毎年正月の楽しみだった参道脇に有った中華料理の豚珍肝が去年3月で閉店しました。
今年はどこで昼食にしようか、食いしん坊は途中もワクワク感と不安感で・・
妻がくれたお賽銭を投げ入れて、今年の無病息災を祈るついでに、不謹慎ながら「どこか良い店有りませんか?」と祈願して・・
足が痛くても、本堂裏の静かな成田山公園のブラブラ散歩は例年のように・・
静かな公園のゆっくり二人散歩、今年は去年より10日も遅い初詣が幸いしたようです。
豚珍肝さんが閉店して・・
私達夫婦は去年迄はこの古い料亭の佇まいを通り縋りに只眺めているだけでした。
名取亭の入り口に有ったメニューを見ると成田山参道の鰻やさん等に比べても、お値段は可成り高そうです。
「如何する?・・」「好いじゃない・・」大蔵省(妻)はアッサリOKです。
きっと年一度の成田山「滅多に口に出来ない旨い鰻が食べられる」で妻も私も抵抗なく店内に・・
静かな店内で妻が「予約していないのですが・・」と不安そうなお伺いに・・
「いらしゃいませ、どうぞお上がりください・・」
靴を脱いで、薄暗い廊下を通って案内された広い座敷には既に先客が数組・・
途中の廊下左右の部屋にも何組もお客が・・
反対側には宴会らしく賑やかなお客の姿も・・
外観のヒッソリとした様子と違って繁盛しているのは意外でした。
流石老舗なのですね~
座布団の席に着いてホッと一息して落ち着くと、係の女性が直ぐお茶を持って来て・・
「ご注文は・・」「うな重を二つ・・」「20分位お時間が掛かりますが・・宜しいでしょうか?・・」何時もは迷う私も今日は初志貫徹です。
座敷から見える庭も静かな佇まい・・直ぐ近くを通る車の騒音も、お隣の座敷の宴会のざわめきも聞こえない静かな辺りの雰囲気は古くても内外供余程シッカリと手入れがされているようです。
妻が懐かしい鍵に気が付きましたが、窓の立て付けはシッカリして「成程、外の音が聞こえない訳だ・・」と・・
鉄砲漬けのお新香だけは年寄りの歯が持て余しましたが・・
来る途中、参道の鰻やさんでは今日もお店の外で、沢山のお客さんが並んで待っていました。
多少?いや大分値段は張っても・・
「来年も松の内を過ぎた平日に来ようね・・」ゴチソウサマ
遅い成田山詣では、ご利益が有ったのでしょうか、夫婦が帰りの電車内でとても良い思いをさせて戴いた話は又・・