歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

春色其処彼処

2015年03月11日 | 徒然 -tzure-zure-
芽も踊るような



陽気が続いたと思ったら、

キンとした寒さの猛襲。

じらす、じらす。
三寒四温。来る春のための試練の時。


されど。




咲いた咲いた。

ミニスイセン・ティタティタ。





白梅が咲き、



相変わらずの



惜しみなく贅沢に溢れる 高貴な香りの、
紅梅が。



樹冠いっぱい 燃えるように、咲き誇り。






冷たい雨が上がると、

空気はますます しっとりじんわり、やわらかくなって、

恐ろしいほどに爽快な黄金に光る朝に、目が醒まされて。

水ぬるみ、





花も
次々に咲き出しました。









豊後梅




クリスマスローズ(ヘレボラス・オリエンタリス)







マンサク。
匂いは、つんとした樟脳のような、そんなに嬉しくない香り。



サンシュユ。
これも匂いは、あんまり楽しくない香り。




ミツマタ。

ぼんぼりみたいなかたち。樹形も、ドームみたいな、愛嬌あるまるいかたち。





アセビ(馬酔木)。




ジンチョウゲ(沈丁花)。





花壇の端っこ、こっそり小さく、芝桜。




そして
いつもの通勤路の公園に

ひときわ ポツンと ひとり立つ、




河津桜が、咲き出しまして。



どんどん


色濃くなっていきます。



一日たりとも目が離せない、

じーっと待たせた分、
始まったら突然転げるように速まる、早や足の春。


うかうかしてたら、




もう、はらはらと。





チューリップに、






スノーフレーク、



もう次の者たちが着々と支度を整えて、

待ち構えている今日この頃。


折れてしまった枝を、瓶に差してたら、



咲きました。ちょこっと。

ユキヤナギ。つぼみが紅色の、フジノピンキー。


もうすぐです。

というか、

もうすでに、少しずつ始まっている、




ピンクの季節。



一番に咲くツツジは、
目映い濃桃色の、ミツバツツジです。




冷たいけれど穏やかな 青い空の
3月11日を迎えて。

春はもうすぐ、そこ、かしこに。





2015 初春

2015年03月02日 | 徒然 -tzure-zure-
びっくりするほど間を空けてしまいました。
あけましておめでとうも言いそびれて、
早3月。

梅の花もほころび、新春のお慶びを申し上げるにベストタイミングでございます。



ということで、

正月に手がけた空間演出仕事のこととか、
もう1年半も経ってしまったイギリス旅の続編とか、
昨年年の瀬に大阪や福岡や鹿児島やらに飛び回ったこととか、

色々あったんですが、
開き直って、焦らず気負わず、
とりあえず「今」から、再開することにします。


3月1日、冷雨降る中。
お茶会のお手伝いをしました。

外部の方も集まるお茶会ということで、いつもよりもずっと緊張。

今回記念すべき特筆事項と言えば、
初めて自力で着付をしたこと。でした。

練習もほとんど出来ず、結局当日朝4時に起きて、教則本とネットに転がってる動画なんぞとにらめっこしつつ、、

「初めてにしてはまあ良し」と、勿体無いお墨を付けて頂きましたが、
やっぱり、どんどんぐずぐず、着崩れていくことに。

お腹ぺったんこのバレリーナ体型=着物には不向き。こればっかりは、残念ながら。


とりあえず、点てたお茶を「美味しい」と笑顔で褒めて頂けたので、果たすべきは果たしたかな、と。


今月初日にして、今月最大の重大イベントが終わったので、あとはのんびり、まったり、
来る春を噛み締めながら ゆるゆると過ごしたいと思います。



著者近影。

(袴は、先生にお借りした正絹の濡らせないものだったので、退去前に脱いでお返し。蛇の目傘は、ずーっと前に京都の三千院あたりで買って、以来丁重に愛用している自前の傘です。京都で買ったけど飛騨高山産です。)


以上、

今回は珍しく、スマホから投稿してみました。満遍なく不馴れな初々しさが出ちゃってる気がすると思われるが、如何か。






春先の香りは、その体の裡にとくとくと潜めていた瑞々しい水の生の気配が、もう待ちきれずじわり溢れて、浸み出したように。

あっという間に、辺りいっぱいに。











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