昔は良く同じ駐車場で出会い、挨拶を交わした私達と同年配のご夫婦、二三年前まで団地の外れで洋品店を営んでいたが、奥様が認知症とかで、お店も閉めて駐車場でも逢わなくなっていたご夫婦と、妻がお稽古の帰り道、偶然直ぐ近所で会ったそうだ・・お稽古場所の傍の農家から買った新鮮な枝豆を持っていた妻「奥さん、枝豆上げようか」奥さん只ニコニコしてる、流石以前はお客商売してたので愛想は良いそうだ・・ご主人「有難うございます、でも生の枝豆って茹でるんでしょう、やった事が無い・・」不安そうなご主人に妻が「な~に四五分も茹でて、塩振りかければ良いのよ」・・「そうか、では頂戴します」・・
妻「そういう訳で、枝豆上げちゃった、どうせ生協で明日来るし・・」私少し考えて「良い事したね」
妻はホッとした様子で台所に立っていた。
そうゆう訳で、この枝豆は前に妻が茹でてくれた枝豆です。