皆様、今年も一年お付き合いをいただき有難うございました。
お茶の出がらしのような当ブログですが、何とか来年も続けようと思っていますので、よろしくお願いいたします。
さて、私の場合、大晦日はおろか元旦も午前中は仕事なので、とりあえず正月らしい品を早めにUPすることにしました。
「瑠璃白地掛け分け松鶴隅入皿」
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中期の一時期(1730~40年代)に見られる薄瑠璃釉を掛け分けした特徴的な様式を持った品です。横17cmほどの四方皿ですが
松鶴文ということで正月にはいいかな?、ということで引っ張り出した来ました。
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鶴文は瑠璃地の中に描かれていますが、決して上手くはないんですが、躍動感のある描き方になっており、手慣れた絵付けのようです。
このタイプの品は色絵の品を含め、それほど珍しいものではないように思いますが、この絵柄の品は類品が少ないようには思います。
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実は裏面が最大の見どころでありまして、この手の品としては異例の白地の部分に花唐草が絵付けしてあります。
ワタシの少ない知識の範囲では、こういった裏面が総模様になっている品は享保期(元文の前の時代です)に良く見られますので
この手の掛け分けの品としては早い時期の品であろうと想像しています。
ちなみに、この品の五客揃いが、コチラで売られておりました。