歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

満開 2016

2016年04月04日 | 徒然 -tzure-zure-
今年も見事に
一気に桜色に




この週末は
満開ピーク




おなかいっぱいになるほど
満開っぷりを堪能しました



満開ピンク
満腹ピンク



シャクナゲ
強烈な真赤


ハナモモ
ほわほわ


目黒川です
ええ嘘です
東八道路です



私の近所は
こんなにも



桜がたわわ
幸せです



毎朝ルンルン
です



ビバ
23区外







菜の花いっぱいの野川
芳醇な春の香りです

もうちょっと下流へずれると
菜の花が無い 広いゾーンで
花見客のブルーシートがびっしり

花見客の肉やら酒やら
最悪の場合はタバコやら
の強烈なくさいにおいで

桜の うっすら 儚すぎる香りは
一発で かき消されてしまう





人気ないところに咲く桜や




無惨に伐られていない桜や




雨の気配のする静かな夜に

ほっ とします




この次の雨で
今年の桜は
一気に散ってしまうでしょう
けども



最後まで
じっくり堪能したいと思います





おまけ



ネコが居ます

見えますか?



HAPPY NEW "OLD" YEAR!

2016年02月07日 | 徒然 -tzure-zure-
明  け  ま  し  て








お  め  で  と  う








ご  ざ  い  ま 







 す ーーーーーーー〜〜〜〜〜〜 ッ  ッ ッ  ! ! !






、、、この期に及んで、新年のご挨拶です どうもこんにちは。

この期に及び過ぎたので、少なからず力んでみました どうもこんにちは。





二十四節気では、春の始まり・・・すなわち、一年の始まりである<立春>(節分の翌日)を経て、

2月8日(月)が、いよいよ、旧暦の1月1日。
<旧正月>なのですよ。

季節的には、本当の意味での「初春のお慶びを申し上げ・・」のタイミング!
本当の意味での、年明けなのです!よ!



とかいう言い訳でもって、
「あえてこの日を待っていた!」
かのように、

白々しく、晴れがましく、うやうやしく、
改めまして、
新年のご挨拶を申し上げさせて頂きたい所存と申しますか、、、


そんなこんなで
ご無沙汰しておりまして、失礼致しまして、


・・・おめでとうございますッ!!


さて、
ほんとの1月のお正月はというと、



実家にて
ひたすらグダグダ過ごしておりました。
食べる寝るテレビ見る食べる寝るテレビ見る食べる見るテレビ寝る。



親戚の可愛いちびっこたちに、初茶も点てたりしましたよ。


時は移ろい、
あっという間に、2月。



春告げ花の 梅も咲いてきましたね〜〜。* * *

昨年から、季節の巡りがどうも不順で、
1月に咲くロウバイ(蝋梅)も、



枯れ葉が落ち切らない状態で花が咲いちゃってるのを、初めて見ました。

この後、辻褄合わせみたいに急に冷え込んで雪が降ったりして。


ジンチョウゲのつぼみも、もう紅い。



というわけで、

ず〜〜〜いぶん放置してたことも 綺麗サッパリ水に流して、
またぬらりと、再開したいと思います。


再開したらしたで気になるのは、
色々と、尻切れトンボになっちゃってるものたち。

去年のお盆の、出羽三山参詣旅日記が 「続く」とか言ってスパッと途絶えさせちゃったままで、
さてどうしましょう。

その後も、福岡とか沖縄とか鹿児島とか、、、振り返れば、仕事でギッシリ忙しい割に意外に攻めてたりして、
旅ネタだけでも色々溜まって行く一方で、
それとかなんかも、どうしましょう。

そして、

なっかなか終わらない、イギリスの旅日記(たった2週間なのに長期連載)、
かれこれ、2年半以上前のことになってしまいました。
これこそ、はて、どうしましょう・・・。




もう、
出来ない約束はしません!


せめて、
イギリス日記だけは、完遂させます!

