昨日のおちょこのビニール傘で思い出しました。
コロナで自粛間際のひたちなか公園で偶然お逢いした若いお二人さん・・
あの日も雨で広い公園に強風が吹き荒れていましたが・・
さてと・・千代田寿司のお寿司だけではと・・
奥様が竹輪を切って出してくれました。
「胡瓜が無かったから、マヨネーズだけよ」「ウン・・」
いつもは竹輪の穴に胡瓜が入っていて一味違った美味しさになっているのですが・・
これでコップに入った梅酒の炭酸水割に竹輪のおつまみも揃って日曜日の夕食が始まりました。
TVを見ながら右手の箸が竹輪の一片を持ち上げて・・
・・迄は良かったのですが・・残念竹輪は箸の先から奥様の膝の上にコロリンと転がり落ちて仕舞います。
黒っポイ、スラックスの上にクリーム状のマヨネーズの塊が点々と、ベッタリとくっ付いて・・
「アラララ~!気を付けてよ!・・お父さんたらもう・・」
慌てて傍らのタオルで拭き取る奥様に・・「ゴメン・・箸が??何故か掴み損ねた??」
拭き終えて、どうやら落ち着いて座り直した二人ですが・・
今度は左手で梅酒割のコップを掴んで持ち上げようとした、次の瞬間です。
手の平のコップが傾いて中身が零れ、テーブルの上に流れ出て仕舞いました。
「又~やっちゃったよ~・・」今度は慌てて、私がテーブルに零れた梅酒を一生懸命に拭きとって・・
コップに半分残った梅酒割を恨めしそうに見下ろして悄然の私です。
それからは二人共暫くの間、只々無言でTVの画面を見続け、黙々とお寿司を口にしていました。
そんな訳で私が二つも失敗した夕食の時間でしたが・・
半分の梅酒割をチビチビとやって、千代田寿司もマヨネーズの付いた竹輪も、粗方平らげて・・
二人共「我が家ではこんなトラブルは正に日常茶飯事のようだ」と忘れて一日は終わりました。
私は翌日明け方に気が付きました・・前日の失敗の原因が判明したのです!
昨日ビニール傘の柄を必死に手で握りしめ持ち続けて強風と闘いながらも5000歩以上も歩き続けた為に
どうやら両手の握力が極端に落ちて仕舞っていたのです。
間違いは有りません。
その為に箸を持っても、コップを持ち上げても指先に力が入っていなかったのです。
朝になってそのことを、奥様にご報告いたしましたら「あ~そうね~・・」
私の失敗を直ぐにケロッと忘れて下さる奥様に感謝です。
胡瓜もマヨネーズも無し・・でも竹輪は竹輪、私が蒲鉾より大好きな焼き竹輪です。ゴチソウサマ