団地夫婦の日々

常盤平団地夫婦の54年、団地内で気付いた事を時々に、妻の料理、私の買い物等

常盤平団地の54年 養老川

2019-10-26 18:11:17 | 夫婦

今日も大雨のニュースで・・

昨日の夕方には雨も小降りに・・

ガラケイに入った大雨緊急警報でも松戸市は被害が無かったようで、安堵していたのですが・・

TVでも昔お取引が有ったホテルから眺めの良い亀山ダムが緊急放流の中止が報じられて・・

夕刊には死者1名の記事が・・

人命の尊さ、例え1名でも死者が出たとあれば残念・・

又か?何で今年は千葉県に、風が雨が集中して来るのかと・・

今朝のTVニュースで千葉県内で死者8人の報道に愕然としている私達です。

今度の大雨は車が水没して逃げられずに亡くなられた人もいたようですが・・

千葉県は房総半島に高い山は有りませんが、比較的細い、河川が幾筋も東京湾、或は太平洋に流れ込んでいます。

又、千葉県には火山も無いのに房総半島全体が関東ローム層に覆われていると以前から聞かされています。

今回氾濫したとされる養老川は、確か大多喜町から下流の市原市の工業地帯を抜けて東京湾に注ぐ2級河川だと思うのですが・・

源流に近い辺りに、紅葉で知られる養老渓谷が有り養老温泉には大小の旅館が幾つも点在していて・・

旅館と云っても精々20~30室程度の大きさで、良く言えば千葉県の奥座敷と言う所でしょうか・・

鄙びた、静かな温泉でしたが、最近はどんな具合か何十年も行っていないので・・

未だ30代の頃、この地の温泉旅館の何軒かとお取引があって毎月の様に車で通っていたのです。

或る年の秋、又この方面に台風の予報が出ているにも関わらず、予定をしていて車で出掛けて行ったのですが・・

降りしきる雨の中、養老渓谷の老舗W旅館の玄関先に車を止めて降りようとしました・・

丁度その時、目の前の広い玄関から知った旅館のお女将さんとニ三人の女の人達が出て来たのです。

「コンニチワ~・・如何されたのですか?・・」

「駄目よ、こんな時に来て、私達これから逃げるのよ・・」

女将さんの抱えているのは大きな仏壇だったのです。

一番大事なご先祖様と一緒に安全な場所に避難しようと必死な女将さんを引き留める訳にはいかず・・

「お大事に今度又伺います・・」「そうして頂戴・・」

実は、この温泉旅館はその数年前にも来た台風の大雨で旅館全体1軒が流されて・・

S字型に流れている前の川が無くなり、自分の旅館の有った位置が川底になって仕舞いました。

今建っている位置は、前は川の真ん中で土砂が新しく溜って平らな土地に新たに建て直した旅館だったのです。

千葉県の山の奥は川が細くて浅く蛇行して大雨が降ると一気に水が押し寄せ辺りの樹をなぎ倒して川の姿を全く変えて仕舞う恐ろしい川と言えるのかも知れません。

それから大分経って落ち着いてからも、この旅館さんとのお取引は続いていたのですが・・

不況でこの辺りの旅館さんは、皆苦境に陥り・・

それでも私共とは細々とでは有りましたが、お取引は継続されていったのです。

あれから何十年、この温泉旅館は跡継ぎもいなかったので、今は他人の手に渡ったとか聞きましたが・・

兎に角大雨の被害が無ければ良いのですが心配です。

 京樽の茶巾寿司奥様を軽自動車で美容院に送って上げたご褒美?

自分が食べたかったらしいのですが・・ゴチソウサマ