
書店で見かけて気に成って居たのですが、読んだことの無い作家さんでしたので買うか買うまいか迷っていました。
タイトルも帯も裏書も面白そうなんだけど、面白くなかったら勿体無い!
ちょっと前に思い切って買って読み始めました。
これがま~、面白い。
文章が上手で読みやすいのも良いですな。
主人公の後藤篤子は旦那と娘と息子の4人暮らし、契約社員をしながら特に贅沢もせず、旦那の安月給もやりくりしてコツコツと蓄えた老後の資金が1200万円。
ところが娘が派手婚して500万、直後に舅が亡くなって葬儀代が400万!
預金残高はあっという間に300万。
そんなときに旦那も自分もリストラされて無職。
退職金も1円も出ない。
派手婚した娘はダメ旦那からDVを受けているのでは無いか?って疑いが・・・
このまま人生どん底に落ち込んで終わるのか?って話でしたが、ラストは大逆転!・・・
って、程でも無いけど明るく終わったのが幸いですな。
舅の葬儀を葬儀屋と打ち合わせするシーンでは、一番安い棺桶が4万円だけど12万円の棺桶をすすめられる。
どうせすぐ燃やす棺桶に12万円は納得いきませんな。
私は4万円のでも勿体無いと思います。
思わずamazonで検索して見たら2万円の棺桶が有りました。
どうせ燃やすんだから、2万円でも勿体無い気はしますが・・・
私が死んだときは湯名人の段ボール箱が棺桶でも良いように思います(笑)
ここ何年か実家やご近所の葬儀に呼ばれると毎度必ずセレモニーホールでの葬式です。
花いっぱいの立派な祭壇も半日しか使わないのに、きっと多分使いまわしの祭壇に100万円とか、もしくはもっと掛かっているんだろうな。
昔は自宅で葬式やるのは当たり前、私が子供の頃は棺桶も近所の人が作っておりました。
自宅で葬式したのは、実家の辺りでも6年前の親父の葬式が最後でしたな。
それでもそれなりに金は掛かったと思いましたが・・・
小説の話に戻りますが、篤子の友達のサツキは節約上手で、上手に金をため込んでいるか?と言ったらそうでもなく、見栄に金を使わず大事なところにお金を使う。
葬式も葬儀屋のお仕着せじゃ無く、手作りで心のこもった葬式をやってるのに感動です。
葬儀屋は使わなくても葬式は出来るのね。
私が死んだときには戒名も葬式もいらないってヤット君とかみさんには言ってますが・・・
中々話しにくい事では有りますが、そう遠くなく来るであろう母の葬式の話も、姉とまじめにしておく必要が有るんだろうなと、改めて思いましたな。