初恋ねぇ……。
不覚にも初恋を語る羽目になったオバサン。
オバサンだろうが、お婆さんだろうが、
若い頃はあったのよさ。
で、初恋だってヒトナミに……。
小学3年生の時、転校したばかりのMは、
気になって仕方ないコがいた。
Mと同じくらいの背丈で、顔にブラックジャックみたいな
傷があった。
あんなに目立つ傷があっても、彼はとても活発なコで、
ウジウジしていなかったから、
Mは『カッコいい……』って思ってた。
彼と目が合うたびに、ドキドキ・フワフワした。
あれが初恋なんだろうなぁ……。
……たぶん。