日本記者クラブでの党首討論

いつものことではありますが、大手マスコミの八百長質問的な党首討論にはあきれるばかりです。

政権党である安倍への質問が集中し、大半の時間は安倍、自民党政策の自慢と宣伝に費やされているように思いました。アベノミックス、外交政策、消費税率、財政赤字、憲法改正問題、TPP交渉参加などが質疑されました。

民社党、共産党、みんな党、緑の風などの発言時間はお情け程度しか与えられませんでした。マスコミがこの党首討論で何を目的しているかが政治的に問われているのだと思いました。国会は議席数で時間が配分され、少数政党には質問時間、委員会審議などで不利な条件があります。国政選挙にあたり、マスコミこそが議席数ではなく、各党の政策、主張を可能な限り、平等に扱い、選挙民に知らせるべきです。

質問者である大手マスコミの記者は自民党の太鼓もちであるかのようなくだらない質問を行いました。また、橋下への質問では「慰安婦問題」で橋下の主張をそのまま報道し、あたかも報道したマスコミが悪いかの発言の垂れ流しを行い、批判も行わずに終了しました。国内からこれほど批判された政治問題であるにも関わらず、無批判にたれ流す態度は、マスコミ自らの自殺行為にも等しいと思います。

歴史認識で対立と不信

 韓国朴クネ大統領と中国習近平主席の会談があり、共同声明が発表されました。共同声明では「最近の歴史などの問題で、域内（韓国、中国、日本などの北東アジア）国家間の対立と不信が深まっていることを懸念する」と指摘しています。安倍、自民党政権や日本の右翼的政治家（自民党、石原、橋下）が繰り返す誤った歴史認識に対して懸念を表明しています。彼らの特徴は日本軍による中国、韓国、アジア侵略を認めず、アジア開放の戦いであったと戦争の事実を否定し、改ざんすることです。その中で、南京大虐殺をなかった、従軍慰安婦に日本軍（国家権力そのもの）は関与していなかった。と主張しています。その延長線上で歴史教科書の改ざん、現行教育にかつての天皇支配制度の名残である倫理押し付け、教育勅語的なものの導入などを狙っています。

日本は、工業資源が乏しく、原油など化石燃料がないために海外からの原料輸入が生命線となっています。また、１億人の人口、消費を超える大量生産、大量消費型企業群の多国籍企業に支配される状況になっています。そのために、彼らにとってグローバル化は生き残る手段の切り札となっています。円安で輸出が若干しやすくなったなどは、きっかけでしかありません。日本経済の閉塞感は、日本国内の需要を超えた生産能力を持った多国籍企業の業績悪化であり、その打開策が見つからないことです。

解決策の１つは、国民の購買力を回復させる。また、輸出入のバランスを保つために再生可能エネルギー開発を急速に拡大する。食料自給率引き上げなど、あらゆるものの自給率を引き上げる対策を継続的に進めることと思います。その上で、他国との平等互恵、安定した平和外交の実現です。

もう1つの道は、安倍自民党が進める多国籍企業の求める自由をあらゆる制度に拡大する道です。税制度では法人税率の引き下げ、その補完策としての消費税率の無制限な引き上げ、社会保障制度の切り下げです。輸出を促進するために円安の誘導を行い、輸出商品の価格を低く抑えること。海外進出をする企業を支援するために英語教育の小学校低学年導入、入学時期の変更などを進める。また、海外展開する多国籍企業、社員の護衛のために自衛隊を国軍化し、軍事行動を海外で可能にすること。自衛隊を軍隊として１００％機能化させるために桎梏となる平和憲法を改悪し、戦争の出来る国とする。

どちらを選択するかが問われているのではないかと思います。自民党、民主党政権が意図的にサボタージュしている政治経済の現状分析、総括を行うことが求められていると思います。その総括が1人1人の選挙民、国民がすることで繰り返し、繰り返し、自民党型政治（マスコミも含めて）にだまされることを防ぎ、日本政治経済の閉塞感を打開する道となると思います。決められる政治、ねじれ国会が問題の本質ではなく、そのような状況が日本政治経済の意識状況であることを知るべきです。

奥山仙台市長も公約違反

こんにちは、蜂助です。

カモミール　　日本名では、加密列（かみつれ）と言いますが、オランダ語でカモミールを「カミルレ」と言うところから来たようです。　りんごのような香りがするハーブティーとして人気のあるハーブです。花が終わりかけですが、これはカモミールの中のジャーマン・カモミールです。ローマン（イタリアン）・カモミールは地に這うような性質をもっていますので芝生のようにできます。

明日４日は参院選の公示日ですが、８月には仙台市長選挙もあります。一緒にやってくれればいいものを、現市長の任期との関係で一緒にはできないようです。８月１１日が仙台市長選挙の投票日となるとのこと。

現職の奥山市長は立候補にあたり「保育所の待機児童をゼロにする」と公約していました。それがどうでしょう。２０１３年４月の仙台市の保育所に入れない待機児童は９３９人と昨年より１８３人増えました。安倍首相と並ぶうそつきがここにも居ました。待機児童を減らすと公約しておきながら、毎年２か所の市立保育所を廃止する方針です。公立保育所を廃止し、民間の認可保育所や社会福祉法人を支援して保育所を増設しようということらしい。横浜市では、待機児童がゼロと発表されてはいるものの実は１７４６人が意図的に集計から除外されていたことが報道されています。

意図的は除外は、①認可外施設の横浜保育室に入所している子ども８７７人　②保育所に入れないために育児休業中の人２０３人　③預け先がないため自宅で求職活動している人１００人　④地理的条件で特定の保育所を希望している人５６６人　の合計１７４６人です。　それでも当然、人口を考えれば仙台市よりすばらしい状況です。というより、仙台市がひどすぎます。

４日から６日は、不在となりますので私のブログの更新はお休みです。