歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

大晦日

2009年12月31日 | 徒然 -tzure-zure-
うちのホトトギスは

日を逐うごとに 勢いづいて



いまや 牙を剥いたように カッ開いております。




ふと見ると、そのお隣に
いつの間にか生まれてた つぼみも



かなり ぷっくり。

めまぐるしい展開。
目が離せなくなって来ました。




とうとう
大晦日ですね。

それも、残すところ、
あとわずか。


「きっと、そう想ったりするんだろうな。」
と 予想していた通りに、

「一年って、あっという間だったなあ。」
なんて、
まんまと 思わさせられているところです。





2009年の、12月31日。



快晴。昼から強い風。

起き抜けに、とりあえず、撮っとかなきゃ。って思って、
空の写真を撮りました。




朝、
掃除や洗濯。

そうこうしているうちに、昼。


昼、
ハンパ無く混みあう寸前の「深大寺」にて、
友人と年越しそばを食べました。



思うがままに わーっと喋っているうちに

あっという間に食べ終わり。
昼下がり。


それから、
ちょこっと正月用のおもちなどを買い出しに行って、

とかやっているうちに、




日が暮れてしまいました。

一日、こんなに早かったっけ、いつも。と思わずに居られないくらい、
すこぶる、早いなあ。




いま、「黒豆」を仕込んだところです。


黒砂糖と塩少々と醤油少々の煮汁に、まず一晩漬けるんです。
ネットで調べて、初めてやってみてるところ。
黒豆の色つやを良くするという「鉄クギ」も、ちゃんと入れました。


煮込んで、冷やして、浸透させる。
豆が空気に触れないようにすると、しわしわにならないんだとか。


うまく出来ますように。






テレビも無いので、
静まり返った部屋にて。

せっかくの静けさだから、照明も落として。

京都のお寺で買った「白檀(びゃくだん)」のお香を
くゆらせながら。

こうして
今年最後のブログを書いています。




「火の用心」の半鐘をカン、カン、鳴らしながら、消防車が過ぎていきました。



皆さんは、いかがおすごしでしょうか。


2009年の、最後の日。


   *
 
   *

   *



今年は「変化の年」と言われていて、
ほんとに、
“大変化”の年になりました。


転職、引越、独立、奔走、奔走、、、奔走。

ほんとに
「大・変化」の年でした。みなさんも、そうだったんじゃないでしょうか。

自分の周りでは、出産とか、転職とか、
大きな転機を迎える人が、確かに、多かった気がします。


まあ、強いて言えば
「変化のない人生」なんて、有り得ないんです。

だって、「生きる」って、
日々刻々と変化し続ける周囲の状況や 季節と共に
日々刻々と絶えず変化し続ける、ということだから。


立ち止まっているように見えても
ほんとに立ち止まっている時なんか、片時も無く。


そういえば 今年の始めに、
知人に言われた名言が ひとつ、あります。
即座にメモもしたし、震えた胸にしっかり刻み込まれた銘言。



「今より若い時は無い。」

と。

今そうしたいなら、今やらないで、どうするの?時間はどんどん無駄に過ぎてっちゃうよ?
ということ。

ドキッ、としますよね。自分は、ドキッ、としたんです。

ドキッ、とする、ということは、
心当たりがある、ということ。


今やらないでどうする。
やるならやらねば!


この名言は、2010年の手帳にも早速書き写して、
来年にも引きずって参りたいと思います。




それにしたって、今年は
「大・変化」(ダイ・ヘンカ)でした。
「大変・化」(タイヘン・カ)、ではなくて。

、、いや、「大変・化」でもあったな、、、確かに、“大変” に、なった;;


「自分の好きな道を行く」:
ただそれだけの みんなが望んでいるであろうことが

相当な気構えと思い切りと踏ん張りと腹くくる度胸を必要とし、

どこまでも頑張ったつもりでも どこまでも足りなくて、

完璧を目指せど そうそうたどり着けず、

それでも 出来ることをやるしかないと 開き直って、

自分なりに最善を尽くしているつもりで頑張って、でも やっぱり足りなくて、

悔しがり、落ち、

また次をやるしかなくて、さらに頑張って、

それでもなお、

ものすごく、難しい。


ということを、
身にしみて。学びました。


それどころか、
ただ「生きる」ということ。
一言で言える、ただそれだけのことも、
簡単なようで全く簡単ではない

ということも、
身にしみて。



「自分を生かす」って、実は大変なんだ!と。

「他人を生かす」なら、なおさらに。




色々と失敗して、
色々と学びました。


(以下、長いですが、あえて、挙げます。)

 ・「自分一人だけでは 到底出来やしない」という事実を認めること

 ・助けを求めることも必要であるということ

 ・自分から積極的にアピールしないと、応えは何一つも返って来ないということ

 ・自分で体験しないと 結局は決して理解できないこと

 ・一度失ってみないと決して気づけないものがあること

 ・言ってはいけないこと

 ・自分でやったことの全ては やがて自分に返って来ること

 ・無くしても 意外と平気なもの

 ・無くすべきもの

 ・無くしてはならないもの

 ・無くしたものを取り戻すには時間がかかるということ

 ・無くしたくないものは 無くさないように
  心を砕き 時間を割き 能動的な労を惜しんではならないこと

 ・喜怒哀楽は 全て 紙一重であり
  「笑」に転換し昇華することが一番の幸福な解決策であるということ

 ・困難をどうにかするには
  自分がとにかく「動く」しかないということ

 ・何かに迷っている時
  答えは 実はすでに出ていて
  ただ 自分から目を背けている ということ

 ・自分を甘やかしては いずれ堕ちるということ

 ・じっと待てば “流れ”は来る、が、
  来た波にただ乗るばかりではダメで
  自力で泳がなければ ただ流されるだけで 溺れてしまう ということ


、と、、
色々、挙げればきりがない、たくさんの教訓を。


いずれも
直面すれば胸をグサリと刺す、辛い現実。
だけども
直面しないと先に進めない、正しい現実。
すべては
幾度重ねても 幾度でも重ねてしまう 失敗の数々と、
優しい友人の厳しいアドバイスによって、学ぶことができました。

怒られながら、
そして同時に、
何度も何度も、救われました。


恵まれている、と、ほんとうに思います。
我ながら、こんなやつがよくぞ生きて来れたなと、思います。


まちがいなく「生かしてもらった」んだと、思います。
だからこそ、
一つ一つの機会や
一人一人の存在を
大事にしなければと、思います。
ひたすら感謝しなければ、と、思います。

って
思うんだけど
思うばかりで

感謝の想いはあっても、いつも、幾らも伝え切れなくて、
恩返しもなかなか果たせず、
はたまた、裏目のことをしでかしてしまったりして、
ほんとに、情けなく、もどかしい。


