プラスアルファ

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不安な思いをウダウダ書き散らす日記

唯一無二

2009年02月19日 10時01分12秒 | 辛辣うだうだ放題
う~ん…

裁判員制度…もう知らないふりしてはいられなくなってきました。

考えさせられますね。

東京・江東女性殺害の東京地裁の判決要旨を見て思ったけど…
やっぱ、無理。
プロでさえ頭抱えてるものを、急ごしらえの裁判員に何ができる?

どんなに感情で左右されるなと言われても、
人間だもの、感情は入るでしょ。
で、感情がないと逆にコワいと思う…な。
冷酷な人に裁かれるほうが怖い…
しかも感情をいれなきゃ、情状酌量って言葉も出てこないっしょ

なんにせよ…
ものすご~く不本意な形で犯してしまった殺人に関しては、
とにかく時間をかけて納得させてほしいけど、
最初から殺す目的、いたずら目的という殺人に関しては
情状の余地はないんじゃないのぉ??

昨日の裁判は検察側があれこれ画策して、
裁判員制度をイメージしてやってたみたいだけど、
結局出た判決は、過去の判例に基づいて…ってカンジ。

…なんだかなぁ……

人を殺したという事実より、殺すプロセスのほうが重要なんだ
…ってのがMの感想。

人の命
二度とかえらない
償おうにも、償う相手はもういない

だいたい、罪を償ってどうこう…っていう中にある「償う」ってのは
もうすでに、殺されてこの世にいない人は除外されてる言葉。
殺人犯の自己満足的な気持ちの問題…ね。
殺された人に対して償えるわけないし。


唯一無二の命を奪った犯人を許せるのは裁判官でも誰でもない。


生きてる間中後悔して、償おうとすればするほど、
もうそれは不可能だと絶望する。
そして絶望できる殺人犯なら、まだ少しはまとも…。

自分のやったことに対する罪の意識というものが無い人間、
最近は多すぎるから……
救いようが無い。

簡単に命が奪われ、ゴミや汚物と一緒に捨てられたのに
裁判では殺害のプロセスが死刑には相当しないという。

一つの命は被害者、もう一つの命は殺害者。
同じ重さの命。
俗に言う平等ってヤツ。
生きているうちに、そのふたつを天秤にかけると水平だったと思う。

だけど、一つは無残に消されてしまった。

さて、残った一つをどうするか…といっても
相手は空だから天秤にかけようがない。

殺したほうはまだ生きてるから重たい。
生きてるってだけで有利なんだよね。


それが平等なんだろうか?

ま……
世の中「平等」なんてあり得ないって、Mはいつも思ってるから
これもまたそういうことなんだろうけど…。


毎回、こういう殺人事件の判決には違和感を覚える…
確かに誰も死刑なんか宣告したくないよ…
でも、そういう仕事なんだからやるときはやらなきゃ…

確かに世界中で死刑廃止ってのが流行みたいになってて、
先進国で死刑制度があるのは野蛮だとかも言われるけど、
でも…
命の尊さっていうのは、殺人を犯した人間にあてはめるものなのか??

強引に人の命を奪った犯人は「尊い命です」といわれて死刑が免れる。
それじゃ、何も言えずに、助けを求めることさえもできずに、
殺されるしかなかった人間の命はどう位置づけるの?

こんな過去の判例なんか持ち出すような判決では
本当の意味での命の尊さなんて、何も考えてないんじゃないかって思う。
唯一無二っていう命の重さがどんなものか、
殺人犯に伝わらないような裁判しても意味がないし、
こんな判決じゃ、今後も同じ犯罪が繰り返されるだけ。

それよりも…
もっと大切なことがある。

殺人犯じゃなくて遺族を救ってほしい……
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