作ってから、4度目の春。
自ら手塩にかけて育てているので、思い入れも深い。
自画自賛になるけど、一歩踏み入れると、空気ががらっと変わるんです。
何か違う雰囲気(オーラ?)が、そこにあるんです。いやほんとにほんとに。
今のところ、自分としては最高傑作と言える、自慢の庭です。
*
元々あったのは、桜の古木、ひとつ。
あとは手つかずの、雑草ボーボーの、なんとなく暗~い空き地でした。
「ここ、なんとか出来ないかしら?」ってオーナーさんに打診されて、
100%自分の好きなようにデザインさせてもらった庭。
回遊路があって、色んな種類の樹々があって、
なによりも‘自然’な、森のような雰囲気のある庭を、作ってみたのでした。
今の会社に入って、庭のデザイナーとして本格的にスタートしてから半年経ったくらいの、まだ初々しい時のこと。
*
今年。
一番に咲いたのは、
去年追加で植えた、玄海(ゲンカイ)ツツジでした。
一番最初に咲くツツジです。
3月半ば。
まだ咲いていない桜の枯れ木立の下に。
遠くからでも、パッと目に飛び込んで来た、鮮やかなピンク。
そのまばゆさに、うち震えました。
そして、
その奥に灯るのは、
トサミズキの蛍光イエロー。
苑路沿いには、ハナニラの白い星。
まばゆい、明るい、
春の訪れを象徴する色たち。
周囲に芽吹き始めていたのは
たくさんの
これ。
チューリップ。
植えっぱなしで 毎年咲き続けてくれています。
桜とほとんど同時に(か、ちょっとだけ遅れて)咲く。
そして、
桜がさっさと散った後も。
*
桜が散るタイミングで、
一気に波が押し寄せるように、春の本番が、始まります。
ギボウシの芽吹き。
スノーフレーク。
満を持しての、花、花、花。
4月10日。
このときはまだ、虫垂炎による腹痛を堪えながら。ふらふら。
「今がこの庭のベストシーズンなんだから、見逃してはならない!」と、無理して行ってみたのです。
最初は重く引きずる様なだるさを抱えていたのが、
写真を撮っていたら、なんとなく、腹痛を忘れていました。なんとなく、ですけど。
で、
さて帰るかと踵を返したら、またぐりぐりぐり、、と、。
*
それから、ぐったり休養期間を挟んで、
4月17日、再訪。
チューリップはすでに満開を越え、
シャガが一斉に咲き出して、
桜の周りが、ますます明るくなってきました。
勝手にどんどん増えすぎるほど増えて群生する、シャガ。
日蔭を明るく幽玄に灯す、神妙な花。
見れば見るほど、不思議な造形。そして、優しい綺麗な香り。
*
この庭は、
自分が植えていない珍しい植物も ひょっこり出て来ます。
浦島草(うらしまそう)。
この奇怪な暗い色の花を見つけた時には、ほんとにビックリ。
去年は一つだけだったのが、今年は2つに増えていたので、またビックリ。嬉しいビックリ。
十二単(じゅうにひとえ)と思しき、可憐な花も。今年、初登場。
「あれっ!?」っていう、
不意に宝物を見つけたような こういう驚きは、ほんとに嬉しい。
自分の、「こうだったらいいな」と思い描いた庭の理想像と、
自然の、自然なる、気まぐれに見える不思議な力とが、戦うのではなく、融け合って、混ざり合って、
庭になる。
時に、ちゃんと手を入れて、整えながら。
*
さて、
あっという間に、緑の季節。
これから、まだ柔らかい淡い新緑が、めきめきと厚く、強く、茂って来ます。
ぐんぐん伸びる生命力に満ち溢れる季節。
つられて自分まで、なんだか力が溢れて来るような。
元気をもらえる季節。
虫垂炎も、ときどき不安の種をうずかせながらも、一応快方の傾向。
4月21日。
ますます綺麗な、豊かな森に。
*
人は、自分の好きな事に没頭したり、好きな場所に落ち着いたりする時、
苦しい事とか辛い事とか心配事とか 痛いお腹のこととか、忘れることが出来るみたい。
自分にもそういう場所があって、嬉しい。
というか、
そういう場所を自分が作る事が出来たということが、嬉しい。
そんなわけで、
自画自賛させて頂きたい、自慢の庭です。
ここみたいな庭を、
もっと色んな人が訪れることが出来る庭を、
もっと多くの人が 幸せな気持ちになれるような庭を、
もっと作っていけたら。
と、
初々しい初心を思い返したり、しつつ。
*
自ら手塩にかけて育てているので、思い入れも深い。
自画自賛になるけど、一歩踏み入れると、空気ががらっと変わるんです。
