歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

確信ムーヴェノン

2011年02月18日 | 徒然 -tzure-zure-
私は今、強く確信しています。




とうとう春が来た、ということを。



、、ということを、
英文直訳調で言いたい気持ちです。

春のような温度と湿度、

春のような雨のあと、

春のような風。

春のような空の色。


春以外のなにものでもないことを証すように、咲いた花。





今日は満月。

いろいろなことが満ちて極まる日。
あれもこれも、今日こそ、時が満ちたように、ぴたっとうまくおさまる日!

というふうに、一心に信じ。

今日は一体、どんだけすごいことになるのかしら。
どんだけ素敵なことが起きちゃうのかしら。

なんて、

期待と気合で、いっぱいいっぱいです。


でも、そわそわ待ってるだけじゃ来ないので、
動く。動く。

Movin' on.

ムーヴェノン。です。


雪と消え

2011年02月13日 | 徒然 -tzure-zure-
2月6日 日曜


梅がずいぶん、ふくらんできた。




午前:上野でお施主さんと打合せ。
着工まで間が無いけど、デザインと見積の最終修正を超大急ぎで、という課題を抱えて

午後:熊谷でお施主さんと打合せ。
着工まで間が無いけど、デザインと見積の組み直しを超大急ぎで、という課題を抱えて



帰りの駅のホームで、初めて見た「十六茶ラテ」っていうのに、飛びついてみた。



期待したほど、おいしくなかった。




2月7日 月曜


起きられない。


目がはっと覚めて、
ああ支度をしなきゃ、と動き出そうとする矢先に、するりと倒れ込み、また泥泥と眠り込んでしまう。
の、繰り返し。


ついに来たか。またこれか。
ずるずるとした遅刻が増えるなど、予兆はあったけど。


過労か。

プレッシャーに負けたのか。

食事もろくでなし、睡眠もろくでなしだから、
バランスを崩しているのは確か。
よりにもよって、一番忙しく自分が動かなきゃいけない時に、陥る。


夜になって、
やっと動く。




ここで不意打ち、
Oくんから、南伊豆の河津桜の、満開のピンク色の写メが届いた。
と、ジャングルのような、アロエの光景。

光の溢れる、遠い光景。






2月8日 火曜



昨日休んだ分を埋め合わせなきゃ、という勢いで仕事。
上野の見積修正案作成、送信、他の案件の発注手配作業、
などを、同時進行。ばたばた、ばたばた。


夜、コインランドリング。うとうと。




少ない夜のひとりの自由時間が惜しくて、寝るのが勿体なくて、
寡眠気味。悪循環だと、わかっているけれど。




2月9日 水曜



上野の最終図面描き上げ、送信。そして発注作業。



あれも、これも、、、
目の前に積まれた、課題たちが、堆(うずたか)く。



机の上も、机の下も
ぐちゃぐちゃになってきた。

いわんや、帰る自分の部屋をや。




そんなときに、

マイガッデス:Coccoさんの、この前のライブのDVD発売が発表された。
3月23日。
なんという光明。


3月23日までは、なんとしてでも生き延びる。







夜、
大家さんから、ふかしたさつまいも(巨大)を頂く。



お返しに、お抹茶を点てて差し上げる。

まあ、お抹茶なんて、何十年ぶりかしら。
ちゃんと、お茶碗の飲み口を向こうに廻しながら。

自分も一服。

 落

 ち

 着

 くうーーーん。

それから、
さつまいもを 一切れだけ(ただし巨大)を食べたところまで、憶えている。







2月10日 木曜


遅刻癖が改善しない。社長はあえて何も言わない。



熊谷のプランを練る。
予算と理想との戦い。行ったことの無い「プロヴァンス風で」という要望。
プロヴァンス風って、どんな風なのかしら。自分の中に無いものはどうしても絞り出せない。ネットだけじゃ届かない。悩ましい。

その他、近々に着工が迫る2件分の、発注手配など、バタバタ、バタバタ。

って

バタバタしているのは、胸中だけかしら?
実際のところ、バタバタ、ちゃんと、動けているのかしら?





夜、二週間ぶりのバレエレッスン。

おそるべき、退化。
毎回愕然としているが、またしても愕然。足が硬い、硬くて伸びない。
腹筋が続かない。

 日頃、柔軟ちゃんとやってる?