あとは、
やる気が湧いたり気が向いたり余力がある日があったりしたら、書くことにします。

どうぞ生暖かい目で。
どうぞ引き続き。
堪忍して。






著者近影。初釜(新年一発目のお茶事)後。舞う。


中秋色

2015年09月28日 | 徒然 -tzure-zure-


中秋の名月(旧暦八月十五日の月)。

そして翌日の満月、スーパームーン。







ふと、

カレンダーを改めて見てみれば、

はや、



9月が終わろうとしています(戦慄)




朝な夜な、



窓を開ければ、隣のキンモクセイの立派な生け垣が、ぷわんぷわん、幸せな香りを恵んでくれる、
贅沢な日々。



町のあちこちにも、同じ香りが満ちていて、

呼吸するだけでうっとり出来る、至福の季節です。





黄花コスモス、




うす紫のクジャクアスター、




マユミのピンクに、




真っ赤なヒガンバナ。


道ばたにちらほら散らばる色に、

本格的な秋が始まってしまったことを感じます。

そしてやって来るのは、



実りの実。


折しも、



お客様から、たくさんの栗を頂いたので、

栗ごはんを作りました。

ネットで「栗 皮むき 簡単」で検索して出て来たやり方で挑んだものの、 
結局、すげー時間がかかりました(2時間)。むき終えただけでもう、膨満感。




栗ごはんがようやく食卓に並んだのは、日付が変わる頃でした・・・




でも、
ちゃんと美味しく出来たので、良かったです。

でも、
ちょっと、いろいろ作りすぎました。





いも、くり、かぼちゃ。

私の大好きな黄色いものたち。



料理しているだけでも、うふふ、などと、ほくそ笑みたくなるんだから、

良い季節です。

ついついあれこれ、食べ過ぎてしまう季節でもあります。




というわけで、



今日も
たっぷり作って たっぷり食べすぎて、もうこのまま寝てしまいたいくらい、とろ〜んとなって来たので、
出羽三山の旅も、イギリスの旅も、書く気力が全然湧き起こりません!

なので、
箸休め、ということで。








一週間を終えて

2015年07月18日 | 徒然 -tzure-zure-
富良野のメロン、
宮古島のマンゴー、
天草の晩柑。
ありがたい、頂き物。



炎天、台風、大雨、
そして、
大いなる、絶望。失望。無力。
目まぐるしかった今週。




設計、打ち合わせ、
剪定手入れ、移植作業。
根回し、穴掘り。

ブログの更新、バレエのレッスン、お茶のお稽古。
ぎゅうぎゅう詰めの毎日。
でも、
全部が全部、やりたくてやっていること。自分の自由な意志で、選んだこと。

自由。自分が一番大事に想うもの。
自分が一番、失いたくないもの。



初めましての、ご新規さん。
いつも有難うの、ご贔屓さん。
注ぐ力と砕く心は、等しく同じ。等しく全力。
自分に出来ることを精一杯やって、喜びの声をもらえたら、とても嬉しい。それだけで十分。



来る冬に催される、お気に入りのアーティストのライブツアー、先行予約でチケットが取れた。
ずいぶん先の話に思えど。来るその日までは、頑張って、健康と安全に気をつけて、何としても、生きのびねば。と、奮い立つ。



なるべく毎晩、料理する。こつこつ。
なるべく安全なものを自分でじっくり選び、
バランスを考えつつも、その日その時食べたいものを作って、
しっかり食べる。




なんて、偉そうなことは全然言えない。いつもじゃないし、大概必死で、手抜きしたくて、適当で、ざっくり一品ブッコミ料理ばかり。

でも、それでも良い。義務じゃない。
なにもかも、自分の自由。

後でツケが回ってくるだけ。



日付が変わる前に、シャワーして、
開け放った窓からの風にほっとして、
好きな音楽を聴きながら、カフェインフリーのコーヒーを淹れて、ふうっと、深く、落ち着く。ちょっと前まで飲めなかったコーヒー。「ミルク」と称される白い合成油を入れないようにして、純粋な粉からちゃんと淹れた美味しいコーヒーを頂いてから、飲めるようになった。
(コンビニの異様に安いのや、缶コーヒーの類は飲まない。)



そして夜中の0時を回ったタイミングで、沖縄の海の波の音を集めたCDを流しながら、するりと眠りに落ちる。
そうしてあっけなく、1日が終わる。


そして朝、4時半頃に、自然に目覚める。6時までは、寝たまま、ダラダラする。チュンチュン、鳥の声を聴きながら。そういえば今週、とうとう、セミが鳴き出した。
そんな朝の、つかの間ののんびり。

唯一の休みの日曜には、イギリスを想って、紅茶を淹れる。




戦争になるとは、どういうことか。


上に書いてきたものたち、その「全て」が、奪われ、失われる。ということだ。

全てを成り立たせてくれている「自由」が、唐突に強奪されて、二度と戻らなくなる、ということだ。理不尽に。無残に。辛いばかり。ほんとにただ、辛いばかり。24時間、なんにも楽しくなくなる。


あえて自由を喪って、辛いばかりの不自由になる道など。
いったい誰が、いったいどうして、そんなことを望んだんだろうか?



