“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

朝鮮半島の平和と北朝鮮による軍事挑発

2016年04月11日 18時10分38秒 | 臼蔵の呟き

  広島を訪問したウルグアイ前大統領ムヒカ氏は平和公園を訪れて、「倫理を伴わない科学は、想像もできない邪悪なものに利用されかねない。地球上で人間だけが同じ過ちを繰り返す」と指摘しました。

 アメリカ大統領候補トランプ氏は、韓国の核武装について触れて、容認する考え方を表明しました。世界の多くの国が、核兵器廃絶を願う中で、核兵器の製造、保有を主張する動きが出ていることは由々しきことです。北朝鮮による軍事挑発が、隣国を刺激し、対抗すべきとの主張は、それだけの切迫感があるからでしょう。しかし、核に核で対抗する恐怖の冷戦時代を経験したアメリカ、ロシア、その他の核保有国も、核兵器の製造開発、保有によって、安心して暮らせる国と社会ができるのだとは政治指導者も含めて本心からそうは考えていないでしょう。だからこそ、アメリカ大統領であるオバマ氏が当選直後に核のない世界について提唱して、驚かれたのでしょう。

 アメリカ政治軍事首脳部は北朝鮮が、軍事挑発を行った場合、約2週間で北朝鮮を制圧できると予測しています(当然、日本の自衛隊、安倍政権も知っているはずです)。北朝鮮が軍事的な挑発を実行すれば、そのことを口実に、一気に北朝鮮を制圧することは間違いないでしょう。北朝鮮による軍事挑発は、六か国協議をしっかり行い、北朝鮮、韓国が平和を実現し、維持できるように平和的手段で全力を挙げなければなりません。

 核兵器製造保有競争に発展しないような交渉と、国際協力、懸命な選択が必要です。

<朝鮮日報:コラム>韓国の核武装は民主主義・人権・言論の自由を守る

 この20年余り、北朝鮮は約10個の核兵器と射程1万キロを超えるミサイルを開発したが、韓国は米国に依存するばかりで自ら効果的な対応策を講じられなかった。韓国政府は、北朝鮮による核ミサイルの発射の前段階から攻撃を受けた後の反撃段階に至るまで、どれ一つとっても確実な備えができていない。

 北朝鮮の核攻撃を防ぐ最良の方法は、ミサイルの発射前に先制攻撃を仕掛けることだ。そのためには北朝鮮の移動式発射台や潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の探知能力が必須となるが、まだ備わっていない。現在、韓米が保有する終末(最終)段階の下層防衛用ミサイルでは、北朝鮮のミサイルを空中で迎撃するには限界がある。そのため、韓米は上層防衛用として米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備を協議しているが、中国の反対で実現は不透明な状況だ。

 韓米が北朝鮮の核攻撃に何倍もの核で反撃する能力があるなら、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記もむやみに挑発に出ることはないはずだ。だが、韓国には核兵器がなく、米国の「核の傘」は作動するかどうかが不確実だ。ロサンゼルスが北朝鮮の弾道ミサイル「テポドン」により焦土化される状況がくれば、米国は韓国を助けられないかもしれない。そのため、米国の核の傘は「破れている」との指摘もある。

 そんな目も当てられない現実を踏まえ、韓国では今年初めから独自の核武装論が台頭している。北朝鮮による1月の4回目核実験後に行われた世論調査でも、核武装に賛成(54%)が反対(38%)を大きく上回った。だが、政府は一貫して核武装に反対を表明しており、外交・国防分野の元高官らも「得るものより失うものの方が多い」と否定的だ。一部では「韓国が核武装すれば北朝鮮の核に免罪符を与えることになる」との主張もある。強盗にナイフを突きつけられても、自分を守るための武器で立ち向かってはならないという強弁にほかならない。

 核武装に反対する最大の理由は「韓米同盟が壊れるから」というものだ。同盟の崩壊は韓国にとって重大な問題であるため、慎重になる必要はもちろんある。

 だが、北朝鮮がすでに約10個の核兵器を保有しているため、韓国の核拡散防止条約(NPT)脱退条件(10条)は整っている。こうした状況で韓国が米国を説得できれば、独自の核武装は不可能ではないと専門家は指摘する。例えば、韓国の核武装が「恐怖のバランス」を生み出し北朝鮮の核開発の意志をそぎ、韓国の安全保障面での対米依存度を大きく下げ、米国の財政負担を減らせるという点が説得ポイントになるかもしれない。

 さらに、韓国の核武装は韓半島(朝鮮半島)における民主主義と人権、言論の自由を守ることにつながり、米国の世界戦略にも有益だ。独島(日本名:竹島)や離於島(中国名:蘇岩礁)に対する日本と中国の干渉を断ち切り、北東アジアの安定にも寄与するだろう。

 世宗研究所の鄭成長(チョン・ソンジャン)室長は「米国の世界戦略における最優先事項は中国のけん制だが、米国は自国兵器の『ビッグバイヤー』である韓国からすぐに在韓米軍を引き揚げ、中国へのけん制力を弱めることはしないだろう」と指摘する。インドやパキスタン、イスラエルが核武装後も米国と友好関係を維持しているように、韓国が核武装しても米国との同盟を守ることができるとの見方だ。

 韓国の核武装は、今は不可能な目標のように思える。あまたの障害物が行く手を阻んでいる。だが、力がなく屈従的な国を後世に残さないという強い意思があれば、今の韓国の力で挑戦できないことでもない。朴槿恵(パク・クネ)政権は北朝鮮の5回目の核実験を決断の契機とすべきだ。   池海範(チ・ヘボム)東北アジア研究所長 朝鮮日報


