2020年日本 |
上映時間 152分 |
ドキュメンタリーディレクターの由宇子は女子高生自殺事件を追いかけていたが、 |
塾経営の自分の父親が女子生徒に、、てなシリアスドラマ。 |
監督、脚本は春本雄二郎。出演は瀧内公美、河合優実、梅田誠弘、光石研、川瀬陽太、和田光沙。 |
もはやドキュメンタリーと言っても制作者次第で真実の印象は全く変わってしまう、、 |
という事は当たり前なのだが、そこが制作者の良心が問われるという事。 |
この作品はとても解り易く構成されたヘヴィーな重たい展開。 |
ネットの時代は被害者はもちろん、加害者の家族も大変やね。 |
優秀な役者さん達も熱演ですが、最近注目してる和田光沙さんの表情がこれまたスゴイ! |
重苦しさ満載の長尺作品ですが今の時代にこそ世間に観て欲しい1本。 |
映画『由宇子の天秤』予告編 |
2019年アメリカ PG12 |
原題:The Death of Dick Long |
上映時間:100分 A24 |
売れないバンド3人組、練習後のハメはずし宴の時に1人が死ぬ。 |
残った2人は遺体を隠し、証拠隠滅を謀るが、、、てなサスペンス。 |
監督はダニエル・シャイナート。出演はマイケル・アボット・Jr.、バージニア・ニューコム、アンドレ・ハイランド、サラ・ベイカー。 |
さすがのA24製作作品。何もかもが微妙にイレギュラーでヘン。 |
登場人物、いなさそうでいるいるがこれはこれでリアリティかもね。 |
監督は「ダニエル・シャイナート」「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」の監督とな?! |
そりゃ、ヘンで面白いに決まってる!!! |
で、作品のテーマである「彼はなぜ死んだのか?」 |
ええーっ?そう言う事?そりゃ、よめないわ。 |
しかも実際の事件?いやあ、びっくり! |
ちなみに劇中に出てくるバンドの名前がピンクフロイト、、笑。そのセンス、大好き!笑 |
映画『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』予告編 |
2020年カナダ・イギリス |
原題:Possessor |
上映時間 103分 |
特殊なデバイスを使って他人の意識の中に入り込み殺人を行う殺し屋の女性。 |
徐々に意識をコントロール出来なくなっていく、、てなSFスリラー。 |
監督、脚本はブランドン・クローネンバーグ。出演はアンドレア・ライズボロー、クリストファー・アボット、ロッシフ・サザーランド、タペンス・ミドルトン。 |
とにかく血しぶき残酷描写のオンパレード。怖いというより気色悪い、というのがこの監督のカラー。 |
この手が苦手な人は要注意ね。 |
2012年『アンチヴァイラル』からの第二作目。 |
さすがクローネンバーグの息子。インターバルが長いのも父親ゆずりか。 |
ぶっ飛んだヤバい映像も実は一切CGを使ってないというこだわり。 |
一般受けはしなくてもブレないよなあ。 |
今年新作出るとの事。地味に愉しみです。 |
映画『ポゼッサー』予告編 |
2021年アメリカ |
原題:Respect |
上映時間:142分 |
ゴスペル、R&B、ソウルの女王と言われたアメリカ人シンガー、アレサ・フランクリンの伝記映画。 |
監督はリースル・トミー。出演はジェニファー・ハドソン、フォレスト・ウィテカー、マーロン・ウェイアンズ、オードラ・マクドナルド。 |
教会の牧師の娘だったのね。子供の頃から歌手の才能があってなるべくしてなった、という。 |
家族や男関係やレコード会社との確執がメインで描かれている。 |
割とシンプルなエピソードの割には長尺なのは歌場面が随所に盛り込まれてるからね。 |
歌、演技と大熱演のジェニファー・ハドソン。かなりプレッシャーだったろうね。 |
個人的にはブレイク直前の白人バンドとのやり取りで |
音楽が構築されていく様が一番見所だったかな。 |
公民権運動と黒人差別問題、、そして逆差別も興味深い。 |
でも、なんだかんだ言って母親が心の支えというのは万国共通。 |
2018年に亡くなったアレサにリスペクトな1本。 |
『リスペクト』予告 |
2018年韓国 |
原題:말모이/MAL•MO•E: The Secret Mission |
上映時間 135分 |
1940年代、日本統治時代の韓国で母国語禁止日本語強制政策に反発して、 |
韓国語辞典を命をかけて作る、、という物語。 |
監督、脚本は「タクシー運転手 約束は海を越えて」の脚本家オム・ユナ。初監督作。 |
出演はユ・ヘジン、ユン・ゲサン、キム・ホンパ、ウ・ヒョン、キム・テフン、キム・ソニョン。 |
感動の話なんだけど、、思いっきり日本人が悪者に描かれてるのは仕方なくもやるせない。 |
まあ、植民地にしてた敵国ではあるのは事実だからね。 |
史実に基づいて、、とあるが、元々ハングル語は一般的ではなく日本側が広めたという話もあるらしいんで |
そこの所は映画と距離を置いてそれぞれがご確認のほどを。。。 |
私の父は子供の頃、丁度この第二次大戦末期に韓国に疎開してた。 |
今、思えば亡くなる前にもっとその辺りの話を聞いとけば良かったなと。 |
韓国の子供と自分らは仲良く友だちだった、、といつも言ってた。 |
実際、韓国側からすると果たして、、?とも思わなくもないが、、、 |
どちらにせよ、、戦争が全てを狂わせてしまうのは間違いない。 |
争いを無くす事は無理だとしても、せめて開戦は避けて欲しい、、と切に願う昨今です。 |
映画『マルモイ ことばあつめ』予告編 |