亀がポッカリ浮んでる、辺りにも何匹か亀が泳いでいる。その内の一匹が赤い浮子に近づいて来たのを横目で見ていたが大きい浮子の方に目が行った、次の瞬間、竿が大きく引き込まれた、慌てて橋の上の竿を持ち上げる、亀だ!亀が浮子を飲み込んでしまった。細い糸、空しく引き込まれた糸はプッツンと切れた。呆然!立ち尽くす、まさか亀が浮子を飲み込むとは、亀もビックリしたろう、餌と間違えて浮子を飲み込んだ亀さん今頃どうしているかしら・・・かくて今年の手長エビ釣りは終わったのだ、富津の釣は終了である。考えて見ればこのお堀、鰻も居るんだ、昔手長エビを沢山釣って、網の入れ物を岸辺に半分垂らして(鮮度を保つ為)いた所、何かおかしいと思ったら、鰻の子供が群れを成して獲物の手長エビを食い荒らしてた・・遠い思い出である。でもあの鰻何処から来てたのか、海とは近いが、この堀は海水では無い筈、車の中で考え考えて・・釣れた手長エビ?すぐ元の堀に帰してあげた私です。400円近い餌のミミズで手長エビ一匹、でも遠い過去の沢山の思い出を呉れました。
手長エビの最終回、忘れた頃に書いて済みません。木更津へ仕事で行ったので、その先の富津迄行けるかと思い、釣竿も2本車に積んでいたので富津公園の東京湾に面した昔の砲台跡?の周りに有る堀が釣り場、昔先輩を誘って何回か来た事がある。手長エビが居る事は確かである。ところが現場は整備されてて、岸辺に降りることが出来ない、仕方ないので、コンクリートの橋の上から釣り糸を垂らす事とする。然し4日前に買ったミミズは可哀そうに殆んど死んでいた。辛うじて餌箱の泥の中をかき回し僅かに残ったミミズを針に付け(とろける寸前の生きの悪い餌は針に掛けるのも大変)恐る恐る水面に、待つこともなく浮子がピクリピクリと反応、向こう合わせに引き上げると一匹の手長エビ(雌であった)、ヤッパリ居たのだ。餌が殆んど無いのを承知で2本目の竿を出して一段と小さい浮子の仕掛けを(釣具屋の仕掛けは針、糸、そして浮子まで小さい)2本の竿を使うのは手長エビの常套作戦、一本目が充分に針を飲み込んだ頃、片方の竿を上げて、エビを釣りあげて魚籠(本来魚籠が有る筈なのだが、今回はティッシュの空き箱であった)に取り込んで又餌を付けて水面に仕掛けを降ろし、と交互に上げる筈であった。然し此処で思わぬ事態を招く、亀さんである、昔は亀は居なかった。