さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

慈しみの目で観音様が見ておわす

2013-10-08 | 日記


 この観音様は県道坂下喜多方線の歩道から緑地公園の堤のへの入り口にお立ちになっておわします。献じられた花が絶えたことはありません。台座には「慈眼視衆生」と刻まれており、高い台座の上から美しいお姿で衆生を慈しみの目で見ておわします。



 40数年前この公園の入り口のこの場所で痛ましい交通事故があって30歳台の男の方がお亡くなりになりました。人々は驚き悲しみお亡くなりになった方の冥福を祈り、二度とこのような痛ましい事故が起きないこと願って町の有力者の方の発起で浄財が集まりここにこの観音様が建立され「交通安全観音」と呼ばれて信仰を集めております。

 緑公園の堤の道はたくさんの人が朝夕散歩して賑わいます。そしてこの観音様を祈り菩提車(写真の左にある石の車)をまわして亡き人の魂を偲ぶのです。

 この観音様にいつも美しい献花が絶えないのは、40数年前大事なご主人をここで亡くされた奥さまが毎朝水と花をもってお参りなさるからです。亡き人の冥福を祈り観音様の慈しみの目で心を慰めて頂いていらっしゃるんだと思います。

 あまり信仰心のない私ですけど、散歩の折々幸せに生かして頂いてる身の感謝の心をこめてお参りさせて頂いております。美しいお顔の観音様でおわします。