金のため?

使い切れない金を貯めこんで、世界一周旅行に挑むでもなく、困っている誰かを助けるでもなく、
いったい何がしたいんだ?



敵なんか、作らなければ良いのだ。みんなが、味方になれば、良いのだ。シンプルだろ?

他人同士、分かり合えない部分が当然いくつもあろうが、
分かり合えるひとかけらを、ひとつでも見つけて、分かち合って、一緒になって大事にすれば良いのだ。
シンプルじゃないのか?




世界はいつもいつも、綺麗で居てくれている。

なのに、
わざわざ、暗澹たる、未来無き世界に仕立てようとするのは、いったいなぜなんだろうか。
自暴自棄?ヤケクソ?破滅衝動?
ほんとに、意味が分からない。






今日も世界は、美しいものに溢れている。
1日1日、刻々と姿を変えながら、
いつもと同じように。



一歩歩き出せば、全方位、あっちこっちにたくさん、散らばっている。

狭くて小さな、自分だけの暗い部屋に閉じこもっていては、見つけられない。

一歩、外に出れば良いのだ。

一歩だけでも。






嵐に呼ばれた雨のおかげで、窶れかけてきた花たちがまた、息を吹き返している。

その命も、残りわずかだとしても。




クチナシが、まだ、香ってくれている。


夜こそなお、芳醇に。


今しばし、
噛みしめて居たいと 想う。


静かな夜に、花唄を歌いながら、穏やかな公園を抜けて、
のんびりゆったり帰る
自由を。








15分の出来事

2015年07月01日 | 徒然 -tzure-zure-
6.27

高速で片道1時間半〜2時間くらいかかる、千葉の庭現場がようやく終盤にさしかかり、
ほっと一息の、帰り路。

中央道を走っているうちに、空が一面 ふわっとした黄金色に包まれたので、

急いで降りた。



19:04:26

まず、雲の造形がやばい。

そしてそれは、どんどんかたちを変えていってしまう。



19:10:21

信号待ち中、たまらずパシャ。

それから

色まで みるみる変わっていった。



19:11:55

事務所へ到着。

車を飛び出す。



19:13:49

一番ひらけた空が見える、スーパーの駐車場へ、

駆ける。



19:14:23

燃えている。




19:15:45

萌えている。



19:16:19

目の前にある色そのままが、撮れない。
自動露出補正やピント補正などのいたく親切な機能がうっとうしくて、もどかしい。



19:17:04

写真の「枠」が、もどかしい。

はみ出してしまう全てがもどかしい。




しかし、
美しい。

何をどうやっても、美しい。



19:18:46

美しかった。

そして、
「ああ、今日も良い一日だった。」と、思う。



振り返ってみれば、
ものの15分の出来事。

「夕焼けが綺麗だった」

文章にすれば、実はただ、この一言。


「目の前を横切ったネコの、すたこら足さばきが可愛くて、ほっこりした」

「ふとよぎったクチナシの香りが芳醇で、ほっこりした」

24時間のうちの、ほんのわずかな瞬間の ほっこりする出来事が、
その日一日を「良い一日だった。」に、してくれる。

そしてそれは、数え上げれば実は、一つだけなんてことは全然なくて、
いくつもいくつも。たくさん、積み重なっている。

昨日も、良い一日だった。

雨降りで、燃えるような美しい夕焼けは望めなくとも、

今日も、良い一日だし、

明日もきっと、良い一日なのだ。



そんなこんなで

今年も半分終わってしまいました。

すご〜く、良い、半年でした。








雨が降るたびに

2015年04月22日 | 徒然 -tzure-zure-
雨が降るたびに



季節が進む。




スイセンに始まって




モクレンがほんわりふくらんで



コブシの香りに また惚れて





寒緋桜の満ちる勢いに やはり圧倒され



野のあちこちにも 小さな花が笑い出して




菜の花満ちて




綺麗な朝焼けが生まれて




ソメイヨシノが咲き出して



夜な夜な



朝な朝な



たまに宵な



晴れても




曇っても




「あ〜〜今日も きれ〜〜だな〜〜」って



「あ〜〜〜今日も いいにおいだな〜〜〜」って

フワフワしていたのですが




絶対に、
毎日欠かさず見届けてきたはずなのに、

なんでこんなに「いつのまにか」感が?