 もちろん!
 やれてません!(愛嬌スマイル)

珍しく、他にも一名、若い男子が一緒に。学生かしら。
肩幅がすごく広いなあ、と思ったら、やっぱり水泳部だった。

レッスン中に、やっと、感覚が戻って来る。
特に好きな手の動きは、好きこそものの、で、なにやらうまく出来ているらしい。
足はだめ。というか、からだは一体で、一体化しているはずなので、ひとつ狂えば、ぜんぶダメ。
 

 線が綺麗、
 とか、
 どうすればいいのか理解できると、もの凄く速い、とか、褒められる。
 
「こうすればいいのか」と、頭のスイッチが入りさえすれば、すんなり、身体も、その通りに出来る。
頭と身体が直結する感覚。

なので、
頭でちゃんと理解出来ないことは、まったく、出来ない。まったく、空回る。
仕事でもそっくりそのまま、同じ。

自分のからだから教え返されることは、多い。


 「バレエの動きはとにかく無駄が無い。とても合理的。だから、
  無駄を一切なくすように心がければいいのよ。」

レッスンを見守っていた、その若い男子の彼女=まじバレリーナ に、
「線が綺麗」とほめてもらったあと、そんなアドバイスも頂いた。




帰り、
いつもの隠れ家居酒屋mに寄る。居合わせた居酒屋メイト(青森出身)と、楽しく話す。ここ最近、想い溜めていたこと、自分の中だけで咀嚼していたこと、やっと誰かに、話した。
話したら、やっと、放たれた。
誰かに説明したり、話したりすることで、不思議と口が勝手にしゃべらさせられてる、みたいなことってあるけど、それで、やっと、理解していたつもりの想いのもやもやが、ちゃんとかたちになって、本当に論理として理解できたような。そんな状態に至る。


説き話すと、解き放たれる。


で、
からだを動かした後ということで、からだはタンパク質が食べたがり、
「鶏手羽と大根の粥煮」「鶏の奈良漬焼」、鶏攻め。超旨。

それと、米焼酎のお湯割りと、栗焼酎のお湯割りを、一杯ずつ。


帰り路、野川沿いを自転車で走りながら、
すこぶる熱唱したりして。

 
 もう大丈夫。もう大丈夫。

居酒屋さんで、もうひとつ、甘い辛い再会。、かと思いきや、甘くも辛くもなく、自然な、淡々とした、再会。ニュートラルな微笑みのある、他愛無い、これ以上もこれ以下も無い、地平線の、うっすら弧を描いたようなフラットな。


まだ胸中 半分不安だったものが、ちゃんと落ちるところに、落ち着いた。


もう大丈夫、大丈夫。

淡々と静かに、はなせた。








2月11日 雪




出がけはちら、ちら、みぞれにもならない小粒だったのが、
どんどん降って来て。
でも、積もらない雪、みぞれ。落ちてはたちまち、融けて、消え。




それはともかく、仕事。

今日はほとんど電話も鳴らない、静かな一日。雪の所為かな、と想ったけど、
よく考えたら、祝日の所為。




お昼は、社長らとお蕎麦屋さんに行って、鴨せいろ。
「蕎麦・鴨・おろし」
このキーワードが揃うと、釣られざるを得ない。
初めて鴨せいろを食べて、プリプリの鴨肉やネギの入った温かいつゆに冷ざるそばをつけて食べるということ、鴨がねぎを背負って来たとかいうことわざの謎の真意、それに超感動したのは、鎌倉の大仏のそばのお蕎麦屋さんだったのでした。あの感動、リメンバー。

美味しいものを食べてる時は、写真を撮ってる場合ではない。



午後、
着工寸前のお客様(近所)が、こんな雪の中、わざわざ見える。



ほんわか仲睦まじいご夫婦。幸い、素敵なお施主様にばかり出逢える。有り難い。
 
 わたしたち夫婦揃って、もう、のぐちさんを信頼しきっていまして、もう、「のぐち教」みたいに!

