団地夫婦の日々

常盤平団地夫婦の54年、団地内で気付いた事を時々に、妻の料理、私の買い物等

常盤平団地の54年 元地元八百屋さんに・・

2019-12-15 17:49:39 | 夫婦

日曜日気分を変えようと散歩の向きを変えて団地から離れた方向へ痛い右ひざを気にしながら歩いていると・・

自転車に乗った人が傍を通りかかる・・

はて?私は瞬時に知った人だと思ってニコッと笑顔で思い切って「コンニチハ~・・」

相手の人も同時に私が誰だか解ったらしく「コンニチハ~・・」

もう何十年も昔、この直ぐ近くでで八百屋を営んでいたご主人です。

近頃、他人に話しかける事に躊躇が無くなった私・・

良い事かどうか、話し掛けられた他人には迷惑なのか解りませんが・・大体は良い方向でご縁が繋がります。

自転車に乗った儘で片足ついて話をして下さった元八百屋さん・・

私に逢った事で、急速に昔を思い出したか・・

懐かしそうに私の顔を見ながら・・

「もう、今の時代は八百屋だけの商売はダメになりました・・その節は良く買いに来てくれて有難うございました・・」

30年も前、団地や近所の主婦等を相手の八百屋商売、お店で働いていたパートの女の人達も近所の人達で・・

そんな中でお客の主婦達に交じって年寄り近い私が、お店の中に入ってウロチョロしてアレコレ青果物の入った箱を見回したり、店頭で一皿一盛りづつ売られている籠に入った空豆やジャガイモやらを物色する姿が珍しいと思って、記憶に残っていたのでしょう・・

昔、確かお店に行くと、何かとサービスしてくれて、そんな八百屋さんですから、値段が付いていない品物も有って・・

「コレ幾ら?・・」「ウーン?今日は50円で良いや・・」なんて遣り取りも面白がって・・楽しい買い物でした。

「元気そうですが、今お幾つ?・・」

「75歳になりました・・」

「そうですか・・お若くて結構・・私は85才ですよ・・」

「え~?信じられ無い・・」

「年を取るのも良いもんだ??」と、此れは腹に収めて・・

訊けば、現在は1㎞離れたお隣の八柱にお住いだとか、体に良いから毎日自転車に乗ってあちらこちら出掛ける毎日だとか・・

「お先にどうぞ・・」と促した私に・・

「いえ、ここに用が有って・・」

そうか、元八百屋さん、この辺りの地主さんでも有ったのです。

 ご自分の土地に残った元の野菜置き場小屋の外壁に真っ赤なカラスウリがぶら下がって・・

元々農家のご主人が周りに移り住んで来た住民相手に八百屋さんを始めたのは当然の成り行きだったのでしょう・・

お互い元気で「又何処かでお逢いしましょうか・・」

「そうですね~・・宜しく・・」ご主人は小屋の裏の方へ、私は八柱の方へ・・

 今年も妻の故郷茨城県の立派な乾燥芋が届きました・・ゴチソウサマ