あっちもこっちも見廻れないほど



あれだけ巷に溢れていた色や香りが




さーーーッ、と、
無かったようになっていく

それに合わせて

なんとなく、あっさり忘れて行く。



いや まったく



呆気無い。

幽かすぎて、
何かを思い出しかけて、思い出せぬまま、ふいと消える。





ついこの前のはずなのに、



あんなに満ちていた色も、



こんなにあふれていた色も、

もう、なんとなく、
忘れかけてる。




春には、
記憶に何かリセットみたいなものを働きかける、
妙な機能があるのかしらん?と想うような。



いや



いやはや




いや、早や。

もう、だいぶ


遠く感じる。






「山が笑う」と云う



芽吹き始めの、一番繊細でカラフルな、色とりどりのパステルカラーが溢れる、

山が一番可愛らしくなる、微笑ましい季節。




ああ、山に行くなら今がベストなんだよなー
とか 夢想するうちに



気づいたらもう、



というか、

気づかないうちにもう、



「さみどり」がしっかり「緑」になっている。


「葉桜もまた良いよね」なんて のたまったりする




ひまもなく。

桜のまわりから、



はっきり色が変わってる。



雨が降るたびに



次が開き始める



雨が降るたびに

ひとつ またひとつ

新しいものが ぶりっと膨らみ



咲いては





散って



降られては





舞って




消し飛んで



また雨が来て




また流されて



初夏の香りをたっぷり含んだ




雲があふれて




夕焼けが滲んで

はっ、と、何かを思い出しかけて



あー、あれ、あれなんだっけあれ、とか唸っているうちに

ふと目に飛び込んで来てしまう

次の季節の



凄まじい色の強さに

圧し出されて、



また何処かへ。

ああ、

なんだっけ





また 忘れちゃった・・・。

、、あら?





今回、 何が 言いたかったんだ った か、、、


 、 、 、 、




、、、、あら 、 、





、、 、ええと 、、、、





、、、、忘れちゃった!



・・・・







・・・春のせい かしら、、、*










毎日お花見

2015年04月06日 | 徒然 -tzure-zure-
今年の桜。

自転車での通勤路は、ありがたいことに、桜が延々と続いてくれる素敵な環境なので。
毎日お花見状態です。



いつもいつも、
つぼみがふくらむまでは、まだか〜まだか〜と、首を長くして。

ふくらみ出して、
赤くなってきたら、

いやまだちょっと速いな、ちょっと待って!もうちょっと待ってて!せめて次の日曜日まで!

なんて、身勝手なことを願う。



この、束の間の赤い時=赤ちゃんの時も好き。
期待にわくわくする、多幸感でいっぱいで。

誰かがよほどの善行を為したか、
東京では、週末に合わせるように 上手い具合に咲いてくれました。




赤ら顔から、少しずつ、白い顔をのぞかせて。



開き出したら、

早かった。

あっという間に 満開になった。

今年は、特に速かった気が。

気のせいか。







満開になって、ほのかに香り立って。

ほんとにかすかに漂い、すいと消えてしまう香りなので、

通り過ぎるおっさんのタバコの一本なんかで 呆気無く台無しにされてしまう。







去年は、ちょうど真っ盛りの時に 急性虫垂炎でぶっ倒れまして、
家で大概寝込んでいたので、だいぶ悔しい想いをしたものでした。


今年はしっかり、噛み締めることが出来ています。





毎日毎日、
花散らしの雨もほとんど降らず、
見届けることが出来ています。有り難や。




桜が延々と立て続いてくれる、通勤路。
見物人がごった返していなくて、肉や菓子や酒の臭いで汚されていない、好い穴場。

毎朝、毎夜。
幽かなピンクの香りが、仕事のあれこれのピリピリやらビリビリやらを、さらっとリセットしてくれて。

息を吸い込むたびに、多幸感でいっぱいに。
はらはら降ってくれる恩恵を、たっぷりと浴びるように。



毎朝、毎夜。


その終わりも あっという間だと判っているので、


毎日毎夜、
丁寧に、丁寧に、噛み締めて。







春色其処彼処

2015年03月11日 | 徒然 -tzure-zure-
芽も踊るような



陽気が続いたと思ったら、

キンとした寒さの猛襲。

じらす、じらす。
三寒四温。来る春のための試練の時。


されど。




咲いた咲いた。

ミニスイセン・ティタティタ。





白梅が咲き、



相変わらずの



惜しみなく贅沢に溢れる 高貴な香りの、
紅梅が。



樹冠いっぱい 燃えるように、咲き誇り。






冷たい雨が上がると、

空気はますます しっとりじんわり、やわらかくなって、

恐ろしいほどに爽快な黄金に光る朝に、目が醒まされて。

水ぬるみ、





花も
次々に咲き出しました。









豊後梅




クリスマスローズ(ヘレボラス・オリエンタリス)







