先月から今月にかけて、病院三昧な日々であった。
……といっても、自分のはいつも通り週に1回だけど。
自分のがひとつ、
そしてクーちゃんの通院がふたつ目。
これも週に1回。
心臓の調子がヨロシクない。
毎日寝てばっかり。
それでもまだ食欲はあるから、助かる……
そしてみっつ目の通院はダーの姉の病院。
今年2月に心筋梗塞で緊急入院して、
一時は意識不明になったけど、無事一命をとりとめ、
ものすごい貧血があったので、輸血もしていた。
その後は、元気になって退院したんだけど……
貧血がまだ続いていて、入院先の病院から検査したほうがいいと言われ、
そのあたりからMは、留萌の病院に週に1度は行っていた。
結局、義姉の貧血の原因は胃がんだった。
なんとも……ショック。
この前、心臓で生きるか死ぬかの大病をしたばかりなのに、
次はがんだとは。
手術ができるギリギリの段階だったので、
するかしないかの選択肢があったんだけど、
義姉は抗がん剤治療は拒否して、すぐ手術することを選んだ。
12日は義姉の胃を全摘する手術で、
4~5時間かかると言われていたんだけど、
義姉が手術室に入って1時間もしないうちに、
M達は手術室に呼ばれてしまった……。
手術の1週間前に、Mも一緒に詳しい説明を受けていて、
最悪、そのまま閉じる場合もあると聞いた。
その最悪パターンだった。
義姉は前向きな人だから、心臓に爆弾を抱えても、
上手に付き合っていくって言ってたし、
胃の全摘手術も、受け入れるまでに時間はかかったけど、
それでも手術後の生活をシミュレーションして
前向きに挑んだ手術だった。
医者が、「そのまま閉じました」と言うと、かなりショックを受けていた。
そりゃ、Mだってものすごいショックだったんだから、
本人のショックは想像を絶する。
でも、気遣いの人なもんだから、麻酔が覚めたあとも
「大丈夫、すぐは無理だけど切り替えるから」とM達に気配りした。
本当に気丈な人だ。
今って、本人にしっかり告知しちゃうんだね。
知らなかった。
知る権利ってヤツ??
告知義務があっても、家族さえ知っていれば良いと思うけど……
あとは家族の判断ってことでさ。
Mは告知してもらいたくないなぁ。
知らぬが仏がいい。
子供2人はもう成人したし、あとはオマケの人生。
いつ死んでも良いと思ってるけど、
覚悟の仕方にビミョ~な差がある気がして。
ストレスはいらないもん。
ショックを受けるって、ものすごいストレスが掛かるでしょ。
知らないほうがのんびり生きられそうで。
がんを告知されて死期が早まる人ケッコウいると思う。
Mは、そんな情報いらないなぁ。
現実をつきつけられても意味ないもん。
自分では死期が近づいてるの分るはずだし、放っておいてほしい。
だから、がんの検査はしないことにしてる。
今更、病気で長患いしたところで……この日本じゃ大変だ。
老人と病人はとっとと逝ってくれっていう国だから。
今、リウマチの治験をしてるけど、
これは病気を治す目的じゃなくて、もちろんMのためでもあるけど、
他人のため……今後、この薬をつかう人のためでもあるのよね。
どうせもう治らないのは分ってるんで、治療をするという意識は無い。
痛いのだけは絶対やだから、痛みどめだけは続けるつもり。
それと同じで、がんになったら、痛みだけは止めてほしいって思ってる。
そのことで寿命が短くなろうがなんだろうが、痛みはいらない。
痛みを我慢した先に、良いことが待っているなら我慢できても、
我慢した挙句に死ぬんだもん。無駄な痛みだわ。
だからもし自分ががんになっても、手術はしないつもり。
家族が反対したら……どうなるか分らないけど……。
などと、うだうだ書いて思い出した。
イマドキのお医者さん……
とくに、ベッド数が沢山ある大病院の勤務医って大変。
いろんな書類を揃えて、家族にサインさせなきゃならないし、
患者の家族状況をしっかり把握しなきゃならないし、
病気だけなんとかすればいいっていう話だけじゃないのね。
↑↑ちゃちゃっと3分、病院のつもり絵。
しかも、手術はヘマできない。失敗は許されない。
大変な職業だなぁ……と、しみじみ思ったデスよ。
アレもコレも、人手不足なのか人材不足なのか
いやいや、経費節減なんだよね。
どこもかしこも経費節減。
安かろう悪かろうでは済まない医療現場。
現場の人はワリ合わないだろうなぁ……。
テレビに出るヒマのあるタレント医師は別だけどぉ。
そして、話は元に戻るけど、
ダーの姉は現在、ICUに入っている。
金曜日には出られるみたいだけど。
週末か、週明けに顔を見に行きたいと思ってる。
今回は本当にショックだったから、かなり堪えてると思う。
進行性だけど、今スグどうこうといったものじゃないので、
しっかり治療してさえくれたら、進行は遅らせることができるから、
希望を持ってほしいな。
義姉は手に職を持っていて、お客さんも待っているので
それが心の支えになっていると思う。
なんとか、気持ちを立て直してもらえたらMは嬉しい。
てかさ~~、
トシとれば細胞だって老化するから、がんになるんだって理解していても、
やっぱ、がんだと言われたらMだってショックだよ。
人間は死ぬものだと分っていたってさ。
人間は誰でもがん細胞をもっているけど、皆が発病するわけではない、
…っていうのと、
原発のあるところに、大きな地震は起きない。
って、思いこみたい人の気持ちと似てると思った。
どっちも、可能性があるってことで。
最悪な事態を想定するって、本当に覚悟がないと難しいね。
で、想定していた最悪が現実になったとき、
どう行動できるか。
毅然としていられる人間でありたいと思う。
……でも、
そう、なりたいと希望するのと、実際どう行動するかは、
その時にならないと分らないと思う。
Mは地震がない。
あ、ちがった。
自信が無いス。