なんて、そったら大層なこと仰言って頂いて仕舞って、えっ、そんなに?なんで?と不思議にも想いつつ、素直になにやら嬉しい、だけど、そこまで想って頂けるとなると、しっかり本気で、お応えしなきゃ!と、

 気合いを入れなきゃ。






仕事が押して、お茶の稽古は断念。
9時まで残業。
残業って、残務がやっぱりあるからしなきゃいけないからしてしまうけど、ほんとに効率的なのか疑わしいんだけど。そこんとこどうなのかしら。といぶかしみつつも、やるしかないのが、残業。


ここで不意打ち、

Oくんから、雪世界の写メが届く。




真っ白に包まれた、灰青い梢。好きな色。「ユキエモン発見」という、ちいさな、凝った雪だるま。

どこ?って聞いたら、
鎌倉から、だった。鎌倉は凄い雪だね。こっちはあんまり積もってないよ。



と思ってたけど
夜の帰り路、





降ってる。










積もってる。









ひと気のない、雪の、皮1枚分くらい積もった、静かな公園で、

ひとり盛り上がる。











第二の故郷:鹿児島の血が騒ぐのか

第三の故郷:秋田の感動が蘇るのか





雪は燃える。









自転車で、一回こけた。




自分のからだより、寿命が来てる自転車の心配をしてしまう。

無事。

幸い、まだ走れる。






2月12日 土曜



雪明け。

雪明けのほうが、空気が冴え切って、ひやりとする。

と思いきや、
雪がぶり返し。

と思いきや、
氷雨に変わる。
雪にならない冷たい小さな雨がいちばん、堪える。


午後、町屋で打合せ。
着工まで間が無いけど、デザインと見積の最終修正を超大急ぎで、という課題を抱えて


11時まで残業。シークエンシャルな、歩くほどに変化が楽しめる道のある庭。しかし広くない。木は極力少ないように。たくさんの花。



たくさんの花!





難題をふっかけられるほど、やはり、面白さはある。
植栽のデザインは、一番、大変で、楽しい。

しかし、
やっぱり、残業って、ほんとに効率的なのかしら、たいへん疑わしい。疑わしいというか、全然疑っている。なんか後半、歌ってたし。


ああ、自分の所為か。

もう帰ろう。



帰り路、
いつもの湖のある公園、
いつもの帰り路の、小さな町。

昨日舞い上がった雪は


もうあとかたも無く


ただ、確実に今冬一番に、底冷えしている。




霧のようなものが ほのかに、町に立ちこめている。

下水溝から立ち上る、お風呂から来る、湯気のようなもの。
とけかけた氷から立ち上る、気のようなもの。

その気の霞にぼやかされて、ほのかに滲んで、宙に満ちて、薄く広がる
街灯のあかりの、

水のような、
光の粒子。






そして

2月13日 日曜



7時の空の水色が 射し込む。





雪は消え。







ダイアリー

2011年02月05日 | 徒然 -tzure-zure-
突然なぜか、ダイアリー風に書いてみます。




2月2日 水曜日

旧暦だと、大晦日にあたる日。


キッチンのハンドソープが切れて、そのまま数日経ってしまっていたのが、やはりどうしても気になって、「やはりこれは年内に(=もちろん旧暦での話)、済ませておくべきだろう。」と思い、仕事終わりに、買いに行く。

買いに行く、って、わざわざ言ったのは、
わざわざ買いに行くようなシロモノだからで。

「LEAF & BOTANICS」っていうブランドのが、タイトル的に自分にぴったりと想って以来、好きで、最近はフェンネルのを使っていた。ナチュラルで、良い。

で、これは、
ナチュラルローソンくらいにしか置いてないっぽい。
で、当のナチュラルローソンは、いつのまにか徐々に減り、今や東京23区くらいにしか無い。吉祥寺にすら、とってもありそうなのに、無い。


つまり、近場には無い。

ネットで「リーフ~」を検索、置いてある店舗を調べたら、ナチュラルローソン以外にもあると発覚。
最寄だと、武蔵境の駅前のイトーヨーカドーにあります、と出た。ついでに、吉祥寺のどこだかって店にもあるっぽかったけど、どこだかあんまりよくわからなかったので、武蔵境へ。

