望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

高純度結晶

2021-01-11 16:48:43 | 燦々創成期

高純度結晶

寒波に合間見える
感覚麻痺で遣り過ごす
塩を吹く疼痛を掻い潜る
天候不純に屈指ない素足
動機不純を蹴散らす素足
寒波に歯向かう素足
寒波を踏み倒す 
寒波を飛び越す

寒波から大寒波へ変異
真水は凍結して太陽へ
氷河に不純物を遺せない
紆余曲折を重ね素足に結晶
羊水で母と同体で受け継ぐ高純度結晶
強靭な素足で母の海へ
高純度な精神世界へ






ザワザワざわつく日

2021-01-01 17:32:06 | 燦々創成期

ザワザワざわつく日

電流に痺れた街角
ネオンは眠りサイン
小片を一つ一つ嵌め込み
ジグソーパズルを造形 ザワザワざわつく日々へ

耳をつんざく怒号
酒に呑まれた酔っぱらい
不夜城を花園にした夜蝶
燐粉をばらまき欺く花園から下水道へ挑んで匂いたつ

天上に月はテカテカ
野良猫 青信号を確かめて横断歩道をまっしぐら
本能を真っ当さに塗り潰す植え込みへまっしぐら

能面を装うものたち 
能面に覆われた街角 
間違い探しに明け暮れて
野良猫の真っ当さに追い込まれる