歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

春立ちて浮き足立ちて

2012年02月04日 | 徒然 -tzure-zure-

節分すぎて

次の朝から、

春が立ち上る。

、と、云う。




確かに。





東京でさえ、最近の夜は氷点下に落ちている。

だけど、ここにきて、
ふと和らいだ感じがします。

空気の匂いも。
土の匂いも。
変わった気がします。


たった一夜で…?


…たった一夜で。

そんなもんかもしれない。

一日一日、変化は常に起きている。じわじわと起きている。

でも、その変わり目って、意外にもやもや、行きつ戻りつ揺らいでいるから、捉え難くて。


昔ながらの暦というものは実によく出来ていて、
その曖昧な、途絶えない流れの波の引いて寄せる中の、確かにちらちらと現れる、はっきりした境目の兆しの光、みたいな瞬間を、しっかりと捕まえて、
刻んでくれている。

実に、よく出来ている。



初春。


そのことばは、いよいよここに来て、にわかに相応しく、正しく立ち上る。






節分。

分かりやすい。明確な節目。その言葉自体で引き付けているとさえ思える。


不思議なことに、
仕事の流れも、なんか節目が来た気配。


昨年から年明けにかけて延々続いていた、異様にぎゅーぎゅー詰めだった感じが、
なんだか、変わった気がします。


終わったのではなく、まだまだ続くのだけど、

読点(、)じゃなくて、句点(。)を打てた。


という感じ。

終わったのではなくて、むしろ、やっと始まる感じ。


この感じは、どうやら星占い的にも現れているみたい。
バーン!と、新しい長い始まりの扉が開く感じ、らしい。

みんなは、どうだろう?

貴方は、どうだろう?







春が来る。

まだ寒い。

されど、

近い。



…そう、
意識し始めただけで、例えば、
ピンクとかイエローとかキミドリ色とか、
ひなやかしい、可愛いげのある色が、目に映り始める。

むくむくと、膨れ出す。

春は、無性に期待をふくらませる季節。新しい何かへの期待を、無性に。


それで、
若干、浮き足立ち、し始めている。





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