マンサク。
匂いは、つんとした樟脳のような、そんなに嬉しくない香り。



サンシュユ。
これも匂いは、あんまり楽しくない香り。




ミツマタ。

ぼんぼりみたいなかたち。樹形も、ドームみたいな、愛嬌あるまるいかたち。





アセビ(馬酔木)。




ジンチョウゲ(沈丁花)。





花壇の端っこ、こっそり小さく、芝桜。




そして
いつもの通勤路の公園に

ひときわ ポツンと ひとり立つ、




河津桜が、咲き出しまして。



どんどん


色濃くなっていきます。



一日たりとも目が離せない、

じーっと待たせた分、
始まったら突然転げるように速まる、早や足の春。


うかうかしてたら、




もう、はらはらと。





チューリップに、






スノーフレーク、



もう次の者たちが着々と支度を整えて、

待ち構えている今日この頃。


折れてしまった枝を、瓶に差してたら、



咲きました。ちょこっと。

ユキヤナギ。つぼみが紅色の、フジノピンキー。


もうすぐです。

というか、

もうすでに、少しずつ始まっている、




ピンクの季節。



一番に咲くツツジは、
目映い濃桃色の、ミツバツツジです。




冷たいけれど穏やかな 青い空の
3月11日を迎えて。

春はもうすぐ、そこ、かしこに。





2015 初春

2015年03月02日 | 徒然 -tzure-zure-
びっくりするほど間を空けてしまいました。
あけましておめでとうも言いそびれて、
早3月。

梅の花もほころび、新春のお慶びを申し上げるにベストタイミングでございます。



ということで、

正月に手がけた空間演出仕事のこととか、
もう1年半も経ってしまったイギリス旅の続編とか、
昨年年の瀬に大阪や福岡や鹿児島やらに飛び回ったこととか、

色々あったんですが、
開き直って、焦らず気負わず、
とりあえず「今」から、再開することにします。


3月1日、冷雨降る中。
お茶会のお手伝いをしました。

外部の方も集まるお茶会ということで、いつもよりもずっと緊張。

今回記念すべき特筆事項と言えば、
初めて自力で着付をしたこと。でした。

練習もほとんど出来ず、結局当日朝4時に起きて、教則本とネットに転がってる動画なんぞとにらめっこしつつ、、

「初めてにしてはまあ良し」と、勿体無いお墨を付けて頂きましたが、
やっぱり、どんどんぐずぐず、着崩れていくことに。

お腹ぺったんこのバレリーナ体型=着物には不向き。こればっかりは、残念ながら。


とりあえず、点てたお茶を「美味しい」と笑顔で褒めて頂けたので、果たすべきは果たしたかな、と。


今月初日にして、今月最大の重大イベントが終わったので、あとはのんびり、まったり、
来る春を噛み締めながら ゆるゆると過ごしたいと思います。



著者近影。

(袴は、先生にお借りした正絹の濡らせないものだったので、退去前に脱いでお返し。蛇の目傘は、ずーっと前に京都の三千院あたりで買って、以来丁重に愛用している自前の傘です。京都で買ったけど飛騨高山産です。)


以上、

今回は珍しく、スマホから投稿してみました。満遍なく不馴れな初々しさが出ちゃってる気がすると思われるが、如何か。






春先の香りは、その体の裡にとくとくと潜めていた瑞々しい水の生の気配が、もう待ちきれずじわり溢れて、浸み出したように。

あっという間に、辺りいっぱいに。











紅葉2014

2014年11月16日 | 徒然 -tzure-zure-
英国旅日記を、いざ、再開!

