『思い出が消えないうちに』川口 俊和著
今回は函館にある喫茶店・ドナドナの「ある席」で過去や未来に行った人たちのお話しでした。
特別な席に座ったお客さん(依頼者)に特別なコーヒーを淹れることができるのは、時田家の血を引く7歳以上の女子のみと決まっていて、現在時田家の血を引き継いでいるのはユカリ(ドナドナの店主)、数(フニクラフニクラで幽霊になって特別な席にいる要の娘)、ミキ(ユカリの息子・流の娘)、幸(数の娘)の4人。 ただし、女の子を妊娠すると特別な能力はお腹の中の子供に引き継がれるので消えてしまうのです。 なので、「喫茶ドナドナ」で特別なコーヒーを淹れていたのは数の娘である幸でした。
何故函館だったのか・・・ 説明していると長~く?なるので失礼させていただきます(>_<)
特別な席に座った4人のお話しでした。 昨夜お布団の中で読み終え一瞬で涙が溢れて(´;ω;`)ウッ…翌朝目が腫れてしまうのではないかと心配しながら眠りにつきました。 第四話「好きだ」と言えなかった青年の話でした。
一話から登場していた「もし、明日、世界が終わるとしたら? 100の質問」の本、最終ページのあとがきに「私は思う。人の死自体が、人の不幸の原因になってはいけない。なぜなら、死なない人はいないからだ。死が人の不幸の原因であるならば、人は皆不幸になるために生まれてきたことになる。そんなことは決してない。人は必ず幸せになるために生まれてきているのだから・・・」著者 時田ユカリとあって、その本は第四話の青年玲司(喫茶ドナドナで働いたが、芸人として夢を叶えて東京で賞も獲った)が読み込んだ本のあとがきだったのです。
コーヒーが冷めないうちにシリーズの3冊目でした。