“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

自民党、経済界の代理人発言

2013年07月14日 10時58分01秒 | 臼蔵の呟き

消費税制度を使い法人税率を引き下げるとの狙いがあけすけに語られています。これまでも民主的な政党、識者から消費税が法人税の引き下げの穴埋めに利用されてきたとの指摘は何回も行われてきました。この指摘があたっていることを当事者である政権内の人物、経済政策を担当する人物からされました。

消費税率を引き上げるのは「国債残高1000兆円があり国家財政が破綻するから」と自民党政権、民主党野田政権が口実として8%、10%への引き上げ理由として国会で強引に採決を行いました。しかも、12年年末の総選挙で消費税率引き上げの是非を国民に問うはずでしたが、民主党、自民党、公明党は争点化することを避けて、景気対策に焦点を当てて、総選挙を乗り切りました。その結果、公約違反、党内抗争に明け暮れた民主党政権は大敗しました。そして、自民党安倍(当時、総裁)は消費税率引き上げに「判断せず」(党首討論)として選挙民に対しては自民党が消費税率引き上げに賛成していないかの態度をとりました。このような姑息な自民党の態度、民主党野田の失政、小選挙区制度の少数政党排除により、安倍自民党政権が誕生しました。

消費税制度は、誕生も、税率引き上げも自民党政権、民主党政権が総選挙、参議院選挙で賛否を問うことなく、なし崩し的に既成事実化してきました。これが消費税の本質です。国家財政が破綻するから消費税率の引き上げをするとの自民党政権、民主党政権の理屈は、「うそ」であることが政権内の人物からされるにいたっています。国会財政が破綻するというならば、法人税率の引き下げ、高額所得者の税率引き下げ、大手企業に対する税制上の優遇装置(研究開発費への補助金支給など)をなぜ行うかを説明する責任があります。彼らの身勝手で、傲慢な政権運営が中間層の没落と貧困層の爆発的な増大を招いているのだということができます。自民党政権、財務省官僚などが言う消費税率引き上げの理屈、根拠はまやかしです。国家財政の赤字削減策は消費税率の引き上げではなく、富裕層への税負担、法人税率の引き上げ、大手企業への税制上の優遇措置をやめること、租税回避の摘発と中止を政治的に決定することです。

<法人税率引き下げと消費税率引き上げ>

浜田宏一内閣府参与は11日、名古屋市で講演し、税制改革について「投資減税を含む法人税率の見直しが必要になってくるので、どこかで消費税を上げなくてはいけなくなる」と語った。浜田氏は、消費増税は時期尚早との立場を取っているが、法人減税による税収の落ち込みを補うには、将来の消費税率引き上げが不可避との認識を示したもので、安倍晋三首相に提言するという。

 浜田氏はまた、来年4月以降の消費税率引き上げに関し「政治的な判断で首相が決めるしかない」と指摘。その上で「十分に日本経済が回復していく姿が見えたとき」に引き上げを決めるべきだと述べ、具体的な条件として、有効求人倍率が1倍を超えることや、失業率が3%台に下がることを挙げた。


水産特区とは何だったのか

2013年07月14日 06時00分17秒 | 蜂助の呟き

こんにちは、蜂助です。

昨日、このブログを更新したあとに我が家のミニミニ家庭菜園からいただいてきました。

すぐにおなかの中に入ってしまいました。

黄色いのはかぼちゃですね。キヌサヤは味噌汁に入りました。なんていうのだろう、アクもクセもあく塩だけかけて食べましたが、幸せな味でした。

昨日、水産復興特区の学習会に行きました。東京海洋大学の濱田武士先生は熱いですね、漁業権や特区の話になるとドンドン燃えてきて言葉が乱暴になってきます。そのくらい特区に対しての怒りを持っている先生です。質問をしてみました。結局、村井知事たちは何を狙ったのかと。

村井宮城県知事は、東日本大震災の2か月後には水産特区構想を具体化して発表しています。汚い言い方ですが本質を表現すると、海での漁業権は漁協が「利権を独占している」これを企業に開放する。漁業権の認可は私村井にある。

しかし、漁民の激しい抵抗に合います。漁民は漁業権をいう権利だけでなく、海の秩序を維持してきた、すなわち「自治」してきた。さらに、宮城県の海で大儲けできる可能性なんてほとんどないので企業が特区で参入しようなどという動きは全くありませんでした。

揚げた拳をどう下げたら良いかわからなくなった村井は、今後は、浜の漁師は高齢化しているし資金も無いから企業に参加してもらい、震災からの復興を図ろうなどと路線を調整(すりかえて)してきました。

そして、桃の浦の高齢化して資金に困った漁民を見つけ、多くの便宜や利権を与えている地元の水産卸売り会社を説得(たぶん)して、水産特区の事例を形を作ったのです。

法律を作らせたオレ村井はビッグだろ。法律を作らせたら、その実践をしろと言われたから作ったのさ!

この桃の裏の合同会社も結局、宮城県漁協の組合員になるという形で、かきの養殖を始めています。村井は、震災で困っている浜に混乱を持ち込んで、将来に対する不安を増し、政治と宮城県に対する信頼を失わせただけの結果でした。唯一の成果は、村井という外的の存在により漁民の結束が高まり、震災からの復興への決意が固まったことです。

結局、この問題は何だったのだろう。と考えると、東日本大震災からの復興を、被災者と当事者・地元民が主体となってやるか、政府や財界・村井のように地元のことを無視して自らに有利なやり方をするか、という根本問題だったのだと再認識しました。

朝から、独り言のようなわけのわからないことを書いていますが、何を言っているのかわからないと思うこのブログの訪問者の皆さん申し訳ありません、