歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

[告知]ROSES. 2015、お正月!

2014年12月31日 | 告知 -news-
早いもので。

まさかまさかの、大晦日。
別にうかうかしていたわけでもなく、日々こつこつ歩んできたつもりですが
なんでこうも、あっという間なんでしょうか。

ブログの更新も途絶えがちで、イギリス旅日記もじらしっぱなしで、すみませんでした。
まさかの来年持ち越し。

今年も一年、大変お世話になりました。
本業である外構・庭づくりの仕事に加え、
野口造園としての活動も、そしてちょこちょこと旅や遊びも、
お蔭様で、濃密にぶっこむことが出来ました。


一年の駆け足まとめは、また別にやることにして。


大事な告知です!




2015年、新年明けて早々。

イベントで、空間演出やります!



「ROSES. Charity Art Exhibition」(ROSES.チャリティーアート展覧会)



 期間:2015年1月3日(土)~7日(水)

 開場時間: 11:00~21:00(初日と最終日は18:00まで)

 場所:表参道ヒルズ 地下3階 スペースO(オー)

   (※大階段を下りていって、行き着くところです。)

 入場料:無料



詳細は、こちらのホームページをご覧ください >> ***




さかのぼること、2011年夏。
東日本大震災すぐ後に開催されたROSES.に、初めて参加させて頂きました。


そのときの模様はこちら >> ☆「ROSES.の庭」の巻(2011年9月11日)☆


このたび、再びお声がけ頂きまして。
結構重要なエリアの装飾を、担うことになりまして(重圧)。

お正月休み返上で、頑張ります。



お正月中、東京にいらっしゃる方は、ぜひ足を運んでみて下さい!!

初日と最終日以外は夜9時までやっておりますので、来やすいかと思います。
近くには明治神宮もありますので、ご参拝ついでにでも。

自分は常時在廊しているわけではありませんが、たぶんちょこちょこ行くはずです。
生きた植栽を使うので、水やりとか、管理のために。






以上、

今年最後にして、明くる年一発目の、
野口造園のお知らせでした。


ぜひとも多くの人に来て、見て頂けたらと、願っております。


何卒宜しくお願い申し上げます。




[2013英国旅:6-1] On the way to Lake

2014年12月14日 | 英国 -england-

「待たせたな。」


中途半端なまま、すっかりご無沙汰してしまいました。
2013年夏のイギリス旅日記。リ・スタートです。やおら。



7月25日

優雅な目覚め。



身の丈知らずなセレブホテルで(with クマ)。

朝食で、



念願の「キッパー」を頂きました。

Kipper
これ、英国在住経験のあるお客様から、「ぜひお試しを!」とおすすめされてた料理。
しかし、今まで泊まってきた所のメニューには見かけず仕舞いでした。
満を持して、ついに登場。

要するに、魚(主にニシン)の開きの塩漬け燻製の焼いたもの、だそうです。
あついバターが肉厚の魚にとろけて交わって、ふっくら。美味しかったです。

骨が多いので、無心で・無言で、黙々頂きました。

はてさて、



このセレブなマナーハウス・ホテルともお別れ。

よくよく見ると、ツタがすげー。窓周りとか、入口の左半分とか、ギリギリのラインできちんと剪定してるんでしょうね。



この日は移動日。一気に大移動します。
うろうろ延々周遊したコッツウォルズ地方をついに離れ、いざ、
北の「湖水地方」へ向かいます。

車で高速ぶっ飛ばしても、5時間くらいかかる見込み。

レッツ・ゴー!