、、と、重い腰を上げたものの・・・。

間を空けすぎたせいか、全然書き進められず、中途で挫折。

取り急ぎ、最近撮ったばっかりのシーズナルな写真を、ペタペタと。

箸休めというか、肩慣らしというか、そんな感じで。



すすみゆく紅葉の写真です。

旬のものは、早くアップしとかないと、
またあっさり季節が変わってしまって、お蔵入りになってしまうので。




事務所の壁をびっしり覆うナツヅタが、今年も綺麗に紅葉してきました。
今はグラデーション期。やがて一面真っ赤になります。



いつも通る公園のマユミ。見事なピンク。
雨で散らされながらも、まだまだ鮮やかに残っています。





昨日訪れた現場は、埼玉のカントリーサイドでした。
帰り路、道を間違えて高速に乗り損ね、ずるずる田舎道を走っていたら、湖を発見。
せっかくなので、ちょっと散策。

そして出会った景色。





湖畔を周遊する小径に、紅葉が溢れていました。



どんどん進んで行ってしまう紅葉具合に、(どこか紅葉狩りに行きたいな・・)と、ちょっと焦っていた最近。

期せずして、こんなところで堪能出来ました。



モミジトンネル。



バレエの発表会が終わり、ずーーーーっと立て続いていた現場がひと段落し、どしどし提出していたプランも着々と片がついて来て、(だめになっちゃったものもありつつ、)

肩の荷が軽くなって、ちょっとほっとしたタイミングに。




次に迫る季節を感じる、きーんと澄み切った、静かな青。



さて、
残り、ひと月半。

‘去年の夏の’英国旅日記、年内に無事完結したいところですが、、、できるのでしょうか。



果たして。




豊作ダイジェスト

2014年11月05日 | 徒然 -tzure-zure-
あっ
というまに 11月になってしまいまして。

なんとなく夏に秋風が混じって来たかな、と思ってたら



もう寒くて。



マユミも。
ピンクに染まったものから、はや、散って居ります。


かれこれ、
ものすごいボリュームの仕事に追われていたのと、
ものすごい特筆事項満載すぎの充実しすぎた日々を過ごしてましたら、
まあ、
こんなにすっかり間が空いてしまいまして。

あの



目映い9月の宮古島の旅、もうはるか2ヶ月くらい前のことになってました。




楽しい思い出は余韻をたっぷり残しながらも、駆け足で。

こどもたちと楽しく遊んだ日。



意外に そんな昔のことにも感じないのが、かえって不思議。
特別に色が濃くて、鮮明な思い出だからかな。






宮古島以降の重大トピック、その1。

マイガッデス:Coccoさんの初主演舞台の再演を、観に行きました。
@池袋サンシャイン劇場。


「ジルゼの事情」。

ちなみに初演は、今年の2月でした。

そのときは、大阪の大千秋楽だけチケットが取れたので、はるばる行って、
小っちゃな劇場の、前から2列目で、超至近距離で、
超目前で、往年の姿を彷彿とさせる新曲を歌うガッデスに、呼吸停止+まばたき忘却+滂沱+嗚咽の4点セットの、超興奮の2月だったのでした。

これ、自分的には第一級的最重要事項だったのに、すっかり書きそびれてしまって、、、。


、、って、


あら、いきなり脱線!宮古島旅以前のトピックにさかのぼりすぎちゃった;
でも、その初演時の興奮を経てこその、再演の歓喜なので、これはスルー出来ませんから。

初演であんだけぼうぼう泣いたけど、
再演でもまたもや、滂沱+嗚咽でした。




重大トピック、その2。


マイガッデス・Coccoの主演舞台の再演を観に行きました。

え?

もう書いてるって?
はたまたデジャヴかって?

いえいえ、これ、「もう一回」観に行った、ということです。
今度は、はるばる神戸へ。



前回(2月)同様、夜行バスで、日帰り往復の強行スケジュール。
正しい社畜らしく、ちゃんと日曜日に。

‘せっかく行くんだから’
って、予定をフルにぎゅーぎゅー詰めにせずにいられないのが性分のようで、
早朝、神戸に着くや、直ちに現地在住の友人と落ち合い、

老舗のカフェ「にしむら珈琲(三宮店)」でモーニング。



から、

三宮から一番近い温泉へ(友人調べ)。



阪急だか阪神だか、どっちがどっちだったか忘れちゃった関西の電車と、なんとか線とかなんちゃら線とかいう、さらにまったく馴染みの無いローカルの鉄道線を乗り継いで、




山の方へ。



金木犀の香り満ちる、山の上の住宅街を、てくてく散歩しながら。



で、朝の山の美しい空気の下、竹に包まれた露天風呂で、のんびり洗い清め、

そうこうしてたら、ギリギリか!?って慌てたけど、なんとかちゃんと間に合いそうだね、と、

劇場前の豆腐系バイキングで、ランチを。開演前に、しっかり腹ごしらえ。



いや〜、余裕で間に合った〜。



劇場に入る前に、余裕の記念撮影なんぞに興じたりして。

「あ、ここならスポットライトが当たるし、Coccoのポスターと一緒に撮れるね〜」って、バレエのポーズを決めたりして、キャッキャ。



しばし興じたあと、ここで友人と「じゃあまた後でね〜」と別れ、
いざ入場。


係員「早くこちらへ!」

と、導かれる、閉ざされた扉。

、、あれ?

