望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

指先まで一路

2020-11-08 20:20:12 | 燦々創成期

指先に一路

心底に行き先を封じ
穏健へ表情を造形
足先一路 劣化した靴底を嗜め 車椅子に声かけ

親父威厳は実地に構えた
起立 地面に指先敬礼
恭順は守備 整備して社会現実を軽やかに享受
小柄な体格で不器用 
円やかに柔和な軌跡を構築 人中に厚顔を漲らせた

太陽軌道と廻る重石を引き摺って 艶かに積み重ね重ねて父ちゃん色を昇華
息子にかかる十字を分解 共に足先一路に並べたい親父

腰を屈める妻に見合う分量
妻共々 後に先にも一本柱
一路 指先まで真っ当だった
天変にくるいなく指先に一路
今 この時をあるがままに