望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

年の瀬架橋

2020-11-29 16:13:22 | 燦々創成期
年の瀬架橋

年の瀬架橋

橋桁のかからない年の瀬
天上を垂直に地表へ
闇を切り裂いて妖気
怪しげな季節風は妖しく
街は雪を促す閑古鳥
12を飾る電飾は化石ネオン

冬空よ 食物をはし渡せ
川よ 流れを止めるなら
冷えた味噌汁一杯を残してくれ
北風よ アルコールを含んで吹き荒れろ
いつの間に底無し空洞
何処かへ生活地盤を埋没してなるものか

橋にかける橋桁は宙に中ぶらりん
師走に架けたい橋桁を見出だせない
めずまりの雨水に師走は煙る