木造建築の在来工法は色んな事が出来てしまいます!!
お早うございます。
大阪府四條畷市の猿屋工務店の猿屋です。
本日は、在来浴室からユニットバスへ変身させる為に、規格の寸法が入る為の構造躯体を変更する様子をご覧頂こうと思います。
構造躯体を熟知していないと危険を伴う作業ですので、決して真似はしないで・・・
「趣味で、真似する方はいないですね(汗)」
・・・下さいね。
本来、浴室の大きさを広げるのには増築するのが手っ取り早いのですが、こちらのお宅には増築するスペースが有りませんでした。
そこで考えたのが、内部の構造を少し変更してユニットバスのスペースを確保する方法ですした。
内部の柱を移動させるのには、簡単な部分や複雑な部分が有りますので、作業は慎重に行なわなければなりません。
▼まずはこちらをご覧下さい▼
↑こちらは、台所側から見た在来浴室の解体途中の様子です。
↑解体後、浴室内部から上を見上げるとこんな感じになっていました。
▼おまたせしました!構造躯体の変更の始まりです!!▼
↑写真右側から左側へ1段高くなっている土間コンが、大きくなるユニットバスの基礎寸法です。
予め土間コンへは、移設先の柱を受ける為の土台用のアンカーを2本入れています。
※この時点で手前の柱と奥のブロックの間に有った柱は1本抜いています。
↑まずは土台となる材木へシロアリ用の薬を念入りに塗っておきました。
↑梁を受ける柱には写真の様な掛けを作ります。
※今回は8分掛けとしました。
↑先程の土台を土間コンから出しておいたアンカーでしっかりと止め付け、新しい柱と梁で既存の梁の荷受けをしました。
↑もう1ヶ所の柱も、既存の梁をジャッキで持ち上げて同じように荷受けしました。
↑因みにこちらは、土台と柱の様子です。
土間の上を走っているピンク色の配管は給湯のポリブデン配管です。
↑構造躯体変更前は、左側の梁の真下へ柱が有りました。
新しくなった柱と梁は、鎹と柱金物でがっちりガードしていますので安心です。
↑シロアリの被害を受けていた浴室内部の外部柱も、途中から繋ぎ合わせて、さらに新しい柱を抱かせて鎹とビスでガッチリさせました。
↑そして、完成した様子です!!
こちらへ向かって張り出した部分が、大きくなるユニットバスが入るスペースです。
細かな作業風景をご覧頂いていませんので、少し分かりにくかったかもしれませんね!!
この移設した柱には2階の荷がしっかりと掛かっています。
と言う事は・・・
「非常に重要な柱!!」
・・・だったと言う事がお分かり頂けると思います。
この後の施工で、この柱を構造用合板で繋ぎ合わせて行きますので、より頑丈になってくれる事でしょう。
地震で倒壊したら大変ですからね!!
さて、ご覧頂いて如何でしたか?
明日は、天井下地のご紹介です。
天井下地となる材木も、この柱を利用して繋ぎ合わせますので、どんどん強くなる事は間違い有りません。
興味のある方は是非、明日の記事もご覧下さいね。
それでは今日も素敵な一日をお過ごし下さい
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