望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

無数の果実

2016-11-14 23:58:14 | 思いダイヤル
小松島市勝浦川 白鷺の捕食

 
 「無数」

川のなか空腹が白鷺に忍耐をかした
彼の本能は崇高な空腹だ
忍耐をへて無数の獲物から命をよりわける

彼の回路は無数の価値観に惑うことはない
彼の一生は空腹を満たすことのみ
だからこそ彼の魂は真っ直ぐ地殻を突き抜け
揺るぎない一つのコアに達する

「無数な色々」

この地上は無数な色々
山をなす土に石 山にはえる木その葉っぱ
無限に近い無数

この地には無数の果実が生まれる
渋くてにがい果実 甘い誘惑の果実 腐りかけの果実 

無数の色んな果実の落下 
地上に花を咲かせる果実
未来をなす核の果実一輪

 水を注ぎ育てる者に核がないとき
 聖なる魂は宇宙空間へ自由運動している