団地夫婦の日々

常盤平団地夫婦の54年、団地内で気付いた事を時々に、妻の料理、私の買い物等

常盤平団地の54年 恩師の墓参り・・ 武蔵野線で・・

2019-06-11 10:26:01 | 夫婦

都内の私立中学高校時代を通してクラス担任だったS先生は7年前88歳で亡くなられた。

卒業後は毎年1月にクラスが開かれて、都内高田馬場駅近くの割烹料理屋に今年も84歳が15人程が集まっている・・その話は別の機会に・・と云っても特に変わった同窓会でも無いのですが・・・

日曜日の朝、二人は武蔵野線で新八柱駅から乗って東所沢駅に向かいました。

到着した電車は混んでいましたが、降りる人もいて、幸い向かいの乗車口に近い端の席が一つ空いていたので促して妻が座り私がその前で吊革に・・。

やがて電車は次の駅新松戸駅に到着しましたが、千代田線、常磐線の乗換駅ですので乗り降り(実際には降り乗りの順ですが)の人も多くて、妻の席とは反対側の席が空いたらしく指をさして、「お父さん、向こうの席が空いたわよ・・」振り返った私が空いている端の席を確認した時、同時に席の傍に立っていた男の人がそこへ座ろうと身構えたので、私と、その中年の人の目が合って・・一瞬、二人は体の動きを止めたのですが・・その人は「どうぞどうぞ・・」と私にその席を譲って下さったのです。

近頃の私は人目にも超高齢の年寄りとハッキリしているようなので(気持ちは未だ未だ若いつもりでいるのですが、最近はこんな時は有り難くご好意に甘える事に慣れてきたようです)・・

「有難う御座います・・」と席を譲り受けて向かいに座る妻にも「ウン・ヨカッタよ」と目で応えたのです。

先程の中年紳士は、旅行の途中なのでしょうか、バッグと車の付いた大きな荷物を持って鉄柱のバーに掴まって私の脇に立った儘でした・・

仮に遠く離れた席が空いていても簡単には移動でない様子でした・・

次の駅で又何人か乗客が降ります・・向かいに座っている妻の隣が空いたのを見届けた私は・・

立ち上がりながら傍らに立っている男性の(失礼ながら)お尻の辺りをポンと叩いて・・

私自身は素早く妻の横に席を移したのでした。

男性も気が付いて、私が座っていた席にどっかと腰を落として自分の荷物を正前に置いて・・

視線を私達に向けて「いやどうもどうも・・」とニッコリと・・私達もニッコリとお返しを・・

この駅で乗って来た人達に遮られて向かいの紳士の姿は二駅程見えませんでしたが・・

次に見えた時は、紳士は片手にスマホを持って指先を忙しそうに動かしていて、もう私達の方には全く無関心の様でしたが・・

車内の紳士は、それからはずっとスマホに集中していらっしゃるようで・・

東、南、西、武蔵と下に浦和と付く駅を過ぎて埼玉県の朝霞駅でその紳士は降りて行ったのですが、旅慣れているのかホームの上をサッサと歩く上半身は颯爽として、瞬くうちに私の目から姿を消していったのです。

件の紳士としては特に変わった事では無かった事かも知れませんが・・

私にとっては久し振りの電車での外出で起きた出来事として今日は清々しい気分の墓参りになりそうな気がして嬉しかったのです。

それにしても、この武蔵野線の乗り心地は、決して良いとは言えません。

電車と言うよりも、貨物車が人を運んでいるような、音と振動、時には衝撃に近い連結器?の音等、耳の遠い私にも鉄と鉄がぶつかる衝撃音はいただけません。

座って見る沿線の景色にしても埼玉県でもこの辺りは住宅の屋根とマンションの窓バカリで・・

私の住む千葉県も昔千葉都民等と言われていましたが、今は埼玉のこの沿線はさいたま新都心にまっしぐらなのでしょうか・・

妻が言ってました「この電車は昔貨物専用だったらしい」ホントかどうか定かでは有りませんが新八柱駅から東所沢駅迄大人800円は・・帰りも又800円は年寄りには疲れます・・

 お墓参りのあと東所沢駅の直ぐ傍の中華料理八仙菜館で遅い昼食を・・

妻が注文した五目焼きそば800円です・・ゴチソウサマ