望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

一枚ながれて赤松川

2016-11-02 21:44:51 | 思いダイヤル
徳島県美波町 赤松川に秋はいく

 急な坂を下ると潜水橋に出た 10メートルほどの可愛らしいコンリート橋
水面まで50センチの高さ 清流赤松川の見事な秋の渓谷美に感嘆したのだった

「一枚のしらべ」

枝を離れて一枚一枚流れのなか
渦につかまり岩を波うって浮き沈み
妄想の淵へ舞っていく 

一枚の心細さが話たがる
一枚の分かちあえる一枚でよい
うずまく苦しみに耐えるより打ち明けたい

深淵に行き着くまで長い葛藤の旅路
もどかしい一葉が冷たい水にあしらわれ
紅葉という仕事を終えて流れていく