それでも見守って下さって、
ほんとうに、有り難う。

ただただ
「ありがとう」と言い続けるしか、ないんだよなあ、今のところ。







この歌庭というブログも
5月の最後の日に始めてから、こうして続けて来られました。
御蔭様様です。


更新した瞬間も
更新しない日も
何度も足繁く訪れ、
何度でも読みに来てくれた皆さんに、

ほんとうに、感謝します。有り難うございます。


これからも、続きます。続けます。こつこつと。

どうぞ、お手柔らかに、時には厳しく、お見守り下さい。
何卒宜敷くお願いします。


* * * * *


さて。


もう 間もなく来る

明日。

満月の夜から幕を開ける
新しい年が

みなさんにとっても

素敵な
楽しい一年になりますように。


明日から始まる 新しい日々が



明るい光と 楽しい影で 満ちますように。




まだ硬いつぼみが



たくましく 可愛い花として 咲き誇る時に

それを ちゃんと見つけることが出来ますように。




毎日 そこらじゅうにあるはずの



美しいものを 目に留め
心に留めることが出来ますように。




美味しいものが 食べられる という



小さくて大きな
おそらくそれ以上はない 一番の幸福を
大いに噛み締められますように。


そして 
その喜びを
愛しいと想う人たちと たくさん分かち合うことができますように。




ころんだり 躓いたり
色々ぶつかって へこんだりしても

次の朝には



また元気に走り続けられる
健やかな体と心を 保ち続けられますように。



良くなるように。
善くなりますように。

たくさんの祈りを込めて。






春は もう 間近です。





今年も一年、ありがとうございました。


どうぞ、よいお年を。


時の鳥

2009年12月29日 | 徒然 -tzure-zure-
昨日には 職場の納会も終わり、

家の大掃除も 一週間前からやってしまったので

なんだか ぼーっとしています。

年賀状、、書かないと、、、と思いながら、、。


そんな中、




咲きました。

杜鵑草。


ホトトギス。です。


鳥のほうの「ホトトギス」は、
「杜鵑」とか「子規」とか
「不如帰」とか 書くそうです。最後のは 漢詩的な、何かでしょうね。

自分は

「時鳥」

という字面が、好きです。


「時の鳥」
って、
なんか詩的で。

村上春樹を うっすら憶い出したりもします。
きっと「ねじまき鳥」のことかな。

村上春樹は学生時代に だいたい 一気に読んだので、
どれがどれだったか、話は全く覚えてないんですが

昔、そういえば、たぶん、けっこう好きだったんだよなあー。
と、
なんとなく、懐かしく、思い出しました。


でも、去年「アフターダーク」をやっと手に取って、
読んでみたんですけど、
ダメだったんです。全然、馴染めなくて。
挫折しました。

今年すごく売れたという最新作は、読んでません。

ちょっとあまのじゃくなところがあるのか
「すごく流行っている」なんて言われると、もう、手をつける気がしなくて。

文庫化されたら、一応、読もうかな。





ちなみに 今 一番好きな作家
この2、3年くらいで一番「、、凄い!」と劇しく感動した作家は

川端康成と 梨木香歩さんです。

川端さんは『山の音』が最強にお勧め。
梨木さんは『家守綺譚』が最強にお勧め。

それらについては、語りたいけど、きっといつも以上に相~当長くなるから、
また、別の機会に。


この すっぽり ひまになる(?)年末年始、
小説を読むのも、いいですね。
そういえば普段はもう、仕事や忙しさにかまけて、
小説という世界からは、すっかり遠ざかっているから。


いつもとちがう 深い時間の過ごし方をするには、
なにかひとつ 小説を手に取るのが いいかも。


キッチンに立って、
自分でいれたお茶や珈琲でも、飲みながら。





2009年、残りわずか。

でも、
まだ終わったわけじゃない。


雰囲気的には
「よいお年を。」なんて言って締めくくりそうなとこですが

まだ、
あれも出来るし、これも出来る。

「歌庭」は、
ギリギリまで、頑張ります。


年の瀬の忙しい すきますきまに、
どうぞ、お付き合い下さい。





2009年12月28日 | 徒然 -tzure-zure-
自分の部屋の窓辺には 今、2つ、
花があります。


ひとつは 南の窓辺に



アネモネ。

  Anemone coronaria
  キンポウゲ科イチリンソウ属  多年草(球根)
  別名:ボタンイチゲ(牡丹一華)/ハナイチゲ(花一華)/ベニバナオキナグサ(紅花翁草)

  語源は、ギリシア語で「風」を意味する Άνεμος (anemos)から。
  風に吹かれる花。


「アネモネ・ポルト “パール”」
という名前。

ふと通りがかった 小さな花屋さんの店先に居たのを見つけました。

その花びらの 薄紫がかった儚い白いピンクと
濃い青紫の花芯の玉とが

ちょうど探していた
“テッセン” というクレマチスの雰囲気に似ていたので
たちまち 惚れて
お買い求めたもの。





それまでは 部屋の中に 観葉植物のグリーンはあったけど

「 花です!」という あからさまな花っぽい花は 置いてなかったので

たったひとつだけど
にわかに 部屋が急に華やぎました。

色があるからかな。



夜は 花が閉じます。



最初は そのことを知らなくて。

夜、仕事から帰って来たら、写真のように つぼんでいたので

「水不足か?光不足か?
早速何か、まちがったことをして、元気がなくなってしまったのか!?」
と、大慌て(内心)だったのですが

翌朝 無事開いたので、
ほっと 一安心。


それからは
日中 家に居られる休日などは
明るい南の窓辺にある このピンク色に ほっこり
というか
うっとり させられております。


小春日和の陽射しに透けて アネモネが揺れて、

なんだか 早い春が訪れたような。





もうひとつは 東の窓辺に



ほととぎす。

  Tricyrtis hirta (Thunb.)
  ユリ科ホトトギス属  多年草
  
花期は初夏から秋にかけて。なので、時季はずれなのですが、

晩秋、どこかの庭先で伸びていたのをひっかけて 折ってしまったものを、
ちーーっちゃなつぼみがいくつか ついていたので、
持ち帰って、水に挿していたのです。

水の瓶には、備長炭を入れておきました。



それが、
かれこれ ひと月以上もずーっと 大した変化もなく
つぼみは ただ つぼみのままで居たのですが

実は じわじわと
ものすごーく、ゆっくり、つぼみが膨らんでいたのです。



ゆっくりすぎて、なかなか気づかなかった。


で、
最近 とうとう 大変化が。


つぼみの根元に



なにやら ポチッと “目”みたいなのが現れた。

妙な 宇宙的生命体みたいになったな~
と思ってたら




つぼみも あからさまに むくむく ふくらみ
立ち上がりだして、

毛羽立って来て、


今朝、ついに





おもちが ぷーっと膨らみすぎて割れるみたいに

ピリッと割けて、


渋~~い 紅ムラサキ色の斑点が ちらっとのぞいていました*


ついに咲きそう!満を持して!季節はずれだけど!


にわかに注目度アップ。




植物は 動物じゃないけど
まちがいなく “動く物”。

気づかないくらいのペースで、じわじわと 動いています。
ほっとけば しな~~んと力が抜けて、枯れてしまうし。


同じ部屋の中で じわじわと 動いている命がある

淡々と生きているものが すぐそばにある

っていうのを 実感できるのは、

やっぱり
なんか、いいなあ。

いいなあ というか
大事だなあと 思います。


人間の赤ちゃんや 犬や猫を育てるよりは ずっとちいさなことで、
かなりラクチンだと思います。

だけど、
このちいさな命も、命。世話をしないと 死んでしまう命。




たとえば パセリとかタイムとかのハーブも ベランダにあって



ラベンダーもあるけど



室内には アジアンタムとかもあるんだけど

観葉植物や
ベランダのハーブの グリーンもの・葉っぱもの“だけ” だと
やっぱり、見逃してしまいがちになるみたい。





“部屋の中”に 花モノがあると、
日常の ふとしたときに 目に入りやすいし、
また 変化っぷりが あからさまなので
なんか、良いみたい。わかりやすいし。
目にも楽しいし。

「あ、水をやらなきゃ!」「今日は元気かな?」と、
毎日毎朝、気にかけずには居られず、しっかり起きられます。

ちゃんと世話をすれば
ちゃんと応えてくれます。


しかも、
安い。


なにか 高ーいブランドものや 一時の快楽のためのセレブ菓子を買うくらいなら、
色とりどりの 季節の花の苗を買いたいと思うのです。


といいながら




「かわいい!これは必要!」なんて
うっかり小物を買ってしまったりもするんですけど。
(とはいえ、「ほんとに必要か?」って、ものすごーく熟考を重ねるけど。)


小物ってのも、ちょっとなんかあると、
良いもんです。

毎日を過ごす 自分の部屋で
ふと ほっこりするために。


メイキング・オブ: sosuの庭

2009年12月27日 | 造園 -creation-
12/25をもって跡形もなくなりました
sosuのクリスマスのための“庭”。

予告通り、メイキングの模様を ざっとお送りします。


材料となる 「枝振りの良い 大きな枯れ木」を入手するために
赴いたのは:




