Facebook公開グループ「日本のうどん Japanese Udon」では、私が気になった全国のうどん屋さんを紹介させて頂いていますが、その中で未訪問のお店がまだまだたくさんあります。
何年掛かるが分かりませんが、可能な限り訪問して行こうと思っています。
今回紹介する兵庫県神戸市東灘区の「石田鶏卵」さんも、昨年「日本のうどん Japanese Udon」で紹介させて頂いた未訪問のお店です。
訪問したのは今年に入ってから、小雨が降る中で訪ねました。
阪神電車「深江駅」で下車し、そこからは県道722号線を海側へ向かって歩きます。
県道722号線を歩いていくと、左側にセブンイレブンが見えますので、その手前の道を左に曲がり、あとはまっすぐ進んでください。
駅から徒歩20分ほどで「石田鶏卵」さんへ到着出来ます。
↓↓こちらが「石田鶏卵」さん。
「石田鶏卵」さんはコンビニというよりも、ミニスーパーと言った方がよいかな?食料品などを販売されているお店です。
そのお店を囲むように色々な種類の自販機がズラリと並んでいます。
今回の目的は↓↓こちら、「うどん・そば」の自動販売機です。
こちらの自動販売機(富士電機自動販売機 VFN901B)は1975年から20年間で、約3000台が販売されたそうですが、現在では全国で、二桁の台数しか稼働していないとのことです。
関西では石田鶏卵さんを含めて、わずか3台しか稼働していないと言われています。
要するに、昭和の遺産です。
いつ壊れてもおかしくない状況の中で、この令和の時代においてもなお活躍している貴重な自動販売機なんです。
ひと昔前、父や母の実家を訪ねるのに九州方面のフェリーを利用していましたが、そのフェリーの中にも同じ自販機があり、時折うどんを食べたりしていました。
私にとって、久しぶりに再会するうどんなのです。(^^)
さあ、早速いただきましょう!と、その前に↓↓こちらに注目。
さすが鶏卵会社、ぬかりがありませんね(笑)
中でも人気なのが「龍の卵」のようです。
天に昇る龍のように、子供達がすこやかでたくましく成長することを願って「龍の卵」と名付けられたそうです。
鶏には特別な餌が与えられており、豊富なミネラルを含んでいるため、栄養価が高く、味が濃厚なのが、この卵の特徴です。
その「龍の卵」をミニスーパーで早速購入しました。
そして自販機に300円を投入し「天ぷらうどん」のボタンをポチッと押します。
すると秒数カウンターがカウントダウンを始めます。
出来上がりまで約25秒ほど待ちます。
余談ですが、このニキシー管の秒数カウンターは、マニアにとって非常に魅力的なものとされているそうです。
自動販売機内では、事前に茹でた麺と天ぷらが入った容器がセットされています。
ユーザーがお金を投入すると、容器にお湯が注がれ、麺がほぐされます。
その後、容器が回転して湯切りが行われます。
湯切りした後、出汁が注がれて完成です。
品物を取り出す時は注意が必要です。
容器が柔らかくてフニャっとしているため、両手を使って取り出すことをお勧めします。
今回は撮影のため、片手で取り出しましたが、容器が麺や出汁の重みでフニャっと曲がり、出汁がこぼれそうになりました。(^_^;)
お箸と薬味は自販機内に用意されています。
店頭にテーブル席が設置されていますので、そちらで頂きます。
何故かスズメが集まってくる・・・(^_^;)
スズメに警戒しながらうどんを撮影。(^^ゞ
「天ぷらうどん」には天ぷらとネギがトッピングされています。
こちらの「天ぷらうどん」には通常、かき揚げ天とネギがトッピングされていますが、まれにかき揚げ天の代わりに、えび天が1本トッピングされている場合もあるそうです。
また、他のブログ記事を確認しましたが、そちらではちくわも入っているとの記載がありました。
しかし今回、ちくわは入っていませんでした。
まずは出汁をひとくち・・・。
熱々ではなく、ぬるめの出汁。
味わいは薄めですが、昆布の風味が感じられます。
ひとくち出汁を飲んだところで「龍の卵」を加えます。
即席の「月見うどん」です。
えびの風味がするかき揚げ天は、ひとくち分だけサクッと食べた後、残りを出汁に浸けていただきます。
卵のまろやかな味わいと、かき揚げ天の味とコクが出汁に溶け込み、深みが増します。
麺は作り置き感が否めないかな・・・。
まあ、自動販売機なので仕方ない、でもこの味わいが良いのです。(^^♪
麺に卵をからませると、卵の濃厚な風味も楽しめて良い感じでした。(^^)
石田鶏卵さんの「うどん・そば」の自動販売機、懐かしさがあふれ出る味です。
ひとくち食べるたび、昔ながらの味わいに心がほっこりとしました。
父母の故郷である九州へ向かう際、フェリーの中で幾度かこの味に触れたものです。
石田鶏卵㈱
〒658-0023 兵庫県神戸市東灘区深江浜町110−2
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