オバマ大統領が広島訪問の可能性

2016年04月11日 09時49分22秒 | 臼蔵の呟き

「倫理を伴わない科学は、想像もできない邪悪なものに利用されかねない。地球上で人間だけが同じ過ちを繰り返す」

紛争を解決する手段として、武力行使、戦争が唯一とする政治軍事的過信が核兵器開発と使用をもたらしています。そして、核兵器製造、保有が軍事大国としての資格だと考えるのが核兵器保有国の思考方法です。現実の核兵器は、その使用によって使用された国家だけでなく、周辺国、世界を放射能で汚染し、長期間にわたって、人間が居住できない環境を作り出します。軍事大国のエゴで、全世界が放射能に汚染され、破滅の危機に瀕することを容認はできません。

紛争の解決を武力によらず、話し合いで解決することを基本原理とすることこそが核兵器の廃絶の保障となるでしょう。

 [中央日報]安倍首相のラブコール‥オバマ大統領が広島訪問の可能性

  オバマ米大統領が来月、第2次世界大戦当時に原子爆弾が投下された広島を訪問する可能性がある。ワシントンポスト(WP)は9日(現地時間)、米国の現大統領では初めてオバマ大統領が広島を訪問することをホワイトハウスが検討中だと、日本発で報じた。 

  ワシントンポストは任期初年度の2009年に核兵器なき世界を掲げたオバマ大統領が、任期最後の年を迎えて広島を訪問する象徴的な動きがあるべきだという雰囲気がホワイトハウスで形成されつつあるとし、このように伝えた。オバマ大統領は来月26、27日に三重県伊勢志摩で開催される主要7カ国(G7)首脳会議に出席する。広島訪問はこれに合わせて検討されている。 

  ワシントンポストは特に米政府要人の話を引用し、オバマ大統領が広島で演説をする可能性もあると伝えた。演説が行われる場合、先月ワシントンで開催された核安全保障サミット以上に国際的な関心を引く可能性があるという見方を示した。 

  これに関しワシントンポストは最終決定はまだ下されていないが、ホワイトハウス参謀陣はオバマ大統領が広島で数時間滞在することを検討していると伝えた。ルース前駐日米国大使は私見を前提に「オバマ大統領は広島訪問を望んでいるようだ」と明らかにした。 

  オバマ大統領の広島訪問が実現すれば、昨年4月に米国議会で上・下院合同演説をし、日本の普通の国化に対する米官民の支持を引き出した安倍晋三首相が、対米関係でまた外交的成果を出す。米大統領が広島を訪問すること自体が第2次世界大戦犯国である日本の過去を消す象徴的な措置となるからだ。 

  一部では、安倍政権の関係者が旧日本軍慰安婦被害者の強制動員を依然として否定する中、日本の極右勢力がオバマ大統領の広島訪問を韓日関係で歴史の免罪符として強調する可能性もあるという懸念が出ている。 

  ケリー国務長官は10日(日本時間)、G7外相会合に出席するため広島を訪問した。ケリー長官は2日間の会議期間中に原爆被害者を追悼する広島平和記念公園も訪問する予定だ。米国務長官がここを訪問するのは今回が初めてとなる。これに先立ち日本はG7外相の原爆資料館訪問を積極的に要請した。 

  ワシントンの外交関係者の間では、ケリー長官の訪問はオバマ大統領の広島訪問を確定する前に世論の反応を見る性格もあるという解釈が出ている。ワシントンポストによると、ホワイトハウスは米国内に批判的な世論が出てくる可能性を意識している。今年は大統領選挙が行われるだけに、オバマ大統領の対外政策を柔弱な外交と非難してきた共和党が問題視することが考えられるからだ。在郷軍人会を中心に反発の可能性も高い。


ウルグアイ前大統領ムヒカ氏が広島訪問「過ちから学んだか」

2016年04月11日 07時32分16秒 | 臼蔵の呟き

  同じ日に広島でG7外相会議が行われ、4300人もの警官がテロの警戒を行っている中で、ウルグアイ前大統領ムヒカ氏が広島訪問、平和公園を訪れて、「倫理を伴わない科学は、想像もできない邪悪なものに利用されかねない。地球上で人間だけが同じ過ちを繰り返す」と。

 なぜ、戦争をするのか。なぜ、紛争を話し合いで解決しないのか。戦争に当たって何をやっても許されるのか。また、戦争にあたり勝つためには核兵器の製造、使用が許されるのか。そのことを問い続けなければなりません。安倍、山口自公政権による憲法解釈の変更、9条の否定、戦争できる国づくりーーー北朝鮮が、中国が、中東でのテロがーー戦争法の必要性を安倍、山口自公政権が主張しました。ムヒカさんの発言と照らし合わせると彼らの主張の浅はかさと、その倫理観のなさは歴然としています。倫理観のない政治と思想は、想像もできないくらい邪悪であり、極右と安倍、山口自民党型政治が同じ間違いを繰り返している。

<報道>ウルグアイ前大統領ムヒカ氏が広島訪問「過ちから学んだか」

 来日中の南米ウルグアイ前大統領のホセ・ムヒカさん(80)が10日、広島市の平和記念公園を訪問した。「世界でいちばん貧しい大統領」の愛称で知られるムヒカさんは、原爆資料館を見学後「私たちは過去の過ちから学んだだろうか」と記帳した。

 ムヒカさんは館内で、原爆の惨状を伝える展示を真剣な表情で見て回った。芳名録にはスペイン語で「倫理を伴わない科学は、想像もできない邪悪なものに利用されかねない。地球上で人間だけが同じ過ちを繰り返す」と記した。

 ムヒカさんの広島訪問は、10日からの先進7カ国(G7)外相会合と重なった。(共同)