近かった。チャリで20分。

でもって、
無かった。
さんざん探しまわった揚句、見つからなかった。

仕方なく、自分の知る限り最寄のナチュラルローソン:荻窪店まで走る。チャリで。
1時間かかった。

ラベンダーのハンドソープを買った。これにて、心おきなし。


8年暮らした荻窪~西荻窪界隈。懐かしい。
駅までの通い路の住宅街、懐かしみながら、走る。

でも、8年暮らしたアパートの前は、通らなかった。なんとなく。


その頃から使っているチャリは、もう12歳くらいになりましょうか。
メーヴェなんて名付けて、愛玩酷使しておりますが。

この前、ブレーキのコードがバキッ!って、吹っ飛んだ。ライトのコードも、何かの拍子に千切れた。籠はぶち破れたので、さすがに取り替えた。ペダルのベアリングというものが粉砕しているらしく、漕げば漕ぐほど、ギュリギュリ泣いている。タイヤはチューブが破裂寸前だそうで、表面的に見ても、確かにひびが入った感じになっている。漕いでも進みが悪いし、けっこう疲れるので、空気足りないですかね、って聞いたら、いやこれ以上入れるとむしろ危ないですって、言われた。


もう、寿命です、危険です、って、言われている。



23時過ぎ、帰宅。早速、ラベンダーのハンドソープでオープンナップして、ウォッシング・ハンズ。
なんということでしょう!なんというラベンダーでしょう!
想像以上に、癒されてしまった。

頑張って正解だった。と思った。

そんなこんなしているうちに、日をまたぎそうになり、あーブログ書かなきゃと、書いているうちに
年が明けた。






2月3日 旧正月 節分


庭には紅い梅。今年はちょっと少なめ。




意気揚々と、「新しい年を新しい気持ちで!」なんて書いた矢先に、
力つきた状態で起きる。起きるというか、起きれてない。なんだか億劫。外は眩く、光は勇ましく、いとも晴れがましい。

結局、
結構、遅刻した。新年早々、よろしくない。

原因は分っていて、でもその所為にしたくない。けど、でもその所為なんだよなと認めざるを得ないし、認めることも一歩前進、なんけれど、

とにかく、こんなだらしないのはダメだなあ、と思うけれど、
でも、仕方ないのだ、とも思おうとしている自分も居る。

どちらも、今の自分。


そんな折に、彷徨っていたネットで、衝撃的に目からウロコの文章に出くわした。

文章を読んで、脳内で革命が起きるほどの衝撃って、結構まれなことだ。

しかし、それは起きた。
一気にほだされた。

なんて素敵なんだろう。

泣きたくなるくらい、未来が明るくなった気がした。




この日は、バレエのレッスンはお休み。7時くらいまで仕事。ひたすら図面を描く。

その後、夜、久しぶりに、カリスマ美容師の友人:すがこに、髪を切ってもらいに赴く。
はるばる外苑前。キラー通りを歩く。ワタリウム美術館のそばの、ずいぶん旧い昭和っぽい大きな団地アパートが、ついに解体され始めていた。

予約の22時までちょっと時間があったので、道すがらの、お蕎麦屋さんに入った。
辛みおろしざるそばを頂く。
美味いわ。。


「節分そば」という張り紙が目についた。
「かつては立春を新しい年の始まりと考えていました。節分には年越しそばを食べていました。」
みたいなことが書いてある。ふうんと思う。

いつの頃からだかやたらと、恵方巻なるものが、旧来からの伝統文化かのように並び始めたけれど、結局いまだに触れたことが無い。

そんなものよりも、私は蕎麦が食べたい。そして、蕎麦湯が呑みたい。

髪を切った。超さっぱりしてもらう。で、ちょっとだけアシンメトリーっぽさを残してもらう。
「髪切りながら話してて、ふっと、全然関係ない風景とかが浮かぶんだよね」と、言うすがこ。
自分と何かを話していて、脈絡とも全然関係ないのに、下北沢の一番街の風景が、浮かんだんだそうな。

話をしていて、関係あるイメージが湧くことはあるけど、関係ない、つながりの意味が不明なイメージを想起することって、そういえば無いなあ、へえ、興味深い。なんていう話になる。


終電一個前で帰る。帰宅した頃、すでに4日になっていた。





2月4日 立春 金曜日





昨日読んだ論文がまだ効いていて、心の内側が希望で明るく満たされる感じがあり、通勤の道中まで、むやみに嬉しい。
とかいいつつ、また遅刻している。昨日よりは改善しているが。