こんな田園がひろがる、神奈川県の某所。

お世話になっている、友人の働く植木屋さんへ。


「植木屋さん」と言っても、
庭木のお手入れをする いわゆる「造園屋」さんとは
ちょっと違って、

庭に植えるための樹木の苗木を 畑で育て、造園屋や小売店に卸す
いわば
「樹木の生産農家」。

いろんな種類の樹木・庭木が 豊富にひしめき合っています。

植物園をぎゅっと凝縮した森みたいなところで、
あんな木もこんな木もあって、
「こんなところに住めたら、、」と、ドキドキしてしまいました。


立派な温室もあります。



行くまで、どんな樹が仕入れられるか、わかりませんでした。

お店側から提示されたコンセプトを念頭に

植木屋さんと相談しながら、

「あ、これがいいかも!」と思うものを
その場の判断で 仕入れて行きます。



ドラセナ(竜血樹)の 硬いまっすぐな枯れ葉を
ひきむしる 植木屋の友人。

枯れ葉なので、普通なら ゴミとして棄てる部分。

ちなみに、よく燃えるそうです。


また、ランチに行った道すがら 発見した
「猫じゃらし畑」。



畑というか、要するに雑草ボーボーの 空き地。

なんか ピンと来て、
猫じゃらしの ふわふわした先っぽだけを ぷちぷち採集。

友人と一緒になって採っていたので、
便宜上、このふわふわした先っぽを “じゃらし” と呼び、

「なるべく 猫じゃらしの“じゃらし”だけを採ってね」と、お願い。

説明無しに いきなりそう言い出したのですが
ふつうに通じたのが、凄い。
人の気持ちを自然と汲み取ることができる。この友人の凄いところです。


この友人には、今回もしかり、ほんとに お世話になりっぱなしです。
長野の現場でも手伝ってもらったし。

“じゃらし採り” の直前には、
やはり道すがらで見かけた カラスウリのオレンジの実を
ボーボーの薮からひっぺがすのも、がっつり手伝ってもらいました。




最初は 果てしなく思われる「じゃらし採り」という地味な作業。
採っても採っても、まだどこにでも居る “じゃらし”たち。

それでも
黙々とやっているうちに、やはりだんだん慣れて、
それなりに、コツが見えて来るもの。
”じゃらし採り”の。

一時間後には
“じゃらし採り職人” という 特殊アビリティを獲得していました。
今後、どこで使うかわからないが。この技能。


* * 

肝心の、枝振りの大きな枯れ木も、ゲット。



こんな感じ。


ふつう「枯れ木」といえば、“ゴミ”。なので、
普通だったら ゴミ出しが許されるサイズに コマ切れにされてしまいます。
したがって、コマ切れにされる前段階の 大振りなままの木は、
案外、手に入らないもの。


だけど、植木屋さんに行ってみれば、
ほら来た、
剪定したばかりの 生々しい おおぶりの素敵な木が
どどーんと捨て置かれてあって

こっちからしてみれば、まさに 宝の山。


ここでも また興奮してしまいました。


トラックの荷台に積んでる時点で
「活け花」か あるいは
「フラワーアレンジメント」ならぬ「ツリーアレンジメント」をしているようで、

すでに 楽しんでました。



そんなこんなで あっというまに日が暮れて



タイムリミット。


大急ぎで 表参道へ。



ちなみに
2tトラックは 初めて運転しました。



夜閉店後、

ディスプレイ作成スタート。




ゲッケイジュの葉っぱを、全部むしりとります。

あの、シチュー等の煮込み料理や ブーケガルニに使われる
ゲッケイジュ(ローレル/ローリエ)です。

甘ーーい爽やかな青いミドリの香りが、そこらじゅうに満ちあふれます。

うっとり。



ここで
急遽 ぼんやりした呼びかけにも 集まってくれた
「ノグチゾウエン親衛隊(仮)」のみなさんも、参戦。



一気にむしりっていきます。

一気に終わりました。

やっぱりマンパワー、凄まじい。




土嚢袋いっぱいの ローリエ。

あの香りがぎっしり!ぎっしりすぎて、もっと濃厚に甘い、
別ものの香りにすら なっていました。
贅沢!




ローレルがむしり終わったら



アカマツ。

これもむしります。
葉っぱがチクチク刺さって痛い。

かと言って ゴシゴシこすったり ぶちぶち引きむしると
先っぽの柔らかい部分が折れてしまうので、
案外、慎重も要する ひと仕事に。




この 先っぽの方の 柔らかい、こまかい枝わかれ。
これが大事なのです。



なんか、グロテスクでしょう?きもいでしょう?

マツというより、なんか
別種の、多肉系の妙な生物みたいで
肌の質感も気持ち悪いし、
砂漠に居そうだし、

こりゃあ気持ち悪くて、
良いなー!(笑 って。



ドラセナは
親衛隊の キキの樹ちゃんのアイデアにより



束ねられて



ローレルにブッさし込まれました。
過激。



で、出来た展開は



ここからさらに
色み・あたたかみを ストイックに 殺ぎ落とし



こんな感じに。

殺風景な 四角い暗い空間を、
どうやったら ひとつの空間に まるくまとめられるかなあと考えて、

流れや 隅隠しや、
立体感や、逆から見た感じや、 一つに繋がる見え方 などなどなど、、、

色々考慮して、
3ポイントに分けて配置しました。


1:入り口わきの



ローレル+ドラセナ。


2:入りがかりの右手に



ヒメシャラ+ヤマボウシ。


3:正面(右より)に



ヒメシャラ+アカマツ。松ぼっくり付き。
あと、お店に元々あった流木も。


お店の人によって
小さなクリスタルも吊られ



ありきたりのゴージャスな ツリーとは違う

陰影の強い、
ストイックな雰囲気になりました。




コンセプトは

「砂漠」。



【sosu の クリスマスのための庭】2009.12


一人では出来なかった 庭。

sosuの皆様、親衛隊の皆様、植木屋様、
このブログを見ながら応援してくれた方、
どうも、ありがとうございました。




あの じゃらしたちは



結局使わず,お蔵入り。


いつか、いつか。


締め日和

2009年12月26日 | 徒然 -tzure-zure-
25日:クリスマスの夜は



表参道のファッションブランド:sosuの店先に展示してあった クリスマス用のディスプレイを、

完全撤去。

 (sosuのディスプレイを作る、の巻>>コチラ


ちょっとさびしいけど、
ガンガン、やってきました。




跡形も無くなったところで 今更なんではありますが、
「メイキング・オブ・sosuの庭」を、お届けしようと思います。
どんなふうな展示だったのかっていう、写真も含めて。


「メイキング」も、すごく楽しかったから。


材料の調達からね、
なんか、やたらと、
楽しかったんです。


はるばる こういう風景が広がるところまで行って来て。

       ↓






秋田生活のおかげで
田んぼというものに すっかり
どっぷり 親近感を覚えるようになっていて

こういう風景の真ん中に「立って居る」っていうことに、
自分のからだが、
無性に「嬉しい!」と、感じているのを
感じたのでした。


そして その日の夜には



急遽の呼びかけに集まってくれた
ノグチゾウエン・親衛隊。
チーム:「一期一会」(仮称)。


闇にまぎれて、何かやってくれている、の図。


そんなこんなの模様は、
次回に。乞うご期待。


* * *

うってかわって、
26日。

クリスマスが終わった途端に、
町は正月モードになりました。


一ヶ月くらい、延々と 町を演出していた クリスマスムードは
ことごとく一掃され、

あと一週間ほどで到来してしまう「お正月」のために、
一気に 模様替えしますね。


クリスマスと、お正月。

時期的には非常に近いけど、
デザイン的に まったく相容れないもの同士。


大急ぎで、モミの木は 裏に隠されて

赤や金色のキラキラしたオーナメントは、
「ゴミ」と名を変え、
ぶちぶちと ひきちぎられ。

クリスマスの 「ク」のひとことでも言ったら、
時代遅れの恥ずかしいヒトみたいに
「えっ」とか びっくりされたり

「ぷっ’」とか 笑われてしまうような雰囲気さえ 漂っているように
感じるほど。

昨日まで 町を支配していた クリスマスムードなんて、
無かったことのように。



切り替えの、
なんと早いこと。



全く、
「手の平返し」 この上ないけど

ここまで スパッと断ち切れるのは、いさぎよすぎて、
むしろ 清々しいもんです。



26日になった途端に、
本格的に
年を締めくくっていくモードへ。




いよいよ
色々な「締め」が、おしよせて来ます。

今日は土曜日。ということで、
今年最後の お茶のお稽古に行って来ました。
武道みたいに、「納め稽古」とか、言うのかしらん?


