今後の国政選挙を左右する選挙となっています。総力戦ですが、補欠選挙ということもあり、投票率が上がらない欠点があります。同時に、安倍、自民党による強烈な締め付けもあり、選挙区には重苦しい雰囲気があります。その空気をぶち破る選挙戦と宣伝活動、働きかけが必要です。安倍政治の終わりをーーこの選挙ではじめるーーそう確信する結果を出さなければなりません。
<form></form><北海道新聞>衆議院五区補欠選挙 告示直前の週末 総力戦
24日投開票の衆院道5区(札幌市厚別区、石狩管内)補欠選挙は、12日の告示直前の週末を迎えた。自民党公認で公明党や新党大地などが推薦する和田義明氏(44)、無所属で民進党、共産党などが推薦する池田真紀氏(43)の両陣営はともに「厳しい戦い」を強調し、国会議員や支援団体がフル回転する総力戦となっている。
「駅前で手を差し出すと、たまに払われたり、自民党は嫌いだと言われる。厳しい戦いだ」。9日、和田氏は恵庭市内での女性向けの集会でこう語った。
池田氏陣営にも「相手の背中に手がかかった」(民進党幹部)として接戦との見方が広がっている。池田氏は9日の江別市内での街頭演説で「政治に参加したことがない人たちが声を上げ始めた」と強調した。
今後はさらに無党派層へのアピールを強める。市民団体を前に出し、推薦を出す民進、共産、社民、生活の4党は、国会議員が個別に応援に入るなど「裏方」として支える戦術だ。
不安要素もある。政党公認であれば告示後に選挙カーを2台使えるが、野党共闘の実現のため無所属となった池田氏は1台に限られ、法定ビラや選挙はがきの枚数なども少ない。
陣営は告示前が勝負とみて、10日に千歳市で、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏、若者グループSEALDs(シールズ)の奥田愛基(あき)氏らを招いた3500人規模の集会を開き、勢いを印象付けたい考えだ。
自民党は情勢を「一進一退」(幹部)と分析。義父の故町村信孝前衆院議長の後継であることが広まっていないとの懸念があり、「元商社マンの経歴へのエリート批判もある」(道連幹部)。集会では地元道議が自民党国会議員の不祥事や失言を踏まえ「後ろからタマが飛んでくる」と訴えた。
陣営は町村氏との写真を載せたチラシを新たに作成。和田氏は6日の会合で「エリートと言われるが、インドで砂ぼこりをかぶりながら仕事をしてきた」と反論した。10日には菅義偉官房長官が厚別区や江別市で街頭演説し、今後も安倍晋三首相や小泉進次郎衆院議員の応援を予定。政権与党の強みを最大限生かしたい考えだ。