昼、近くのスーパーで買った「たらの芽」の天ぷらが、スッカスカで、ほんっとに美味しくなくて、がっかりする。


夜、お茶のお稽古。
道すがら、空腹にたえかねて、いつものようにローソンに立ち寄って、からあげくんを買う。また新しいやつが出てた。早速試す。バターコーンっていうやつ。コーンシチュー入りのからあげみたいな感じ。結局スパイシーなヤツが一番良い気がする。で、毎度想うように、「やっぱり、少ないな、、」と、またしても想う。


お運びのお濃茶のお稽古は、前回より、かなりスムーズに出来た。
絞り茶巾(薄茶)のほうは、口のせまい茶碗が難しかったけど、まあまあ。


静かな気持ちになった。

帰りの道すがら、京王永山駅の本屋に立ち寄る。
本屋なんて、久しぶり。ウワサの「KAGEROU」が平積みしてあった。あ、平積みしてあるな、と、黙視。

本屋に行く時って、たいがい、何かの答えや何かのヒントを探しているときだったりする。

なんとなく目についた言葉。なんとなく気になった言葉。

偶発的なような必然的な、その時にめぐりあうべき言葉との出会いが、本屋にはある。


マイバイブル:『葉で見わける樹木』の増補改訂版が出てた。思わず「うぁ!出てる!」と口走ってしまい、次の瞬間にはもう手に握りしめていた。

増補改訂って、で、どこらへんがどう変わったのか、ってことを、どっかにちゃんと、書いてて欲しい。




あと、
ずっと苦手で苦手で避けていたけど、ここらで観念して、頑張ろう!と、



『庭仕事のロープテクニック』、買った。

庭仕事やってるくせに、ロープワークは完全にダメなんです。全く、ダメなんです。
あれをこっちにこれをこっちにとかやってるのを見てるだけで、思考停止するんです。綯われたロープのしましまを見てるだけで、その現存在の意味や成り立ちが理解出来なくなってきて、めまいがして、意識が後ろにすっ飛ぶんです。

でも、やっぱりここは、乗り越えないといけない、避けてはいけない、そろそろ。と想って。
一念発起。

あと、ロープを買わないと。


それと、いしいしんじの新しい文庫が出てたので、買った。
『雪屋のロッスさん』。装丁は美しい。期待出来るかしら。
前作の『みずうみ』は、全くもってハズレだった。今回はどうかしら。

いしいしんじは、『ぶらんこ乗り』で衝撃を受け、出てるものを一気に読みあさって、一気に惚れた作家さん。ファンタジーのようで居て、実は、痛いくらい生々しい、リアル。人間の清と濁が、ちゃんとごちゃまぜになっているところ。黒と白、正義と悪などできれいに割り切れないこの世界の混沌、命のドロドロ、その様が、ちゃんと描かれているところが好き。


マックで新しく出たアイダホバーガーっていうのを食べて(あんまり、、だった)帰宅。

iTunesで買った、Adele『21』を聴く。こいつ、とっても好きな声をしている。ハスキーで、ドスが利いた感じで。


というふうに、
久しぶりに、本に音にと、いろいろ新しいものを買い物したせいかしらん。あるいは、お濃茶が効いたのかしらん。

なかなか眠れず。







2月5日 土曜日

仕事。

契約直前の、最終打合せ、2件。
見積を最終調整。

自分の描いたプランが喜ばれると、やはり嬉しくて。
プロとして、「そこはもう、おまかせします。」って、頼りにされると、やはり嬉しくて。


終った途端に、どっと疲れが来る。


明日も、契約直前の最終打合せが、2件。

図面はもう用意出来てるけど、見積の修正とか、準備とか、22時まで、色々。

契約成立までの道のりも長いけど、ホッとする間もなく、そのあとの発注の手配とか、スケジューリングとか、施工の立ち会いとか、帳尻合わせとか、

完工までもまた長く、胸が潰れる。キュンとなって、なんとなくピリピリする。

そんな感じで、10件ほど同時進行中。これがまた、いっぺんに来てるから、大変。
でも、どれもこれも、本気を投じて頑張った作品だし、実際、素敵な庭になりそうだから、嬉しい。


