昨夜、9時からNHKテレビによる参議院責任者による討論会がありました。解説責任者は、今回の参議院選挙の争点は、「衆参のねじれの解消」にあるとコメントがあり、討論が開始されました。
自民党安倍政権の経済対策、特に、雇用と賃金をどう上げるか。財政健全化と消費税税率引き上げの是非。二院制と参議院の役割。などが主要には議論が展開しました。
選挙制度の制約により、選挙に関する政党チラシ、宣伝カー、政党の主張などが分からなくなる中で、民主党野田政権による公約違反により多くの選挙民は、政治不信を増大させ、政党に対する不信感から、低投票率が予測されています。その傾向が最終版に入っても変化していないさまが報じられています。
朝日新聞の13,14日世論調査では、自民党の支持率が依然として高く群を抜いていると報じています。ところが、自民党が参議院で単独過半数を占める(今回の選挙で74議席をとれば)ことには自民党支持者も含めて賛成36%、反対47%と反対する意見が多数を占めたとの結果が出ました。ちなみに、憲法96条改正には賛成31%、反対48%、原発再稼動賛成28%、反対56%との結果が出ています。
昨夜のNHK討論会でもねじれ、参議院の役割が議論となりました。その議論にも関係していますが、自民党の単独過半数による弊害、憲法改悪、原発再稼動、TPP交渉参加、消費税率の引き上げなどの暴走に対する警戒感が非常に強くあることを示したのだと思います。
野党の主張、選挙民の心配はある意味では一致しています。現在の危うい政治状況を正確に反映していると思います。しかし、政治不信が投票せず、棄権する選挙民を大量に作り出す矛盾も一方で生まれ打開できていません。宮城県では、個人がチラシを作成し、新聞折込をして、棄権防止を呼びかけたとの蜂助さんの報告がありました。
識者の心配、自民党暴走に歯止めをかけることは大変なことですが、自らが持つ選挙権を行使すること。棄権をしないこと。そして、出来れば安倍、自民党政権への「ノー」「批判」をつきつけることが出来れば、現在の政治的な危険性、自民党による歴史の逆転、悪政を止めることができることに確信を持って欲しいと思います。
投票日まで1週間を切りましたが、残された時間は1週間あるということでもあります。この一週間は安倍、自民党政権の参議院での過半数制覇、同時に、衆参での過半数制覇につながり、悪政の暴走を今後3年間続けさせるかどうかの瀬戸際にいるのではないかと思います。あらゆる方法で、自民党の憲法改悪、原発再稼動、TPP参加、消費税率の引き上げをやめさせるために取り組みたいと思います。