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新潟淡麗辛口の蔵の人々と”庶民の酒飲み”の間で過ごした長い年月
(昭和五十年代~現在)を書き続けているブログです。

鶴の友について-3--NO3

2010-01-13 14:52:34 | 鶴の友について

20071026_026_3


新年最初の記事は、短くストレート(あくまで私の基準ではですが)に書いてみようと思います。

鶴の友という酒蔵について私は、2005年の8月以来20に近い数の記事を書いてきました。
それは鶴の友という日本酒の”価値と本質”を一人でも多くの庶民の酒飲みに分かって欲しい---------私なりのそういう気持からでした。

庶民の酒飲みにとって、ある意味で鶴の友という酒はきわめて分かり易いと言えますが、別な意味ではきわめて分かり難いとも言えます。

分かり易い代表的な面は、鶴の友はその醸造石数が少なく新潟市の地酒の蔵に徹しているため、県外はおろか新潟市以外の新潟県内でも一番手に入れにくい新潟淡麗辛口の酒であるということです。
分かり難い代表的な面は、鶴の友の酒質の持つ”衝撃的な凄さ”とその酒質を生む鶴の友・樋木酒造の「背景の本質」なのではないか-------私個人はそう感じ続けてきました。

鶴の友・樋木酒造の”凄さ”は、私の知る限り、活字マスコミでもあまり語られることはなく樋木尚一郎蔵元ご自身から語られることはまったくありません。
鶴の友の酒質そのものからその”凄さ”を知るか、直接か、間接的に鶴の友・樋木酒造に接触を持つしか「凄さの背景の本質」を知る方法がないと私個人は思っています。

ある意味で”やっかいなこと”に、鶴の友の酒質の”凄さ”は「鶴の友だけを飲んでも分からないない」のです。

30年以上前、私は〆張鶴と八海山に正規取扱店として出会い、その後千代の光、久保田を取り扱うことになる”環境に恵まれて”いたためおそまつで能天気な私も、鶴の友の”酒質の凄さ”の一端に気付くことが可能になったのです。
もし今鶴の友の酒質の”凄さ”を知りたいと思えば、新潟淡麗辛口のトップクラスの〆張鶴や千代の光と直接比べられる”環境”が必要だと思われます。

鶴の友・樋木酒造の「凄さの背景の本質」を感じることが出来るためには、直接的な接触を持てることが最良の選択ですが、新潟市以外のエンドユーザーの消費者にとっては実現が難しい選択となります。
実現が比較的可能と思える選択は、(私の周囲の庶民の酒飲みが)鶴の友・樋木酒造に直接的接触を持つ私を通じて「凄さの背景の本質」の一端に触れたように、鶴の友を良く知る人を通じて知ることだと思われます。


ここでおそまつで能天気な私個人が思う、鶴の友・樋木酒造の「凄さの背景の本質」を書いておきます。

五代目当主の樋木尚一郎社長だけではなく、明治を突き抜け江戸時代に始まる樋木家のご先祖から現在まで受け継がれている”芯のようなもの”を、おぼろげながら私自身もほんの少し感じることができるような気がします。
人生経験に乏しく語彙も貧しい私には、「受け継がれてきた骨太のボランティア精神」としか表現できないのですが、鶴の友は「樋木尚一郎蔵元と樋木家のために造られているのではない」---------私にはそう思えるのです。
樋木尚一郎蔵元と樋木家の方々だけのことを考えれば、鶴の友を造ることを辞めるほうが自然な選択であることを約30年の時間の経過の中で、おそまつで能天気な私も分かるようになってきたのです。
「受け継がれてきた骨太なボランティア精神」、あるいは私がその達意の文章を引用させていただいている内野育ちの”羊さん”が「ノブレス・オブリージ」と表現されたものが、鶴の友の酒質の「凄さの背景の本質」だと私には思われてならないのです。


鶴の友を手に入れるのにも、鶴の友の”凄さ”を分かるのにも多少の困難はあります。
しかしその困難は、少しの努力で乗り越えることができます。

12月はエンドユーザーの消費者の庶民の酒飲みにとって、日本酒の”面白さと楽しさ”に一番近づく月です。
〆張鶴や千代の光、そして鶴の友を飲まれたことが無い方はぜひこの機会に”チャレンジ”されることをお勧めします。
三つの銘柄すべてを簡単に手に入れることが出来る新潟市以外の人でも、多少の困難がありますが小さな努力で飲むことは可能になります。
三つの銘柄のすべては早福酒食品店(TEL025-266-8101)で買えますし送ってもくれるはずです。
鶴の友に限って言うと、鶴の友・樋木酒造の近所のやしち酒店(TEL025-262-2051)<ちなみに蔵は小売はしていません>、新潟市沼垂にある髙木酒店(TEL025-244-4614)でも買えますしお願いすれば送ってもくれると思われます。
ただし、需要期でも1~2週間蔵に売る酒が”1本も無い状態”は鶴の友・樋木酒造にとってはふつうの状況ですので、時間がかかる場合もあります。

上記は鶴の友について-3--NO2の一部の引用です。
この酒販店の方々は、単に鶴の友の取扱い数量が多いだけではなく鶴の友の酒質の「凄さの背景の本質」もよくご存知です。
この酒販店の方々は、鶴の友自体を供給してくれるだけではなく鶴の友の酒質の「凄さの背景の本質」の一端も要望すれば教えてくれると思われます。
鶴の友の酒質の”凄さ”に興味を持ちながらも、実際に鶴の友を飲まれたことがない方は、ぜひ小さな努力をされることをお薦めいたします。


私は長年慣れ親しんだ鶴の友がその造りを終了するときがもし訪れたとしたら、鶴の友という日本酒そのものが飲めなくなることにきわめて大きな残念な想いを持つと思われますが、たぶんそれ以上に「鶴の友の酒質の凄さの背景」を鶴の友という日本酒の酒質を通じて感じられなくなることに、もっと大きな残念な想いを持つと思われます。
酒造業界全体にとっても、エンドユーザーの消費者の庶民の酒飲みにとってもきわめて大切で貴重な鶴の友・樋木酒造に、そんな日が訪れて欲しくない---------一人でも多くの庶民の酒飲みに鶴の友・樋木酒造の”価値と本質”を分かって欲しいという気持が、おそまつで能天気な私がこの日本酒エリアNを書き続けている大きな理由のひとつなのです-----------。




鶴の友について-3--NO4に続く


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