六月十九日。
台風接近中につき。
ちょっと早めに帰路に就きました。
本気の風がやってくる前に。
自転車で、レインコートで。
「あー、、この雨の感じ、、、懐かしいなあ、。」
と、想いながら。
しっとり やわらかくてあたたかかくて甘い、ふっくら大きな、
雨の粒を、浴びながら。
*
あーこれは、なんだか、
よもぎみたいな雨だ。
と、
ふと想った。
雨に濡れたら より甘く強く香る
道ばたの蓬(ヨモギ)の、
ふわふわの、若いやわらかい銀の葉に、すと、手を伸べて、
その香りを、指先に重ねたりしながら。
美味しい香り。甘い、ふっくらした、やわらかい香り。
*
(smoke tree:スモークツリー)
*
そして、
いつもの通り道の、公園。
その時 風はまだ 和らいでいて、
ちょっとのんびりめに、自転車を漕いでいました。
最近の異様なる多忙の中、
唐突にもらった、珍しい時間。
降って湧いたような、ご褒美のような、
貴重な時間。
ちょっと嬉しい、「まだじゅうぶんに明るい帰り道」に、
ほっこり。
せっかくだからと、
濡れても大丈夫(なはず)のケータイで、写真をちょこちょこ撮りながら。
(Hypericum:金糸梅)
この恵みの雨で、
この前植えたばかりの樹々の苗たちも、しっかり根付いてくれるだろうかな。
と、
雨の風景の中を、のろのろ、ぼんやりと、眺めながら。
*
(緑の風に揺られる桜の葉)
この公園は、空が広く、
樹の種類が多く、
何モノも あふれすぎず、
とても、ちょうど良い。
樹の手入れは、雑な街路樹みたいな「丸坊主刈りの残酷な伐採」ではなくて、
ちゃんと丁寧な剪定で。と同時に、適度に放任されていて。
でも、すっきりしていて。
とても、程良い。
通り抜けるだけでも 楽しい。
(雨のサルスベリの濡れた肌。)
(紫陽花と傘。)
(紫陽花の、絶妙な青の混沌。清浄。)
*
と そこで、
ふと 目にして、
「あっ!」
と、
立ち止まらずに居られなかったのは
飴玉のような雨玉のしずく
、のような。
全身に たわわに 丸いつぶのような
可愛いつぼみをいっぱいに実らせた、
銀梅花(ギンバイカ)。
いつの間にか。だ。
うっかり見逃してた。
こんなにも、いっせいのせで、溢れんばかりに、いっぱいに。
*
あーー、懐かしい。
甘い南の味の、雨だ。
久しぶりに のんびり、うっとりしながら、
まだ風のやわらかいうちの、やわらかい雨の中。
合歓(ネム)の花。
この花を見つけると、六月だ!と思う。
*
家に着くと、
アガパンサスのつぼみが、
爆発寸前だった。
もう咲く。
明日の朝嵐が去って、雨が上がって、次の光を浴びたら、
もう咲く。
6月19日。
台風の迫り来る、新月直前の夜。
明日は、新月。
明後日は、
もう、夏至。
*
*
台風接近中につき。
ちょっと早めに帰路に就きました。
本気の風がやってくる前に。
自転車で、レインコートで。
「あー、、この雨の感じ、、、懐かしいなあ、。」
と、想いながら。
しっとり やわらかくてあたたかかくて甘い、ふっくら大きな、
雨の粒を、浴びながら。
*
あーこれは、なんだか、
よもぎみたいな雨だ。
と、
ふと想った。
雨に濡れたら より甘く強く香る
道ばたの蓬(ヨモギ)の、
ふわふわの、若いやわらかい銀の葉に、すと、手を伸べて、
その香りを、指先に重ねたりしながら。
美味しい香り。甘い、ふっくらした、やわらかい香り。
*
(smoke tree:スモークツリー)
*
そして、
いつもの通り道の、公園。
その時 風はまだ 和らいでいて、
ちょっとのんびりめに、自転車を漕いでいました。
最近の異様なる多忙の中、
唐突にもらった、珍しい時間。
降って湧いたような、ご褒美のような、
貴重な時間。
ちょっと嬉しい、「まだじゅうぶんに明るい帰り道」に、
ほっこり。
せっかくだからと、
濡れても大丈夫(なはず)のケータイで、写真をちょこちょこ撮りながら。
(Hypericum:金糸梅)
この恵みの雨で、
この前植えたばかりの樹々の苗たちも、しっかり根付いてくれるだろうかな。
と、
雨の風景の中を、のろのろ、ぼんやりと、眺めながら。
*
(緑の風に揺られる桜の葉)
この公園は、空が広く、
樹の種類が多く、
何モノも あふれすぎず、
とても、ちょうど良い。
樹の手入れは、雑な街路樹みたいな「丸坊主刈りの残酷な伐採」ではなくて、
ちゃんと丁寧な剪定で。と同時に、適度に放任されていて。
でも、すっきりしていて。
とても、程良い。
通り抜けるだけでも 楽しい。
(雨のサルスベリの濡れた肌。)
(紫陽花と傘。)
(紫陽花の、絶妙な青の混沌。清浄。)
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と そこで、
ふと 目にして、
「あっ!」
と、
立ち止まらずに居られなかったのは
飴玉のような雨玉のしずく
、のような。
全身に たわわに 丸いつぶのような
可愛いつぼみをいっぱいに実らせた、
銀梅花(ギンバイカ)。
いつの間にか。だ。
うっかり見逃してた。
こんなにも、いっせいのせで、溢れんばかりに、いっぱいに。
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あーー、懐かしい。
甘い南の味の、雨だ。
久しぶりに のんびり、うっとりしながら、
まだ風のやわらかいうちの、やわらかい雨の中。
合歓(ネム)の花。
この花を見つけると、六月だ!と思う。
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家に着くと、
アガパンサスのつぼみが、
爆発寸前だった。
もう咲く。
明日の朝嵐が去って、雨が上がって、次の光を浴びたら、
もう咲く。
6月19日。
台風の迫り来る、新月直前の夜。
明日は、新月。
明後日は、
もう、夏至。
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