されど;
イヴにやっちまった ひざの怪我が
まだ治り切っていないので、

正座で立ったり座ったり、っていうのは、
やっぱりまだ、難しかった。
正座って、モロにひざを使っているんだと、改めて気づきました。

怪我とか病気とかすると、
健康体だったら全然気づかなかったような 些細なことに、
やっと、初めて、
気づけるものですね。

幸いにして 今まで、五体満足。とても健康体なので
見えていなかったことも多いんだろうな。


神経(というか、気持ち)が どうしてもヒザの方に向いてしまうので、
今日の稽古は、グダグダになってしまった。

“終わりよければ,,,” というのに。残念;;


『怪我や病気には、重々気をつけよう。』
今年の締めに頂戴した、教訓。


* *


「締めのお稽古」の「締め」には、
特別に
「そばがき」がふるまわれました。

ラッキーなことに
キッチンで作るところから拝見させてもらったんですが

そば粉に ちょっとずつ熱湯を注ぎ足しながら、
一気にがんがん練っていって、“おもち”っぽくして、
だんごにするんです。

で、
温かいそばつゆに入れて、
大根おろしとねぎを入れて、
頂くのです。

すごく簡単に出来そうに見えたけど
それが、なかなか。コツの要るものらしいです。
そば粉は100%の、ちゃんとした良いものを使うべし。とか。

ヤマイモか何かを入れたかのように、もちもちしてて、
美味しかった+


材料も少ないし、大掛かりな装置も要らないので
今度、
自分でもやってみようと、企んでおります。



* * *


お茶室のご近所の お家の庭の
冬咲きのボケが



満開でした。

先日のこの時に見かけたのと、同じやつです。
12月の頭の時点では まだ、
「うっかり季節まちがえたんじゃ?」って心配になるほど、ちらり咲きだったやつが。

満開か。早いもので。




よくよく 見ていたら

この朱色。
不思議な気持ちになりました。


冬に ふさわしい色のようでいて

春に 似つかわしいような色のような。


この朱色。
なんだろう。


とりあえず、
お正月っぽいなあ。










幸せな怪我のクリスマス

2009年12月25日 | 徒然 -tzure-zure-
クリスマス、



いかがお過ごしでしょうか?


 * *



東京は

スカッと 清々しい蒼天が続いています。


あんまり清々しいので、
あたかも すでに お正月三ヶ日のような気分です。



ベランダのレースラベンダーも、気持ち良さそう。





私は、イブの朝早くに

自転車で転倒して
ひざをケガしました。


まあ、
要するに 一人で勝手に
「コケた。」ってことなんですが

「コケた」って言うと、
本人的にはものすごく感じる あの痛切な屈辱感とかパニック感とか
「奈落の底にたたき落とされた」的な
深刻な絶望感とか悲愴とか孤独のニュアンスが
全く無くなるので、
「コケた」とは言いません。

「転倒」です。



「今年は 浮き世のノリに 少し便乗しようかな」なんて
ほんわか思って 実際 ほんわか幸せ気分だったのですが、
それも束の間。

あえなく早朝から、脱落です。

そうは言っても、ぷんすか腐ったり、してないけど。
たいした怪我じゃなかったしね。



幸い、
驚異の快復力 というか、多分けっこう軽症だったおかげで
今はすっかり 平然としています。ご心配なく。

湿布も何も、処置は、まったくせず、完全放置で。
自然治癒力のみで治した。





それでも 昨日はさすがに ズキズキ、うずいて痛かった。
まともに歩けないし。階段も よう昇れないんです。

それで
「もしや、骨が折れてたらどうしよう、、」とか 不安になったり、
何をするにも やたらと億劫だったり、
どうも、やたらと眠かったり。(←ケガのせい?)


そんな
痛みに耐えながらのクリスマスイブ。


仕事も 夕方早々に 上がらせてもらい、
ヒーヒーフー言いながら なんとかしてまた自転車をこいで(←強制リハビリ)
スーパーで買い物もしたりして、
無事帰宅して、


ぶっちゃけ ぽっかり ひまなので


ちゃんとごちそうを作りました。



せめて 食べるものだけは クリスマスっぽくと
ここは便乗しておきつつ

一晩、安静にしておりました。


けっこう単純なので
おなかいっぱいになったおかげで
幸せ気分です。クリスマスっぽく。






そういえば

自転車での ヒーヒーな帰り道で、
火事に遭遇しました。


これからクリスマスイブの夜を っていう時に、
火事に遭ってしまって
黒こげになってしまった部屋に 呆然とたたずまなければならないという人が そこに居て


その100m先では
普通に スーパーで クリスマスの買い物に勤しんでいる人たちも居て


コンビニには サンタの恰好をして働いている人も居て


ちっちゃなケガをして ヒーヒー言ってる自分が居て


だから なんだっていうじゃなくて


たまたま クリスマスイブっていう 特別っぽい日であったけれど
毎日が特別な日なのであって
クリスマスのこの日でなきゃ恋人同士は会えない なんてわけではないし
クリスマスのこの日に死んでゆく人も居れば
クリスマスのこの日に生まれる人も居て

何かを得る人も居れば 得られない人も居て
ふつうに食べられる人も ふつうに食べられない人も居て
家を失う人も居て

毎日毎日
一日一日を ただ安らかに生きられる ということ事態が
とても特別なわけで

毎日毎日
みんな それぞれの事情を まとって
他人には決して うかがい知れない心情を 抱えて
それぞれの一日一日を こつこつと
ただ こつこつと 過ごして居るんだなあと

ただ 淡々と、
しずかに、思った。っていうことなんだけど。



自分は だいぶ
幸せなところに居るんだなあって

肉にかぶりつきながら しみじみ思いました。



美味かった。


いろいろハーブスパイスチキン(両足ぶん)と
マッシュポテトとリコピンニンジンのグラッセと
きのこのハーブオイル炒め。


そんだけ しっかり食べといて
さらに チョコレートケーキもがっつり食べました。





ハーブとかスパイスは、大好きなのです。

カラフルにたくさん揃えて、
ずらーーーーっ!!と 壮観に並べるのが
ちいさなノグチの ちいさな夢です。


merry merry

2009年12月24日 | 徒然 -tzure-zure-



平素は:

特に 感慨も無く 日常的に過ごしている(気がする)クリスマスですが


今年は:

はるばる遠くの友人から 素敵なクリスマスカードを頂いたので、

ちょっとだけ ご時世に便乗させてもらって、

ちょっとだけ 浮世離れしていない気持ちに、なってみようかと。





とりあえず、キャンドルを灯してみたり。


かまわぬで買ったクリスマス柄の手ぬぐいを垂らしたり。




そういう系の音楽を、聴いてみたり。


ちなみに自分が好きなのは、

Aimee Mannの『One More Drifter in the Snow』っていうクリスマスアルバムだったりとか

Mewの「She Came Home for Christmas」っていう曲(from AL:『Frengers』)だったりとか

Bjorkの「Who Is It (Bell Choir mix)」だったりとか

Joni Mitchellの「River」を、
James Taylor がカヴァーしてるやつ(from AL:『A Tribute to Joni Mitchell』)とか
Salyuがカヴァーしてるやつ(from SG『iris』)とか

だったりとか、

、です。

知らないひとは 全然知らないであろう。


あと コンビニとかで
マライアキャリーの あのクリスマスの歌がかかったりしても、
テンション上がります。そういえば。
タイトルなんだっけ、、「29歳のクリスマス」っていうドラマの主題歌だったやつ。


、、、あッ!


 自分  まさに  29歳のクリスマスだ  今年



 *


マライアキャリーのクリスマスの歌


豚の冬至風呂

2009年12月23日 | 料理 -kitchen-
久しぶりに、
「のぐっこさんの台所」から、お届けします。



 ベビーサンローズと ゆず

  ベビー・サンローズ(花蔓草/アプテニア)
   Aptenia cordifolia
   ツルナ科アプテニア属  南アフリカ出身 多肉系

  ホンユズ(柚子)
   Citrus junos
   ミカン科ミカン属  中国西域出身 常緑系
  


* * * * * * *


12/22は、冬至でした。


冬至。すなわち、冬の頂点。

これにて、
“ひたすら下降して行く日々”は
もう終わり!お仕舞い!


あとは春(そして夏)を目指し、まっしぐらに昇るだけ!