何か違う雰囲気(オーラ?)が、そこにあるんです。いやほんとにほんとに。
今のところ、自分としては最高傑作と言える、自慢の庭です。
*
元々あったのは、桜の古木、ひとつ。
あとは手つかずの、雑草ボーボーの、なんとなく暗~い空き地でした。
「ここ、なんとか出来ないかしら?」ってオーナーさんに打診されて、
100%自分の好きなようにデザインさせてもらった庭。
回遊路があって、色んな種類の樹々があって、
なによりも‘自然’な、森のような雰囲気のある庭を、作ってみたのでした。
今の会社に入って、庭のデザイナーとして本格的にスタートしてから半年経ったくらいの、まだ初々しい時のこと。
*
今年。
一番に咲いたのは、
去年追加で植えた、玄海(ゲンカイ)ツツジでした。
一番最初に咲くツツジです。
3月半ば。
まだ咲いていない桜の枯れ木立の下に。
遠くからでも、パッと目に飛び込んで来た、鮮やかなピンク。
そのまばゆさに、うち震えました。
そして、
その奥に灯るのは、
トサミズキの蛍光イエロー。
苑路沿いには、ハナニラの白い星。
まばゆい、明るい、
春の訪れを象徴する色たち。
周囲に芽吹き始めていたのは
たくさんの
これ。
チューリップ。
植えっぱなしで 毎年咲き続けてくれています。
桜とほとんど同時に(か、ちょっとだけ遅れて)咲く。
そして、
桜がさっさと散った後も。
*
桜が散るタイミングで、
一気に波が押し寄せるように、春の本番が、始まります。
ギボウシの芽吹き。
スノーフレーク。
満を持しての、花、花、花。
4月10日。
このときはまだ、虫垂炎による腹痛を堪えながら。ふらふら。
「今がこの庭のベストシーズンなんだから、見逃してはならない!」と、無理して行ってみたのです。
最初は重く引きずる様なだるさを抱えていたのが、
写真を撮っていたら、なんとなく、腹痛を忘れていました。なんとなく、ですけど。
で、
さて帰るかと踵を返したら、またぐりぐりぐり、、と、。
*
それから、ぐったり休養期間を挟んで、
4月17日、再訪。
チューリップはすでに満開を越え、
シャガが一斉に咲き出して、
桜の周りが、ますます明るくなってきました。
勝手にどんどん増えすぎるほど増えて群生する、シャガ。
日蔭を明るく幽玄に灯す、神妙な花。
見れば見るほど、不思議な造形。そして、優しい綺麗な香り。
*
この庭は、
自分が植えていない珍しい植物も ひょっこり出て来ます。
浦島草(うらしまそう)。
この奇怪な暗い色の花を見つけた時には、ほんとにビックリ。
去年は一つだけだったのが、今年は2つに増えていたので、またビックリ。嬉しいビックリ。
十二単(じゅうにひとえ)と思しき、可憐な花も。今年、初登場。
「あれっ!?」っていう、
不意に宝物を見つけたような こういう驚きは、ほんとに嬉しい。
自分の、「こうだったらいいな」と思い描いた庭の理想像と、
自然の、自然なる、気まぐれに見える不思議な力とが、戦うのではなく、融け合って、混ざり合って、
庭になる。
時に、ちゃんと手を入れて、整えながら。
*
さて、
あっという間に、緑の季節。
これから、まだ柔らかい淡い新緑が、めきめきと厚く、強く、茂って来ます。
ぐんぐん伸びる生命力に満ち溢れる季節。
つられて自分まで、なんだか力が溢れて来るような。
元気をもらえる季節。
虫垂炎も、ときどき不安の種をうずかせながらも、一応快方の傾向。
4月21日。
ますます綺麗な、豊かな森に。
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人は、自分の好きな事に没頭したり、好きな場所に落ち着いたりする時、
苦しい事とか辛い事とか心配事とか 痛いお腹のこととか、忘れることが出来るみたい。
自分にもそういう場所があって、嬉しい。
というか、
そういう場所を自分が作る事が出来たということが、嬉しい。
そんなわけで、
自画自賛させて頂きたい、自慢の庭です。
ここみたいな庭を、
もっと色んな人が訪れることが出来る庭を、
もっと多くの人が 幸せな気持ちになれるような庭を、
もっと作っていけたら。
と、
初々しい初心を思い返したり、しつつ。
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