鉄塔夕映え(2005) / FUJICHROME Velvia 100
フィルムはよく「ナマモノ」と言われますが、やはり気になるのがカビ。
見直しも含め、定期的に保管しているフィルムをチェックします。
現像から上がって来たフィルムは確認後、
気に入ったものはセレクトし、マウントして防湿箱に保管。
それ以外のものはスリーブのまま、乾燥材を入れたケースに保管します。
もちろん、フィルムは1コマとして、決して捨てる事はありません。
今日の掲載写真は、スリーブのまま保管され、セレクトされなかったフィルムの1コマ。
記録を見ると、2005年10月20日に撮影したものでした。
当時、近所の田園地帯から突出するこれらの鉄塔を見て、
暗闇に包まれていく中、自分自身どのような気持ちで撮影していたのかな・・・と、
ふと、考えてしまいます。
これまで、自分はどのように被写体を見つめ、何を感じ、どのように撮影して来たのか。
そして、それがどのように現在とつながっているのか。
こうしてフィルムチェックをしていると、何か、精神的な足跡を辿るような気分にもなります。