そう考え始めただけで、
もう、明日から色々なすべてのことが、明るく楽しく昇り調子になっていくように思えて、
無性に嬉しくて、仕方なくなって来たりして。


* * *


冬至 というと、
柚子(ゆず)の風呂=「柚子湯」に入るそうです。

入りました? ゆずゆ。
上から読んでも・下から読んでも。 ゆ・ず・ゆ。

別名:「冬至風呂」っていうんだそうです。


そういえば、
なんで、冬至に「柚子湯」なのか ?


そのこころは:

「冬至(とうじ)」と「湯治(とうじ)」とを かけてるんですって!

へーー。ですね。


さらに、「柚子(ゆず)」は:

「融通(ゆうずう)が利きますように。」
という願いが込められているとか。

これも、
へ~~。ですね。




柚子って、

あの香り、、たまらなく素敵ですよね。葉っぱも、同じ香りがするんですよ!ちぎったりすると。


柑橘系のあの爽やかな香りが大好きで、
ポン酢は絶対「ゆずぽん」を買ってしまうくらいなんですけど、

なかなか、からだにも良い、優れたヤツみたいです。

ビタミンCのおかげで肌がスベスベになるとか、
冷え性に効くとか、
色々と、良い効果があるようで。


化学的には、
柚子の精油(芳香成分)に含まれるピネン、シトラール、リモネンなどの物質が、
、、なんたらかんたら、、

、、だそうで。

詳しくはこことか、ご覧下さいな。
(ネットで一発。ネットって便利ー。)




ゆず かわゆす




ということで、柚子湯。
上から読んでも・下から読んでも。


柚子湯の やり方は:
丸ごと2個、そのまんまお風呂に入れればオッケー。だそうです。友達によると。
これは簡単!



ちなみに 自分は、

残念ながら、入ってません。
諸事情により。


、、あ、でも、
日曜に、温泉に入ったんです~~~* 久しぶりに!柚子湯じゃなかったけど。

そのことはまた、別の話で書きます/




柚子湯に入れない 自分の「身代わり」として:

“豚バラブロック”を

柚子湯に入れてやりました。



要するに、煮豚です。


スーパーで ひと目惚れしてしまった 豚バラブロック(なぜなら安売りしてたから)。
こいつを手に入れた流れで、

「豚の角煮」的な、
肉のかたまりが食べたかったんだけど、

タレとかがめんどくさそうだし、
時間が やたらと かかりそう。


また、
折しも、冬至前夜。
幸運にも、柚子を 大量にいただいたのです*

ぜひとも、それらを使ってやりたい。




ということで、
ネットで ザーッとレシピを探し、

「塩角煮」
にすることに決定。


豚バラブロックを
ショウガと、酒と、ついでに たっぷりの柚子皮で、
ぐつぐつ・ぐつぐつ、煮込む。

つまりは、
「塩・しょうが・柚子湯」です。

なんか、、、凄~く、あったまりそう!
健康に良さそう。





どんな料理なのかと 説明したいところですが;

いつもの「のぐっこさんの台所」流に、
ネットで調べたレシピを うろ覚えのまま、
いわば“勘”で、
適当アレンジで やってしまいました。

だから、つくり方とかレシピとか、ぐだぐだなんですけど:


 1:カタマリのまま 全面強火で焼いて 焼き色つけて、

 2:湯通しして 余分な脂を落として、

 3:適当な一口サイズ(大きめ)に切って、

 4:煮ました。
   塩と、適当に切ったショウガと、適当に切った柚子の皮を入れて。

まあ、そんだけです。

日本酒とかみりんとかも入れた気がします。適宜。
塩は、一応、アルペンザルツです。(塩や油などの基礎調味料は、ちゃんと良いものを使うようにしています。)


そんな、冬至前夜。

この塩煮が、
かな~~り 時間がかかったので、

すき間の時間に作った:
「ほうれん草の 白ごま・海苔・ユズ胡椒和え」(写真無し)を

ご飯も何も無く 一気にカッ食らったりして
とりあえず 飢えをしのいだりしてたら、


塩角煮が出来上がった頃には もう、
食べてないのに おなかいっぱい、
膨満感。


翌日、


チンして食べました。
柚子の皮も一緒に和えて。



、、美味し。でした。成功。


やわらかい肉のかたまり。。。最高。

柚子も、最高。



まだある、柚子。
次は、、どうしようかな。


* * *




 omake*




 ゆずと もりっち



  ※もりっちの 素敵な展示(グループ展):

  2カ所(神楽坂Fuchsiaと吉祥寺poooL)で、同時開催中です*

  (神楽坂の模様は >>コチラ。
  (吉祥寺のも、素敵でした*仲道通をつきぬけた辺りにある、マンションの一階にあります。)


キッチンのためのベランダの庭

2009年12月22日 | 造園 -creation-
先日、
「ベランダガーデン」を作りました。

野口造園としては、初めての ベランダガーデンです。

(設立したばかりな上、色々なことをやる造園屋なので、
 毎回・毎仕事、“初モノ”な感じです;)


もう早速、写真でお見せしちゃいますと、

こんな感じです。

 ↓ ↓ ↓




こんな感じ、でした。





ビフォーが こちら。
       ↓




アフターが こちら。
       ↓



デッキとか、手すりのルーバー桟は、別の方。

今回は、植栽だけ、担当させてもらいました。



東京は多摩の、某マンション。

“マンション” と言っても、
そんじょそこらの ふつうのマンションではありませんでした。

「コーポラティヴ・ハウス」というもの。

住民が 設計段階から運営・管理まで、全面的に関わって作っているんですって。

なによりも びっくりしたのは、
ベランダが、
「向こう三軒・ひと続き」ってこと。



ベランダが完全に解放状態で、
お隣同士、つながっているんです。


雰囲気は、
昔ながらの、長屋のような、、、なのかな。


(庭が今後、繋がって伸びていくといいな~~*と願いつつ:)




今回担当させて頂いたのは、
すこぶる見晴らしの良い、5階の角部屋。

東と南が、すこーーんと抜けています。

上の写真は すべて南。


東は:


ダイニングテーブルの、すぐ傍ら。

一面パノラマの窓の向こうに見えるのは、
ぐるっと 小高い丘の森に囲まれた
盆地状の街。

ずーーっと広がる、屋根、屋根の波。


一方の南は:
松林を背景にしています。





今回のご要望は、
「キッチンで使えるものを」
というのが、第一条件でした。

ということで、ダイニングに近い 東のベランダには
キッチンに使えるハーブ類。
パセリとか、ニラ(チャイブ)とか。

あと、住民の方がご自身で トマトとか野菜とか育てたい! と やる気満々なので、
そんなにガッチリ 作り込まずに。





南は
ダイニングに座ったときに 自然と眺めることになる庭になります。
だから、花が欲しい。


「イングリッシュガーデンみたいな、
 小さな花がいっぱいついてて、さわさわ揺れている感じ」

という希望のイメージに沿って、

比較的大きめになり、さわさわーと茂るハーブ類を主体に、
花モノを足しました。

イングリッシュガーデンっぽい、さわさわ感のある
エリカとか。
(ピンクの「あわゆきエリカ」ってのと 白い「ジャノメエリカ」ってのを使いました。)
一番最初の写真の、一番右のやつです。


などなど。



あと、オリーブの木。


* 

また
「ここは風も強いし、零度以下になる」と、
土の凍結(と、植物のダメージ)を心配されていたので、

目の前の松林で ばーーーっと松の葉を採集して、



「敷松葉」をしてみました。


「敷松葉(しきまつば)」って、
茶庭の露地とかでやる冬の作法で、
コケの上に松葉を敷いて、霜による剥離防止のためにやったりするんですけど、

、、どうなんでしょう、、ここの場合、、効果のほどは、、。

しかも、ちゃんとしたマナー(上手な敷き込み方)とかも、絶対ありそう。
「あらあら、この人は、、」って、笑われるかな。。。


ただの気休めかな。。
とも思うけど、

ま、
見た感じも、なんとなくあったかそうだし、
悪くはないですよね。

松葉には殺菌効果もあるとのことなので、
悪い事にはなるまい!うむ!




とにかく、
自分にとっても、お施主さんにとっても、初めて尽くしの
ベランダガーデン。

出来たばかりのこの建物の、このベランダの特性も、まだ、
わからないことだらけ。


そもそも、今回まだ揃えられなかった花とかも、あるんです。
そもそも、未完成。


だから
「これから一緒に、様子を見ながら、やっていきましょう。」

ということで、

ひとまずは、終わり。

そして、

始まり。


* * * *


庭は、「生き物」です。


環境や気候の変動に 左右されながら、
刻一刻と、絶えず変化し続けるもの。


施工の完了=出来上がりが、すなわち「ゼロ地点」。
スタート地点。
なのです。


作ったら 最後。(最後、というか、最初?)

