今年の参議院選挙、戦争法、TPP協定の審議にも影響が出るような選挙となっています。自民党は、安倍、官邸が直接補欠選挙を指揮するような状態です。そのくらい選挙状況が緊迫しています。安倍、自民党は業界の代表的企業を締め付け、徹底して自民党候補への投票依頼を行っています。安部自身が地方議員、企業幹部に電話を掛けるくらい異常な選挙戦となっています。
市民運動グループと民進党、共産党、民主団体は宣伝戦、野党統一候補への支持を呼び掛けています。野党女性議員の街頭演説、民進党、共産党などの国会議員の応援、10日には千歳グリーンベルト(空港近く)で鳥越氏の応援演説と3000人集会が計画されています。12日告示日以降は野党党首の合同街頭演説も予定されています。
補欠選挙のために、選挙があることを知らない選挙民が多くいます。また、ポスターなどもほとんど張り出されていません。これは、自民党への配慮(委縮している)があり、自らの意思を表明しないことと結びついているようです。電話による支持呼びかけに対しても反応しないのが特徴となっています。千歳、恵庭、当別町、新篠津町、石狩市、札幌市厚別区に知人、親戚のある方で、安倍政治を終了させなければと考える方はーーぜひ、知人、友人の方に訴えをお願いします。
<北海道新聞>街頭演説、異なる力点 衆議院道5区補選
12日告示、24日投開票の衆院道5区(札幌市厚別区、石狩管内)補欠選挙が迫る中、立候補を予定している自民党公認の新人和田義明氏(44)=公明党、新党大地など推薦=と、無所属の新人池田真紀氏(43)=民進党、共産党など推薦=は連日、街頭や集会で政策を訴えている。両氏の街頭演説を比較すると、和田氏が経済活性化と義父の故町村信孝前衆院議長の後継であることを強調。一方の池田氏は福祉政策に加え、無党派層への投票の呼び掛けにも力点を置いていた。
北海道新聞は和田、池田両氏が札幌市内と近郊で行った演説を分析した。対象としたのは、和田氏が2日のイオン江別店前と3日のJR新札幌駅前の2カ所で平均5分55秒、池田氏が3日のJR石狩当別駅前と5日のJR北広島駅前の2カ所で平均9分40秒の演説。内容別に時間配分を比べた。
池田氏は「福祉・子育て支援」に約6割もの時間を割いた。東京都板橋区役所の福祉事務所で働く傍ら、シングルマザーとして2人の子どもを育てた経験に触れ、「保育所の待機児童が1人でもいるなら、それに向き合うのが政治の役割だ」と力を込めた。
大きな争点の一つとなっている「安全保障関連法」には約2割の時間を使った。安倍晋三政権が昨年9月、憲法違反との指摘がある中、同法を成立させたことを「国民の声をないがしろにした」と批判した。
投票率が上がれば自身に有利に働く可能性もあるとみて「この先の未来を決める選挙。投票所に足を運んでください」と繰り返した。農村部を抱える当別町では、基幹産業である1次産業を守る必要性を訴えた。
和田氏は「経済活性化」に最も多い4割近くを充てた。3月26日に開業した北海道新幹線を活用した観光振興の可能性を説き、「北海道の魅力を余すところなく海外に売り込み、雇用や税収の増加につなげたい」と訴えた。
「町村氏の後継」であることにも3割ほど費やした。「父は誠心誠意、地元の要望に応え、解決に向け働いていた。私も皆さんに喜んでいただける仕事に人生を懸けたい」と政治姿勢の継承を誓った。
「中南米、東南アジア、欧州、インドを飛び回り、商談を成立させ、さまざまな国の方々と信頼関係を築いてきた」と約20年間、三菱商事に勤めた経験もアピールした。子育て支援や福祉、介護分野についても訴えた。