齋藤大悟 : Daigo Saito

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流れ

2010年03月06日 | 山の麓

Photo

誘う道 / Nikon COOLPIX P5100

   

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朽ちゆく佇まい / Nikon COOLPIX P5100

   

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過去を縫う水 / Nikon COOLPIX P5100

   

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変わらぬ営み / Nikon COOLPIX P5100

   

今日は早朝から霧模様となり、細かな水滴が舞う日和となりました。

そうした中、自宅に訃報が届きました。

お世話になっている地元の方が、また1人亡くなってしまいました。

まだ66歳という若さの男性であり、

特にうちの祖父が仕事でお世話なった方であります。

心からお悔み申し上げます。

50軒余りのこの地区において、

昨年11月からすでに8人の方が立て続けに亡くなられており、

それが現実となっています。

               ◆

ふと、7年前に亡くした父親の事を思い出し、

私が幼い頃に勤めていた、地元にあるニジマス養殖場に足を運んでみました。

山中にあるため、さらに霧が濃くなります。

この養殖場はすでにその役目を終え、現在は淡々と過ぎゆく時間の中で

身をひそめているような現状です。

荒れ果てていないのは、定期的に地元の方々皆で、

草刈りなどの管理をしているからです。

幼い頃、おびただしい程のニジマスがウヨウヨとうごめいていた記憶が甦りますが、

今はただ、その過去の出来事を縫うように、

山から流れてくる潤い溢れる水が、とうとうと流れていました。

足元には春告げの花が芽生えており、変わらない自然の営みを感じた次第です。

               ◆

一方、夕方には地元小学校の野球部の監督としてご尽力された方の

激励会に出席させて頂きました。

32年間という長期に渡り、大変なご尽力を頂いた監督であります。

今年の3月をもって惜しまれながらご勇退される事になりました。

私も小学生の頃、監督よりご指導頂き、野球の事だけではなく、

人として当たり前に出来なければいけない大切な事、

つまり、挨拶であったり、感謝する気持ちであったり、

小学校生活の中で野球というスポーツを通して、

厳しながらも楽しく教えて頂く事が出来ました。

本当にありがとうございました。

また、今回の激励会にご出席されていた当時の恩師にも

20年ぶりに再会する事が出来ました。

何より、私を見た途端に「大悟だろ!」とお分かりになった事だけでも、

それだけでありがたく、頭の下がる思いでありました。

先生は御歳75歳。

うちの祖父母とそれ程変わらない年齢でありながら、

当時のままのお姿に感じられ、ゆえに実にお若く感じられました。

どんなに年を重ねても変わらない、

人間同士のつながりの素晴らしさを実感する瞬間でした。

そうした様々な出来事が流れる、時間の中に身を置かせて頂きながら、

今日という1日を過ごす事が出来ました。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いつも素敵な写真,素敵なお話をありがとうござい... (かぶとむし)
2010-03-07 09:34:42
いつも素敵な写真,素敵なお話をありがとうございます.勉強になります.
返信する
かぶとむしさんへ (ダイゴ)
2010-03-07 23:21:51
かぶとむしさんへ

お疲れ様です。
いつもお世話にどうもありがとうございます。

僕の方が、いつも勉強させて頂いております。
そして、今年に入ってからまだお伺い出来ておりません事をお許し下さいm(_ _)m。
なんとか近々時間を見つけてお伺い致しますので、
その際には、カメラ談議に花を咲かせ、
色々とお話の程よろしくお願い致します(^^)/。

僕はホントまだまだ勉強不足でありますので、
今後ともどうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m。
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