「手入れ」という、
長いお付き合いが 始まります。


これからどんどん成長して行くことになる、
庭の、誕生。

誕生の瞬間は、やっぱり感無量。
未完成な感じが、またご愛嬌。


終わりが 始まり。

始まり、始まり。




ぶっちゃけ、
色々と悩む事も さまよう気持ちもあり、
正直、不安もいっぱいでした。


だけど、
一つ目のプランターが出来たとき、

出来るやいなや、

「可愛い!」
と、お施主さんが、仰って下さったんです。


「可愛い!」
は、
野口造園的には、最高の褒め言葉。

その瞬間が、なにより、
嬉しかった。



毎度・毎度、
失敗も多々、してまして、
しっかり怒られたりしてまして、
しっかり、学ばせて頂けております。
これは、とっても有り難い。
今の未熟な時期に、真っ向からちゃんと注意してもらえるのは、ほんとに有り難い。
ラッキーだと思います。恐縮です。


なんですが、

自称:「褒めて伸びる子」 ですので、
そこんとこもふまえつつ、

どうぞ、
宜敷くお願いします(~m~;






大晦日まで、手の指で数えられるくらい。
ラストスパート入りましたね。


まずは クリスマスまで



まっしぐら。





最近 滞ってて、すみませんでした;

ラストスパート!
ブログ、頑張って書きます!終わりよければ全て良し、とするべく。
めざせ、「怒濤の勢い」!!



お忙しい師走ですけれど、寸暇をうかがって、
チラッチラ、のぞいてみて下さいな*





Anemone coronaria


クリスマスの贈り物展

2009年12月18日 | 遊興 -pleasure-
ご無沙汰です。
なんか、
なーんかね、
色々と、あるわけです。

そんなこんなでクリスマス。
というか、
大晦日!今年の終わりまで、もう間もないんですね。
師走、恐るべし。




前回紹介しました:sosu@表参道の クリスマス用ディスプレイは
クリスマス=25日まで展示してありますが、

同じく:クリスマス=25日までやっている、友達の展示をご紹介します。





「Vos Petits Cadeaux de Noel」




友達とは:

mm(ミリ)

こと

森野美紗子

こと

もりっち です。



mmこと森野美紗子のHPは>>http://www.morinomisako.com/


場所は:神楽坂。

Fuchsia
という セレクトショップです。
職業柄、フクシアと読んでしまったけれど、「フューシャ」と読むのだそうです。

場所は:
神楽坂を登って行く途上にある「上島珈琲」の手前の、細ーい小径(ほんとに細ーい、小径!)を入って、
突き当たる手前の、右手のマンションの、4階。小さな一室です。




もりっち。このブログには 2度目の登場*
初登場は:7月。「ひとやすみ展」のとき


彼女は とっても繊細な色使いの、水彩のイラストを描くのですが、

その色。彩り。
ツボなのです。

淡い、深い、青とか、紅とか。

また、
一枚のフレームに描かれる物語の ファンタジックなやわらかさや 可愛くて楽しい発想が
またとても奥深くて、

とても、

ツボなのです。


前の展示の時、
その可愛らしい色彩の描く世界に、
すっかり、惚れ落ちました。


そして、
もりっち作:ちょうちょモビールのひとつは、わが家に。



このブログにも ちょこっと登場していましたが、

ここ:深大寺に引っ越したばかりの頃から、部屋の中心に浮かんでいます。
ずっと、ゆらゆらと。

癒してくれております。


赤ちゃんが なぜか ガラガラがただゆらゆらと回っているを
なにやら楽しげに見ていたりするのを 見るにつけ

部屋の中に ぶらさがってて ゆらゆらするものが 何かあると、
なんか、いいのかも。と想ったりもして。


* *

今回は、「クリスマスのちいさな贈り物」ということで



サンタが。遊んでます。

色々遊んでるサンタたちが描かれた絵が5枚あるのですが、
かわいらしくて、ぐっとくるのです。




また、今回一緒に展示をしているのが



手編みアクセサリー作家:conomiさん。

conomiさんのHP>>コチラ


こういう↓



イヤリングとか。

“フランスで出逢ったおばあちゃん” に教わった
「かぎ針編み」という手法で、作っているんですって。

初めてお会いしたのですが、
なんででしょう、
編み物やる方って、ふんわ~りした雰囲気の方ばかり。
白い綿雪みたいなふんわり感。不思議な共通点。


ちなみに:conomiさんのHP(↑)を開くと、
conomiさん じゃなく
もりっちが、「どーーん!」と登場して、知り合い的には 超びっくりします。


conomiさんのアクセサリーの台紙のイラストを描いているのが、もりっち。と言うご縁。
絶妙なコラボレーションです。



今回も、色々と素敵な 優しい色に溢れていて、
嬉しいあまりに とろけそうになりましたが


ピクンッ、と、
職人アンテナが反応しました。


見事に植物を使いこなした ハイセンスなディスプレイ。




「これも もりっちが?」と訊くと

違いました。

もりっちっぽくもありますが、
だがしかし。

その道の“プロ”の仕業でした。


その“プロ’の名前を聞いて、びっくり。




知ってたのです。


最近 自分がお世話になり始めた 某美容院の、
素敵な植栽を担当している花屋さんが、まさにそこだったのです。

美容院であまりに気になって、名前をうかがっていたのでした。


atelier cabane(アトリエ・カバンヌ)というところです。

びっくり符合ー!





このセレクトショップで、季節ごとのアレンジを担当しているのだそうな。

うう~ん、凄い。

うう~~~ん。、、勝てない。

と、

うんうん、唸らずにはおれませんでした。




「やられたなー。」と、想いました。

というか、
「とっくにやられてるんだなあ、自分のやりたいことって。しかも、凄いワザで」
と。

正直、

悔しくて仕方なかったのでした。



ううう~~~~ん、

頑張らねば!!



というわけで

自分の仕事への想いも新たにしつつ、

もりっち&conomiさんの展示に、すっかりほんわかさせてもらったのでした。


ちなみに、

大人気のもりっちったら、
もう一つ、展示が開催中なのです!



こちらは吉祥寺、poool(プーーール)というギャラリーにて。

この絵はがきも、もちろん もりっち先生のお作。

なんか、これまたツボです。
たまらなく美しい青。繊細なフォント。よくよく見ると、なんか、ほとばしってる。
飛び交ってる。


コチラも年内。28日まで。





なんか

最近まで やけにあったかくて、「暖冬万歳!」なんて想ってたら、

ある時から途端に 恐ろしく寒くなってしまいまして
あらら、と、びっくりしています。

秋田のほうじゃ、ずーーーっと雪マークみたい。
(今でもついつい気になって、天気予報をチェックしてしまいます;)

まあ、
「冬本番」ということなんでしょうね。
そういえば、12月ですよね。(←今更)
そして、
そういえば、
冬至までまっしぐら、という時季でしたね。今。


そんな、寒さ厳しい日々ですが。
どうにもこうにも、忙しい日々ですが。

どうぞ、
隙を見て、
もりっちのやわらかい色や conomiさんのほんわ~かした空気に、
ほっこりさせられて下さいな。






冬至さえ過ぎれば、

春に向かって、上昇する一方!

もう少し!


風邪の予防に



柿を食べるよ。


sosu-砂漠の庭

2009年12月13日 | 造園 -creation-
表参道にある ファッションブランド:

sosu ミハラヤスヒロ】のお店の

クリスマスシーズン用ディスプレイを設営しました。




sosu(ソスウ)とは、「素数」のこと。

1, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 19, 23, ,,,

というふうに、

1か、その数字自身でしか割り切れない数字のこと。

そういえば、やりましたね。数学で。




今月25日:クリスマスまで、展示しています。

表参道に行く機会がありましたら、ぜひ見て行って下さい。

 住所:150-0001
    渋谷区神宮前5-2-6
    コロネード神宮前 B1F

 行き方↓

  【表参道ヒルズ】の坂を登り切ったあたり=ヒルズトイレの “対岸”(道路挟んで向かい)に
  【Max & Co.】っていうお店が、角にあります。(歩道橋のふもとです)
   そこの、【ほそい脇道】を入ります。

  ちょっと行くと、右手に、
 「sosu」っていう看板が現れます。
  コンクリートの建物の、地下一階です。

  地上階は【DAB】という美容室。
  その美容室の 手前の大階段を 降りて行ったところが、【sosu】です。

  その“大階段”の真ん中あたりから、展示が展開しております。

こんな感じで



どーーん!


