色絵を集めてみました。

古伊万里の世界では、鍋島青磁は別格ですが、正直なところ青磁は人気の高いジャンルではないように感じます
とは言え、鍋島は当初、良質な青磁を焼くことを目的としたなんていう話もありますので
青磁そのもは砧青磁の名品を引き合いに出すまでもなく、価値の高い焼物であったのは確かのようです。
それはさておき、ウチにある数少ない青磁色絵を紹介します。

① 青磁色絵鮑形皿
柿右衛門様式と呼んで差し支えないとは思いますが、いかんせんコンディションが良くありません
とは言え、この時代の柿右衛門様式で青磁色絵、さらに鮑形のお皿は類品が少ないのは確かのようで、意外に希少なな品かも知れません。
広範囲に直しがありますが、裏面も色絵の青で唐草が描かれています
高台の部分は鉄分が出て茶色くなっています

➁ 青磁色絵紅葉文小鉢
青磁に色絵の青だけで絵付けされた小鉢です
紅葉文の散らし方を見ると、柿右衛門様式とは言えませんが、捻りの入った凝った成形も魅力です。
こちらも①ど同様に青一色で描かれた唐草ですが、元禄期の品に良く見られるタイプの描き方です
この品も高台部分には鉄分が出ています。

③ 青磁色絵魚形皿
中期~後期にかけて魚形のお皿はそこそこ見かけますが、青磁に青一色で絵付けされている品は珍しいと思い購入した品です

①や➁と似たような時代の品と思われます
青磁に青という寒色だけの組み合わせは見栄えという点はイマイチですが、渋い魅力があるように感じるのはワタシだけでしょうか?。

④ 青磁色絵木瓜形皿
①~③の品よりはかなり時代の下がる、江戸中期末~後期と思われる品です
赤、緑、そして金彩で絵付けされていますが、やはり青磁に絵付けすると地味な印象になるのは確かですね
青磁の発色そのものは悪くありませんが、①~③とは違い、高台の部分には鉄分が出ていません。
伊万里の青磁は黄緑っぽい発色の品が多いですが、今回取り上げた品は、わりと青い発色をしているようには感じます。


吹墨の伊万里

2022-09-23 21:05:51 | 古伊万里
二番煎じの古伊万里再編集シリーズですが、そろそろネタ切れといった雰囲気です。
そんなこともあって、今回はウチに3枚しかない吹墨の技法を使った古伊万里を集めてみました。(たった三枚か・・・)

① ワタシが還暦を迎えたことを記念して買った色絵の吹墨皿

薄い吹墨(色絵付けを意識したものか?)に熨斗という和風な文様の組み合わせで
赤、緑、黄、そして金彩で絵付けされており、恐らくは享保期あたりの品と想像されます。

落款は優品が多い「大明萬暦年製」で、裏文様も一味違っています
吹墨に色絵の組み合わせは類品が少ないようです。

➁ こちらも中期(享保~宝暦)と思われる品で、雪輪に稲束、松文といった文様が描かれています

手取りの重い品で、決して上手の品ではありませんが、吹墨ゆえに魅力を保っている品ではあります

裏文様は一般的な唐草繋ぎではありませんが、簡素な印象です

③ これも➁と同じ様な時代の品で、いわゆる竜田川文を吹墨の中に表現しています

なかなか大胆なデザインで、これも吹墨ゆえに独自の雰囲気を出しているように思われます。
何枚か売りに出ている中で、一番吹墨の濃い品を選んで購入した品です。

裏面は一般的な中期の唐草繋ぎですが、この落款はあまり見かけないような気もします。
中期の吹墨の品は大好きですが、それほど見かけないこともあって、ウチには3枚しかありません。

初期赤絵or初期柿右衛門

2022-09-18 21:43:36 | 古伊万里
「初期赤絵」とか「初期柿右衛門」という様式は明確なジャンル分けがされている訳ではないように思いますが
時代的には江戸前期に焼成された古九谷様式とは違った特長を持つ色絵の品、といった認識であっているでありましょうか。
古九谷様式から柿右衛門様式へ進化していく中、過渡期的な特徴を持った品という見方もできるかも知れません。(あくまでも私見)
ということで、ウチにある小皿から初期赤絵もしくは初期柿右衛門の特長を持った品を数枚集めてみました。

① 一般的には典型的な初期赤絵という印象の品
赤、青、黄、緑で絵付けされた芙蓉手風のデザインの小皿ですが、色絵はかなりう厚塗りです

裏面は赤の圏線が一本ですが、赤の色は古九谷様式の赤ですね
➁ これも典型的な初期赤絵の品

こちらは①よりも明確に芙蓉手のデザインになっており、見込みの太く青い部分は釉剥ぎされた上から絵付けされています
(重ね焼きされたということですね)

こちらは裏面は何も描かれていませんが、土や釉薬感は①と同じような印象です

③ こちらは「初期柿右衛門」と言われるタイプの品
デザインとしては芙蓉手ですので、➁と共通性を感じますが、こちらの方がずっと濁し手に近い生地になっています
この手は柿右衛門様式とは何の関係もないと、栗田美術館の館長さんは書いています。

④ こちらも初期柿右衛門(業者さん曰く)

いわゆる柿右衛門様式とは印象が違いますが、①~③に比べるとすっきりとした印象です

①と同様に裏面は古九谷様式の赤にようる圏線ですが、この品の場合は高
台にも二本の圏線が引かれています。
⑤ これは一般的には柿右衛門様式として通っている品

デザイン化された鳳凰が描かれているところは、①~④よりも時代が新しいと感じさせる点でしょうか

裏文様が描かれないのは濁し手柿右衛門の特長のひとつのようですが、まだ過渡期的な印象を受けなくもありません。

個人的にはこのジャンルの小皿は大好きです。

スライドショー(獅子ヶ鼻湿原)

2022-09-14 22:55:43 | 散歩
7月末に出かけた、にかほ市の「獅子ヶ鼻湿原」、すでにブログで掲載済みですが
ブログに貼っていない画像が多数ありましたので、スライドショーにして
youtubeにUPしてみました。
同じ様な景色が続きますが、ヒマな時にお楽しみいただければ幸いです。


土田牧場へ行く

2022-09-11 19:33:01 | 散歩
今日は天気が良く行楽日和だったので、にかほ市にある「土田牧場」へ行って来ました
土田牧場は仁賀保高原の標高500mあたりにあり、観光スポットとして家族連れに人気のある場所です
まずは標高370mあたりにある絶景スポットからの眺めです
日本海まで見渡せます
山道を登り、左折して真っすぐ行くと土田牧場があります

ここジャージー牛の牛乳から作ったヨーグルトやソフトクリームなど、結構有名な品がありますが
グルメ系は紹介している人が多いので割愛しました。
セントバーナードやハスキー犬、さらにはウサギと触れ合える場所もあって、家族連れにはとても良いスポットです

緑色の建物が「ミルクハウス」で、ここで乳製品や肉製品が買えますし、ジンギスカンやバーベキューも食べられます
日曜日なので駐車場はいっぱいでした

ここから見える鳥海山はこんな感じです

仁賀保高原は風力発電設備が多く設置してあり、なだらかな丘陵地帯なので絵になりますね

ミルクハウスの道路を挟んで反対側もなだらかな牧草地になっています