その前に。

高速(Motorway)に乗る前に通りがかった小さな村が気になって、
あっけなくストップ。



コッツウォルズ地方のラストスポットはここに、と決め、
車を降りて、散策することにしました。

コッツウォルズ北部の、小さな村。



年季の入った風車が、現役でゴトゴトゴト...と、回っています。




村の中心を、おだやかな川が流れているのです。



ここは、Lower Slaughter(ロウアー・スローター)という村。



売り物の絵葉書みたいな美しい風景ショット。

ちなみに、すぐ隣の村は、Upper Slaughter(アッパー・スローター)。


何に惹かれたかっていうと、とにかく



この流れる水の、美しさ。

音も無く、そろそろと流れている、澄んだ川。そして、映える緑の美しさ。

川沿いに続く遊歩道を、歩いてみます。



前方にカップルだとか。

間を詰めないように、ペースを落としつつ、
どんどん村のはずれへ。。。



対岸は、ホテルの庭。フェンスとか無くて、苔むした石臼が転がってるだけ。
川は浅いので、侵入しようと思えば出来ちゃう、無防備なあけっぴろげぶり。

良いなあ。ピリピリ・トゲトゲしてなくて。




延々続く川に沿い。



乗馬少女に、出会った〜。(懐かしのうるるん風)

微笑んでくれたので、ほっこり。
ヨーロピアンのスマイルって、子どもからすでに完璧だなー。

馬とこんな至近距離ですれ違うって、普段はあり得ない経験。





遊歩道は川を離れて、




グランジファームって書かれたお家の私道みたいなところの、さらに奥深いところへ、続いて行くの。

入って行って、いいのかしらん・・?



って、
こんな感じの、人気の無い静謐な遊歩道(Pedestrian path)が、どの村にも巡っている、この国。




素敵。

森の空気が、いつも近い。


そんな小径は



ゲートにぶつかる。

このゲートは、開閉できて、



さあ、どうぞ。とばかりに、
どどーーーんと開けた、芝のきれいな放牧地。

ちょっと、果てしなすぎ。

遊歩道は、放牧地の端っこの柵沿いなら通って良いよ、っていう感じで、
まだまだ延々、続いて行くのです。

簡単な標識を見る限り、放牧地ゾーンとか、農地ゾーンを抜けて、次の村まで。

その次の村から、さらに隣の村へ、、、

、、エンドレス!!

さすがにそこまで行ってられないので、ここで引き返します。

残念半分。ほんとはもっと、行ってみたい。
いっそ住みたい。しばらく暮らしたい。
いつかそんな機会が持てるなら、こういう小径を延々歩いて、行けるとこまで巡ってみたい。

今はまだ縁遠い憧れが、叶わない夢みたいに、胸を翳めるばかり。



今来た30分ばかりの道を戻って



元の村へ。


これにて、コッツウォルズ地方とも、しばしのお別れ。



この後、高速道路(Motorway:通称M道路)に乗り込み、
百ウン十キロでぶっ飛ばして、一路、北へ。

さすがに3時間くらいで休憩した方が良いかもと思えてきたので、
M離脱。

途中で降り立ったのは、



ランカスター。Lancasterって、なんか知ってた名前だったので、なんとなく。

下りてすぐ思ったのが、



「石の色が違う!」
ということ。

もう完全に、コッツウォルズストーンのやわらかなハニーカラーではありません。
もっと厳かな、ゴシックな、砂岩ぽい感じ。幽霊でそうな感じ。

町並みの家々の雰囲気も、



明らかに違う感じが。



違う石、違う仕上げ。



ヨーロッパらしい石敷き。

「ランカスター」

と言えば

「大聖堂」

としか連想できなかったので、

ランカスター大聖堂へ。



尖ってる〜。



入口。



芝庭。



見上げ。




内陣。

旅の無事を祈る。




そうそう。アジサイの咲いている季節でした。
梅雨っぽくない、夕立は結構あるけど、さっと晴れてカラッと軽い、
涼しい、優しい夏でした。

ランカスターを後に、

再びMに乗り込んで、またしばし、延々運転。




さあ。

お待ちかね、
湖水地方(Lake District)入りです・・!

もう、
入るなり、



「ここ大好き!」
って想いが、爆発。



車の窓を開けたらば、

ああ!苔!
コケの香り!!
萌え〜〜!!




しっとり甘い、
静かで優しい、ふわふわの森が、待ち受けて居ました。








 >> 続く。 >>


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