とりあえず、
とにかく、できれば 自分の眼で見て、好きなように感じ取って
好きなように解釈して欲しい。

っていう意識があるので、

自分で解説してしまうってのも、なんか、変な気分なのです。

なのですが、一応、解説します。
以下の解説は すっ飛ばしてもらって、かまいません。
変な先入観になっちゃうから。

以下、「ネタバレ注意!」ってやつです。

ネタバレ御免という方は、
下記「注意!」のところから

次の写真のあるところまで、
超~~薄目で、一気にスクロール落として下さい。


では、参ります。




  注意!!


 ↓ ↓ ↓ ↓





 * * * * * * *




 このお店のコンセプトは、
 「シルクロード」。

 そして
 “砂漠” というのが、テーマでした。


 提示されたテーマは
 「砂漠のクリスマス」。

 殺伐とした 東京という都市の砂漠を歩きぬけて、
 疲れた果てにたどり着く、ぽっと明るい場所。
 ほっとあたたかくなる場所。
 sosuは、そんなお店であってほしい。

 というのが、お店のコンセプトでした。


 お店側に提示されたイメージやコンセプトに合わせ、
 野口造園は、枯れ木や枯れ草を調達。


 巷によくある:キラキラしたふわふわしたクリスマスっぽいもの
 ではなく、

 色の無い、
 すべてを削ぎ落とされた枯れ木、そして、
 剥き出しの枝ぶりが 美しい/面白い枯れ木を、
 モチーフに。ということで。


 グロテスク(奇怪さ)や、遊び心も少し、織り交ぜつつ。
 友達にも手伝ってもらいました。

 使った木は
 ヒメシャラ、マツ、ヤマボウシ、ゲッケイジュ。
 使った葉は
 ドラセナ。です。


 庭の“流れ”や 行きの見え/帰りの見え を意識して、
 3つのポイントに大きく分けて、あしらいました。


  *
 
 照らすのは、
 お店からこぼれる光。

 逆光や 影や ぼやけた遠光によって浮かび上がる 枯れ木の姿は、
 冬の冷たい都市の 黒々しい石の床に落ちます。

 そして、
 ”影”という
 もうひとつの木の姿を見せます。


 その“影”によって、
 死んでいるはずの木の かたち そのものが
 かえって
 生々しく映えるものになりました。


 、、っていうのは、後から発見して、感じたことでした;
 主観的な感想でもあります。

 光と影って、
 予想もつかないところで、凄い表情を創ってくれる。
 これをうまくイメージして使いこなせるようになったら、すごいですねー。





  * * * * * *

というわけで
以上です。


見に行くのを楽しみにしたい
という方のために、まだ、写真はなるべく載せません。出し惜しみします。
制作中のプロセスなども、別の機会に、おいおい。
(遅くとも、年内に!)


まずは、良かったら、見に行って、
生き証人の一人に、なってやって下さい m(_ _)m




ちなみに、
室内のディスプレイは、BUTTERFLY DECO (バタフライ・デコ)さんに
よるものです。プロフェッショナルでした。






十二月の雨傘

2009年12月11日 | 徒然 -tzure-zure-
金曜日。
本日の東京は、あいにくの雨色模様です。



最近は案外に、雨の日が少ないように思います。


京都の大原で買った、この番傘。
京都出身。
だがしかし。飛騨高山産だそうです。


この傘、ふつうに使っています。


ぶつかって破れたりしないか、
あんまり濡らしすぎるのは 良くないんじゃないか、と
帰ったら、即刻ひろげて干さねば!とか

けっこう緊張しながら、使っています。
けっこう緊張しながらも、
和紙を通す光の透け方とか
和紙を叩く雨の弾み音とか
柿渋の香りとか
竹の骨の香りとか

そういうのにすっぽり包まれたら、
そりゃあ嬉しくて、

そして、
恰好好い傘につられて、自分も恰好良くなったかのような錯覚をしたり、
何処か しゃんとした雅びやかな気持ちになったりして、

しゃんしゃんと、愉しく歩いています。


でも、ちょっとひっかけたら 
たちまち あっというまに破れてしまう。
道に飛び出ている 庭の枯れ木の先っぽにも、
通りすがる 他人の傘の先っぽの金具にも、いちいちビクビク!

でも この緊張感のおかげで、

雨の日は
あたかも特別な、
おめでたい“ハレ”の日の一日のように“キリッ!”とした心構えになって
印象深く、心に残るのです。


これは、先週の土曜にひらいた、雨傘の風景でした。
お茶のお稽古の後だったから、凛としたみやび感、増量サービス。


冬の日の雨って、
案外に、数える程しか無いもんだったかなあ?



およそ 一週間ぶりに雨になった気がする、今日。

ふと想います。


そんな今日は 偶然にも
また 雨の中での、お茶の稽古の日です。




すこぶる師走

2009年12月09日 | 徒然 -tzure-zure-
最近 滞っていますが、

ご心配なく。

毎日 すこぶる元気で、

毎日 すこぶる駆け回り、

毎日 すこぶる働き者です。



すきを見て、紅葉もしっかり撮りながら。





ひとつ、
表参道の某ファッションブランド系のお店の、クリスマス用のディスプレイを作りました。

クリスマス用ですが、クリスマスっぽくないのです。

いずれここでご紹介できるといいですが、
(したい!)
まあ、色々あるので、

乞うご期待。





明日も、朝から。

すこぶる元気に、
すこぶる働き者で、
すこぶり駆け回り、
すこぶる頑張ります。


ところで
おかげさまで、なんでだか、風邪知らず。インフル知らず。

風邪を引く ってことは、
からだが「休め。」って言っている合図だと思っているので

風邪も引かないで すこぶる健康 ってことは、
「休まず、ゆけ。」って合図だなーと思って、

今は だから、
ガンガン。「ゆけ。」モードです。攻めです。



ということで、
すこぶる すこぶっている 師走です。





、、ところで、
「すこぶる」って、なんだったっけ?


って、
なんだか うっかり、気になって来たでしょう?


まあ、

すこぶってみてください。
、、ふふ。



樹の展示のラストシーン

2009年12月04日 | 徒然 -tzure-zure-
去る11月30日は、
「キキの樹」こと:澤畑 樹(みき)の展示の、最終日。

 (展示設営真っ最中の模様は こちら>>*
 (2ヶ月前にパン屋さんでやってた展示の模様は こちら>>*:チラリズムversion )



今回のタイトルは
「 Sky Bird. 」。



手作りのタグに 手描きの鳥が飛んでいます。

そういえば、
特別 “鳥”をモチーフにしたコモノがあったわけでは、無かったはず、、なんです。
そういえば。
なんで、「Sky bird.」だったんでしょう?、、聞き忘れちゃった。


でも、

とてつもなくワタクシゴトですが、
2009年のラッキー・マスコットが、実は「鳥」だったんです。(←超勝手に)

とてつもなくワタクシゴトなんですが、
それでなんか、やっぱり、

「ここでも、来たな。」と。
勝手に、運命的なご縁を感じつつ。




外に さりげなく



案内カード。いつのまにか 気づかぬうちに減って行く。

ついでに「野口造園」のチラシもどっさり!置かせてもらっていたら、
便乗して、どんどん旅立ってゆきました。
お持ち帰り頂いた方、ありがとう!
そして、
ここをのぞいてくれて、ありがとう*


