“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

新興国ブラジルなどの金融不安

2013年07月26日 10時58分05秒 | 臼蔵の呟き

経済のグローバル化で、他国の金融不安が全世界を駆け巡り、不況、失業の増大、国債の価値下落と金利上昇、インフレなどを誘発します。現実にブラジルでは資金流出でハイパーインフレとなり、サッカーワールドカップ前哨戦も抗議行動で治安の悪化が報道されたばかりでした。資金、投資家、金融機関は少しでも有利な条件で資金を運用しようとしています。また、資金をリスクの低い投資にまわそうとして、金利、政治不安、財政状況などをみて常に大量の資金を運用しています。そして、利ざやを稼ぎ世界で行っています。このことがアメリカ、イギリス、日本、スイスなどの金融機関の常識であり、正当であるとされています。本当に正当なのかどうかを考えてみる必要がありますが、現在は、各国政府(アメリカ、イギリス、日本、スイスなどの先進国)のお墨付きを得た行為です。 

むき出しの強欲資本主義といわれる由縁は、お金には色も国家もないためにブラジルが、中国が財政的に破綻しようが、政治的不安定化を引き起こそうが知ったことではありません。投資集団と、投資家が利益を上げさえすれば、その他のことは一切関係ない。これが新自由主義経済の本質です。まともな政府であっても、このような枠内で投資を受け入れる、経済関係を構築している国家は常にこのような金融不安、インフレ、政治不安に巻き込まれる状況におかれています。これが本当に常識なのでしょうか。 

<金融不安>

外需低迷などから減速する新興国経済が、世界経済の新たな火種として浮上している。
 国際通貨基金(IMF)は先ごろ、成長の減速傾向が長期化する懸念が強いと警告した。その要因として挙げたのが、米国が年内にも始める可能性がある量的金融緩和の縮小である。縮小されれば、低金利の緩和マネーを得られなくなる投資家が、割の良い投資に回すため新興国から余剰資金を引き揚げる。その事態は既に現実化しており、資金流出の加速は成長減速に追い打ちをかけかねない。

 加えて世界の市場関係者が不安視するのが新興国の雄、中国が抱える「影の銀行(シャドーバンキング)」問題だ。
 通常の銀行融資と別のルートで資金をやりとりする取引で、ここ数年急拡大した。だが、もともと銀行ルートでは融資を受けられない信用力の低い資金提供先だけに、経済の減速から焦げ付きの恐れが広がる。不良債権が膨大になれば金融危機につながる可能性も言われ始めた。
 緩和の縮小も影の銀行も金融に関わり、世界経済を下振れさせるリスクをはらむ。むろん、米国、中国の対応が鍵を握る。その金融リスクをどう回避するか、世界経済の安定成長を図る上で国際社会も協調して対応する必要がある。

 IMFが9日公表した今年の成長見通しで中国、ブラジルなど主要新興国の成長率は4月時点から軒並み引き下げられた。その中で日本は2%とアベノミクスへの期待から0.5ポイント上方修正された。だが、それも世界経済の安定があればこそだ。

 米国の金融緩和をめぐっては連邦準備制度理事会のバーナンキ議長が縮小に言及した6月半ば、東京市場で株価が一気に840円も急落し、新興各国では自国通貨が軒並み下落。影響は世界の金融市場に及んだ。
 その衝撃度を踏まえ、米当局には市場との対話を慎重に進めながら、各国とも連携し、政策変更に踏み切った際の混乱を最小限に食い止める努力が要る。
 影の銀行は、その代表商品である「理財商品」が5年前の米リーマン・ショックの元凶、サブプライムローンを思わせる。複数の債権を集めて小口化し、この高利回り商品で投資家らから資金を募り、不動産企業や地方政府系投資会社に提供する。
 それで乱開発や地方の無駄な公共事業が行われている。だが、ここにきて地方政府の財政難もあり多くの資金が回収困難視される。130兆円超とされる理財商品も影の銀行も実態が不透明なことが不安をあおる。
 中国政府は金融引き締めなどで対応するものの、かえって貸し渋りを誘発しかねず、難しいかじ取りを迫られている。
 バブル崩壊を含め先進国が苦い経験から得た政策運営の教訓を、生かすことはできないか。
 新興国経済減速への対応は、20日に声明の採択を見込むモスクワでの20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の主要議題である。実りある協調の成果を期待したい。


伊達正宗像は太平洋戦争戦跡

2013年07月26日 06時00分06秒 | 蜂助の呟き

こんにちは、蜂助です。

カバープランツ   ハイカラな名前ですが、地面を覆う植物のことです。芝生がその代表的なものですが、わが家のこれらもカバープランツの一種だと思っています。なんだ、ただ生えているだけじゃないかと思われる方もおられると思いますが、これがいいんです。結局、園芸などは個人の好き好きですね。

マレーシアでのTPP第18回交渉は、7月25日で終了しました。次は、8月22日からブルネイで開かれます。日本は交渉に参加しましたが、一切の情報を公開していません。外交なので明かせないこともあるというのは当然ですが、全く公表しないというのもいかがなものか。おばけ屋敷に入ったようなものです。何が出てくるのか怖くてたましません。おばけ屋敷にお金を払って入ったばかりですから、今なら入口に戻れます。こんなTPPには即座に撤退しかありません。

さて、昨日に続いて歴史が語る戦争の続きです。

仙台に観光に来られた方の多くは青葉城に行かれます。私は「新ガッカリ名所」に入れたら良いのではないかと思っています。臼蔵さんの所の札幌の、時計台が日本三大がっかり名所のひとつに入っているようですよ・・・

伊達正宗像です。しかし、これが意外と新しく作られたものであることは知られていません。この像は、実は3代目で1964年に作られこの地に置かれました。1964年と言えば高度経済成長直前の東京オリンピックが開催された年で、50年もたっていません。

ではなぜ、3代目なのか。2代目は写真はありませんが、現在は伊達正宗のゆかりの地、大崎市岩出山町の城山公園に移設されていますが。なんとコンクリート製で、しかも平服姿で勇ましくもなんともありません。「平和像」とも呼ばれていたようですが、1945年に作られ現在の伊達正宗像の台座の上にありました。(私はこれは見たことがありませんが) 1954年にどんな理由かはわかりませんが撤去されました。たぶん3代目を作り始めたからでしょう。

さて1代目はどうしたのでしょう。1代目は、現在の3代目と全く同じ形です。それもそのはず、ブロンズ像ですから、その型が同じだからです。しかし、現在は胸像しかありませんが現存しています。

青葉城址内の仙台市美術館の裏手にひっそりと置かれています。しかし歴史はこれだけはありません。この像は、組み立てて復元されたと聞きます。太平洋戦争の激化にともない国民は「欲しがりません勝つまでは」の日本となりました。金属回収令という、家庭や施設などにあるあらゆる金属を武器にするから拠出せよという命令が出て、この正宗像も拠出されました。ブロンズで武器を作ったら弱そうですが、国民にはそんなこと知らされていません。戦後、塩釜市の金属集積所で人馬ばらばらの状態で発見され、胸像を元通りに復元しました。

この胸像は大きく見えますが、現在の正宗像の胸から上と全く同じものです。ブロンズ像の原型は宮城県柴田町の彫刻家小室達の作で保存されていたため現在のように再建ができました。

こんな所にもある、戦争の傷跡を忘れてはいけないと思います。