今日も、メーヴェをギュリギュリ泣かせながら、大声で歌いながら、帰る。


懐かしい匂いがする。

水仙のような。

淡墨桜のような。

ほの曇。

もう氷も無い、澄んだみずうみ。


なつかしい春の夜の 淡い湿度が、立ち始めて居る。


ひやりとした空気の中に、ほのり隠れて、
もう其処に、香り始めている。








善哉

2011年02月04日 | 徒然 -tzure-zure-
今日は 立春。


ほんとに春みたい、
あたたかい。


善哉(よきかな)。





ほころんでしまうな。





昨日 サッパリ、
髪も切り立て。にわかやおら、イケメン気分。


髪を切った次の日は、

憑き物が落ちたかのように。
鏡に映るのが別人のように。
顔が急に、引き締まって見えたりする。


風は 自分のために 程好く柔らかく 吹いてくれてるような

光は 自分のために 程好くまばゆく 降り注いでくれてるような

ありがたい錯覚。
そんな、軽いうぬぼれの、

多幸感的な昂揚感。



春めいた ぬくい日差しに融け合って、
ますます増す、多幸感。

浮き足立ちそうに、心地好い。







新春。



愛(かな)よ愛々(かなかな)。

小春 善哉(よきかな)。




かなかな。


どこかに、旅に行きたいような。

いや、
今ここで、なにげに十分満たされている気がするから、

まあ、、、いいかな。


、、みたいな。






旧、新年。

2011年02月02日 | 徒然 -tzure-zure-
2月3日は
節分。

、、ですが。
 


旧暦だと、

1月1日。

つまり、
「旧正月」。


ということは、

今日:2月2日は、(もう終りかけてるけど;)
旧大晦日、旧大つごもり。



12月(師走)からこの1月にかけては、もーー、絶え間なく、
同じ調子の、無闇矢鱈な忙しさに翻弄されて、
あんまり、「節目。」って感じに、なれないままに。

同じペースで、駆け足で、走って。それでもギリギリ。
巷は不況なんて言われてるけど、よもや信じがたいほど。

有り難い、有り難い話です。




、で、

たまたま なのかな、

2月になった今時分にして、やっと、

ちょっと 一段落ついてきた。

公私ともに。

やっと一区切り、
「節目。」 な感じになってきたので、


今、
なんか

しっくり来ます。

ゆく年くる年。

お疲れ様でした。
一年、頑張りました。






毎日繰り返される「今日は今年一番の冷え込み」という台詞。

世間はやたら、サムイサムイと、誇張しているけど。

まだ、そうでもないよ?


2月になったら 確かにやっぱりがくんと
寒さが増した気がするけど、

まだあんまり、大したことない気がする。

「死ぬ!」って戦慄を覚えるほどの寒さではないよ。東京は。


かたや
「新春」のことばにふさわしく、

梅も咲いてるし、
モクレンのつぼみもふくらんでる。

雨は降らないし、
陽射しは存分に温かい。


反動としての大雪とか大寒波の襲来とかが、もしかして、と思うと、
恐ろしいけれど。


目に見えて、
新しい春は近づいて来ていますね。

淡々と。

嬉しいですね。








年賀状、
結局 書きそびれたの。
あえて旧正月に合わせましたというテイを、しらじらしく狙っていましたが、

、、それも、失敗!
無念。。

例年に無い忙しさでした。
我ながら、よく働いてる。








さて


書いているうちに、新年が明けてしまいました。

旧・新年が。


明けまして、おめでとうございます*





そして今日はなんと、

新月。

始まりの、ゼロの日。

旧暦って、そういえば 月の暦だもんね、当然っちゃ当然か。







そして明日(4日)は、
立春。

春の始まりです。





今週、
「始まり」が、一挙そろい踏みです。

さすがに何かが、起き出しそうだ。





さっき、甘酒を頂きました。

っつっても、
コンビニでもさりげなく売ってる、フリーズドライのやつね。


気分だけでも、お正月。




明けて新年。
旧元旦は、

ふつうに
ふつうの昨日の、ふつうの続き だけど。

ふつうに仕事だけど。


ひさしぶりに、髪を切ってもらいに行こうと思います。




心身サッパリして、

改めて、新しく、始めよう。






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