そうそう、
期間中、このブログを見て足を運んでくれた方も居らした、とのこと。

なんともまあ、
ありがとう!嬉しい限りです。

感謝感謝。感感謝謝。

* * * * *

数日間のうちに しっくり
“キキの樹色” に落ち着いた、

kasutela という、ちいさなお部屋。


こんな風景でした。

    ↓
    ↓

    ↓



古い布キレ、着物の裂端(きれはし)。
革や糸。
自然の素材。

要らなくなったものを、リメイクした

手作りコモノたち。






やわらかいものも




キリッとしたものも



キラリとするものも。





自分が居る間も、
絶え間なく お客さんが 入ってらっしゃいました。
すごいなあ。


かといって、
バタバタしているのではなく。
やわらかく、落ち着いていて。


樹氏 曰く:
「ふらっと来てくれるお客さんも、『あーひさしぶりー』みたいな、
 なんか“元から友達”みたいな感じで」

という、不思議と アットホームな感じでした。

その場に在る空気に 人が 包まれて
その場に在る空気に すんなり 溶け込んでいく感じ。


何が凄いってわけでもないけれど、きっと、なんか良い空間なんだなあ。
と、
どこに 感心すればいいかわからないけど、
何かに、感心。





グリーンは

一応、無事でした。
(一部、枯れ落ちてしまったけれど;)


いいなあ。ヤツデ。とくに影。

いいなあ、影。

と、
自画自賛。





あしらった本人は 気になってしょうがないんだけど、

案外
在ったら在ったで

別段ふつうに そこに在る、植物の風景。


無きゃあ無いで まったく問題無いようで、

無いとやっぱり、何処かさびしいようで。


* * *



今回 イチオシ



案の定 どんどん旅立っていった
革の花のコサージュ。

モノトーンになりがちな 冬のあしらいのアクセントに、最適です。
最高に素敵に最適で、“最敵”ですよ。の図。


色々と色もあって、

深い青に、
深い紅に、
中央がうっすら紫に染められた薄いグレー、
アースな感じのあたたかいオレンジ、
渋い濃紫、

と、

華やかでした。
華やかなんだけど、とても落ち着いている、やわらかい色。

どの作品からも
どの色彩からも
にじみ出る、
“雰囲気”というか、、、ほわんとした“気配”のようなもの。

いわゆる、オーラ。か。

それぞれ違うはずの作品に 自然とにじみ出ているものは、
そこに手をかけた作者自身のもつ “オーラ” みたいなものなんでしょうね。




こんな風にも使えたりして。の図。

お洒落~!




発注待ちのお客さまのために、



鋭意制作中。の図。




自分は 豪華に



「トリコロールで こうしたい。」の図。
お洒落爆発!鼻血出ちゃう!


ノグチのツボを見事におさえた三色。
いつか、トリオで揃って、お買い求めしたいなーと、願いつつ。









あっというまに 夜になる。










ここで初めて偶然出逢えた、面白い人たち。
あいにく日がずれて会えなかったけど、足を運んでくれた人たち。

来てくれたみなさん。

どうもありがとうございました * m(_ _)m

、、と、

樹氏の代わりに、ノグチゾウエンが勝手に 厚く御礼申し上げます*

また会いましょう/~~~





おしまい。








、の前に、
最後に、ひとつ。


これ。



なんか、

羽根が生えてるみたいに、見えませんか?






錦織紅

2009年12月03日 | 徒然 -tzure-zure-
とうとう
2009年 最後の月になりました。
早いものですね。

って、
あーーくやしい、やっぱりふつうにそう言いたくなる。




12月。
「よいお年を。」
という、
特別に 素敵な挨拶が交わされる、唯一の月。

つまりは、
「年の瀬」です。
さてどうしよう。

あれどうしよう、これどうしようと、
無駄にそわそわ。


そんな中、

東京の紅葉は
未だに 真っ盛り。



今こそ 真っ盛り。

紅葉(もみじ)の紅葉(こうよう)。

紅葉(こうよう)の紅葉(もみじ)。

今こそ 主役の時。


井の頭公園のモミジも

紅色と、黄色と、緑色と、

素敵なグラデーションになっていました。


今日は あいにくの雨。
雨の下の薄白暗さの中でも、紅は映えていた。

、、ということは、
晴れの光を受けたら、これは、とんでもない映えっぷりのはず!

、、となると
明日は晴れるらしいから、朝、
写真に収めておきたいな。

早起きをしなきゃな。


、、というふうに、
季節の彩りに左右されて 明日の物事が決められていく生活。

そんな生活を、送っています。




間が空いてしまったのですが、
さて何してたか というと、


御蔭様で、
“忙しく”、やっておりました。

忙しい、と言っても、
基本的に毎日 愉しいので
“忙しい” なんて、言っても仕方が無いこと あんまり言いたくないんだけど、

スローライフなノグチゾウエンも なんだかんだで
まあ、
 “忙しく”、やっております。

有り難いことです。


去る 11月30日(霜月の終日)には
前回の日記で「始まります」と告知した:
キキの樹」こと 澤畑樹の展示が、
最終日を迎えました。





、、っていう内容のレポを書こう
と思いきや、

紅葉の “紅” のほうに 気持ちが寄ってしまったので。

まず先に

最近撮っていた “紅”たちを さーっと、
ご紹介することにします。


時が紅色づいているうちに。



気づけば そこにも、紅は居た。
この紅は、姫林檎です。


* * * * *

一番。



ニシキギです。

見事な紅葉にちなみ、「錦」と云う名前を授かった木。
土曜日は、お茶の稽古。先生の御宅の庭に、この「紅」は 居りました。


  ニシキギ(錦木)

   Euonymus alatus
   ニシキギ科ニシキギ属 落葉低木
   英名:Burning Bush(燃えている灌木) ←まあまあ
      Prickwood(ちくちくする木) ←いまいち
      Winged Spindle Tree(翼のある紡ぎの木)←これが一番まし?


錦(にしき)とは:
種々の色糸で地色と文様を織り出した 華麗な織物のこと。
転じて、
「色や模様の美しいもの」のこと。

錦秋(きんしゅう)という言葉があります。この季節、茶杓の御銘にも使われます。
錦繍(きんしゅう)という、美しい言葉もあります。そういう名の小説も、ありました。

端正に織り上げられた 色々な色の糸。

紡いだ糸、綯(な)われた糸、
着物とか 帯とか
テクスチャーとか
タペストリーとか

なんだろうなあ。
織り上げられるもの。

そういうのに、惹かれます。


、、そういえば、
キキの樹の展示にも、あふれていました。



古い帯を 手提げかばんの把手にリメイクしたもの。

そういえば、これも、紅だ。


* * * * *


お茶の稽古からの 帰り道に見かけた



ボケ。

 ボケ(木瓜)
  Chaenomeles speciosa
  バラ科ボケ属 落葉低木
  
ボケ(木瓜)は 春に咲くとばかり思っていました。秋咲きのもあるようです。

実も一緒になっていました。



カリン(花梨)みたいな。

まぶしい赤と、
まぶしい黄色。
背景の、まぶしい小春日和の、まぶしい青。

花と実と、一緒っていうのが
ちょっと不思議な。


* * * * *



お茶の稽古のあと。
友人の家で 昼下がりのティーパーティー。

なにやら優雅。



だらだらと、色々な想いを語る 昼下がり。

ダージリン+ローズの、ブレンド紅茶。
その名の通りの、紅いお茶。

紅茶。それだけで、
なにげに優雅。

休日の土曜の午後は、そんなふうにして。


* * * * *


火曜日と水曜日は
労働です。

庭の手入れ。
紅いバックパックに道具を突っ込んで、
深大寺から ぼろいチャリにて1時間、ぶっ飛ばし。



色とりどりのカキの葉に しばし埋もれました。




あわい薄紅色。


ちなみに ここ、
ノグチゾウエンが今夏 初めて手入れさせてもらった、
記念すべき第一のお庭。

最初は手入れだけだったのですが、

現在。
元よりあちこち気になっていたところの改修が、
あれよあれよと、
「やっちゃいますか、」と、
絶賛進行中です。




そして
木曜日は 高円寺の事務所へ。

窓辺には



やはり 紅。


トラディスカンティア “ゼブリナ”。
シマフムラサキツユクサ(縞斑紫露草)。

水やり中に ちぎれてしまった茎を、
コップの水に挿しておいたら
たくましく出根。ぐんぐん伸びています。




光の方へ。

光の方へ。伸びています。





紅。

どうしてだか、こうして、
ちょこちょこ撮っていたのでした。

「紅葉」と云う、季節柄のせいか。

紅と云う色彩そのものに、自然と惹かれてしまって居るようです。






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