「携帯をお切り下さいましたか?」

え?もう今ここで?はあ、

、あれ?


、、もしかして?


私「もしかして、、もう始まってます・・?」


係員「ええ、もう、45分ほど」

「!!!!!!」

我、絶句。

開演時間を 1時間 勘違いしていたのでした

入ったら真っ暗で舞台だけ明るくてCoccoさんたちが喋ってて、ほんとにもう半分くらい過ぎてるし〜!

っていうショッキングな顛末のために、感情没入がやっぱり足りず、終盤の号泣必至のCocco歌唱シーンではもう、仕方ないから思い出補正とか自己催眠とかなんやかんや総出でむりやり涙を絞り出した次第。

、、という、まさかの中途半端な終幕を経て、

大急ぎで京都在住の元高円寺民の面白友人宅へ向かい(新快速)、
先ほど劇場前にて別れたばかりの神戸在住友人とも合流し、



どたばたと、わけあり着物をタダでもらえる市に駆け込み、



羽織をゲットし、

ドタバタと友人宅へ戻って、



生まれたての赤ちゃんに謁見し、
大笑いのディナーを楽しみ、

ドタバタと、深夜京都駅前発の夜行バスで、帰京。

という、濃密な1日がありました。



それから、とにかく仕事がギュウギュウの中、

かつての職場である‘森’に だいぶ久しぶりに訪れ、



友人が主催するイベントに参加しました。



かつて愛した森は、
相変わらず、気持ちの良い場所でした。





そして、

10月、



金木犀は雨に散り、



美しい友人がついに結婚し、



マイガッデスCoccoさんが4年強ぶりにニューアルバムを出したので、大いに歓喜し、



仕事場から月蝕を眺めたりしていると、



金木犀の2回目が咲き、(金木犀は二度花が咲く)



弊社の天使部長が4歳になり、

そしてまた、
じわじわ工事が始まって行く現場に追われながら、
なぜかどんどん舞い込んで来る依頼をこつこつこなすのでてんやわんやになり、



ってしているうちに、

一番最新の、一大事。

先日の11/3(祝)、バレエの発表会がありまして。



演目は、



シンデレラ。

レッスンを始めてからかれこれ、、、、数年。
ついに、初舞台を踏みまして。

自分の役は、
シンデレラに出て来る、
「いじわる姉さんにダンスを教えるダンス教師」

という、

「え?そんな人、いたっけ?」

という、いわゆるバレエ用のちょい役で。
出番は3分間だけ。

よりにもよって、本番迫る頃に仕事が異常に忙しくなっちゃって、練習もあんまり出来ない中、

本番は あっという間、
ほんとに一瞬で、終わってしまいました。



初舞台。



初タイツ。初メイク。

何年もやってんのに相変わらず下手くそながら、出来る子たちにまぎれて、良い経験させて頂きました。
未だ生々しく、余韻を引きずっているところです。




さて、
そんなこんなで、強引な駆け足ダイジェストで、空白の期間を辿ってみました。
そんなこんなで、色々あったんです。

これから、いざ、年末!
なにげに2014年ももう2ヶ月切ってますので(え〜!!)

これから年内になんとか果たしたい目標(抱負)は、

『すっかり終わったもののようになっている イギリス旅日記(=しかも去年の夏の)を完結させること』

これです。


次回以降。またこつこつと、頑張りたいと思います。


締めに、おまけ。



宮古島で初めて出くわした、ヤシガニ。
でかい。そして、綺麗。

貝殻持ち上げたら、



すぽっと抜けて、逃げてった。


夏も秋も、あっという間。ましてや春なんて、もう、、、ろくに思い出せもしない。






さらば雨月

2014年07月15日 | 徒然 -tzure-zure-

(兆す)



(浮く)



(滲む)




(灼く)


(殺す)




(抱く)


(踊る)


(怒る)


(泣く)




(視る)



(呟く)



(黙る)




(灯る)


(輝く)





(吸う)


(吐く)


(仰ぐ)




(悦ぶ)




(歌う)


(笑う)



(嗤う)




(憶う)



(想う)



(念う)



(惑う)




(  )












今年の桜も

2014年04月14日 | 徒然 -tzure-zure-













































あっという間でした。

でも、色も香りも、充分しっかり、堪能させてもらいました。



3月末に急性虫垂炎でぶっ倒れて、最初に駆け込んだ最寄りの診療所がヤブで、一週間後にちゃんとした病院にかかり直して、
かれこれ2週間。
一方外界は、桜が満開。春の陽気。

じりじりと耐えながら、悔しがりながら、寝込むばかりの日が続きました。

そして、

久しぶりに 外界に出た朝の、キラキラした感動たるや・・・!

桜だけじゃなくて、ユキヤナギやら ミツバツツジやらモクレンやら、もう、あれやこれやの春の花が吹いて、
梢に やわらかな萌黄色があふれてて、あっちに目移り・こっちに目移り、
めまいがするほど世界がふわふわカラフルで、ぷりぷりの生命感にあふれていて、

「世界が、美しい!!」

って言葉が、本気で文字通りそのまんま、心の底からスパーン!と、まっすぐ湧き出してきました。

やっと外に出られたっていう喜びが、待ち構えていた春の色んな色とりどりに見事に重なり表されて、
嬉しさがひときわストレートに大爆発したような。
これが冬だったら、ここまで喜びに溢れたりしなかったろうな。



「またふっと痛み出すんじゃないか、、」と、まだ予断を許さぬ、安心し切れない状態ではありますが。
薬の御蔭で、だいぶ治って来ました。

治って来たら治って来たで、当時の苦しみとか痛みとか、すっかり忘れてしまう。
人間って、つくづく現金な奴というか、よく出来てるもんです。


しかし、
普段から健康には、気をつけてたはずだったんだけどなあ。なんで病気になったんだろう。
急性虫垂炎なんて、何をどう気をつければ良かったんだか、全然わからぬ。

色々、謎です。


しかし、
世界は、ものすごく美しい。

今こそ、まさに。






素心

2014年02月01日 | 徒然 -tzure-zure-
1月21日



つぼみ。
いよいよ開きそうな、その寸前。

こんぐらい膨らめばもう香りが洩れてきそうとも見えながら、しかし未だ香らぬ。

その夜、霙(みぞれ)が少しばかり降る。



1月22日

雨上がりの朝。




天水をふくんで、




ひとつめが、咲いた。

たまらず花に鼻を寄せる。

たまらぬ香りにうっとり。





1月31日

一週間ほど、ずっと事務所での事務的仕事からやっと解放され、

早速行ってみると、




ふえてる、ふえてる。


美しい香りがあたりに溢れている。


ふと見ると、根元に、

咲いたばかりで零れ落ちた花たちが。

とても、もったいない。



くしゃっとこわれそうなのを、そーっとつまんで、
いくつか拾い集める。




黄金に映える。

車内に満ちる。



会社に戻り、
ほどよく小さな器に水を張って、浮かべて、

机の端っこに置く。





甘い香りが満ちる。

わざわざ鼻を寄せずとも。




* 


一旦外に出て、また部屋に戻ってくると、

期待した以上に、部屋に満ちていて、うわっ、と。

たったあれだけの小さな数の、しかも落ち花で。


「贅沢。」

そんな言葉が浮かぶ。


梅にも似て、水仙にも似て。
この上ない、冬と春の間の香り。






この花、
英名を、「Winter Sweet」と云う。


厳しい冬の、甘い贅沢。





素心蝋梅(ソシンロウバイ)。


普通のロウバイは、芯に紅紫褐色が入る。
萼、花びら、芯まで全部一様に黄色いのは、‘素心~’の方になる。

この「素心」、
原産地の中国語に由来する言葉だそうな。
意味は、(上の一文に述べた通り、)花弁(萼)、花芯まで同じ色、ということ。
つまり、
「丸ごと一様に同じ色」=「素(す)の心」。

これを、

「素の心とは;
 芯から先っぽまで一様に同じ‘色’である、ということ。」

と読み直すと、
なんだか、、、言い得て妙というか、、なかなか哲学的というか、、意味深くも聞こえるような。




2010年に作庭したこの庭で、年の初めの一番に咲く花が、これ。

2013年に隣に作った庭には、すでに



スイセンが、去る12月から、澄み切った香りを放ってくれている。


これまた、たまらぬ。




春は近い。






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