さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

微笑んで嬉しく楽しい話聞きました

2015-07-05 | 日記


 私のばばちゃん(家内)は85歳です。

 ばばちゃんの小学校の同級生は明るくて楽しい人ばかりのようなんです。亭主なぞそっちのけで毎日電話で近況やらを話しあって楽しんでいるようなんです。85歳ばばちゃんたちの雀のさえずりなんですね。だから始まるとさっさと二階に上がってPCの前にすわります。


 私のばばちゃんなどは8年前77歳になった時なにを思ったのか突然に思い立って同級生の男の人たち、まあそれぞれに町の中では有志などと言われるえらい人たちに電話を掛けまくりとうとうしばらくぶりの同級会を開かせてしまいました。帰ってから送られてきた記念写真をみるとなんとまああきれることにうちのばばちゃんが前列中央にで~んと座っているんじゃありませんか。いや~あきれてしまいました。私など同窓会などでは最後列の右側にいつも小さく写っているんですから。

 ばばちゃんの同級生ってそんな仲間なんです。当時の山あいの村の小学校では60数名の同級生のうち会津若松市の中学校(今の高校)に進学したのはわずか2名、残りは全部小学校高等科に進みました。修業年限は2年です。今の中学校2年に相当して卒業したのです。

 同級生の中でKさんはうちのばばちゃんの一番の友達でよく電話で近況など話し合っているようです。

 Yさんも仲良しなんですけどご主人を亡くされてもう10年、今は子どもたちに親切にしてもらいながら一人暮らしを楽しんでおられます。

 Sさんは小学校高等科時代級長などをしてみんなに信頼され好かれており、やがて町の有力者となり、現役を退いてからも後輩の指導などに力を尽くしていましたが、現在は書道教室で子どもたちを教えていらっしゃると聞いています。

 三日ほど前、ばばちゃんが笑いながらKさんから電話で楽しい話を聞いちゃったと言うんですよ。KさんのいうにはYさんから電話があって近頃同級生のSさんがYさんの所によく遊びに寄ってくれ同級生のあれこれや、昔の小学校の頃の楽しかった話や世間話などしてお茶を飲んで帰るのでYさんが喜んでいるというのです。

 実は同級生の間で、秘密でない秘密があって私でさえその秘密を知っているんです。
 それはYさんはSさんの初恋の人だったんです。でもそれはSさんの心のうちだけのの片思いで告白など思いもよらず秘やかな70年心のうちの美しい片思いだったのです。 
 それがどうしたことか8年前の同級会でその秘密がばれてみんなの知るところとなったんです。

 でもご当人のYさんだけはそのことを知らないのです。だからなにかのきっかけでYさんの所にSさんがときおり訪れるようになってもYさんはSさんがただクラスメートとして懐かしがって訪ねて来てくれいろんなことを教えてくれて嬉しいとだけ思って同級生の誰彼そのことを話しているらしいんです。

 さあて、うちのばばちゃんも、私もですけど、85歳のばばちゃんたちの雀のさえずりは賑やからしいんです。あのまじめで誠実なYさんの初恋が85歳になっていま花咲くんでしょうか?、いや今花咲いているんじゃないのか!・・とかばばちゃん雀たちのさえずりは楽しそうなんですよ。私も一緒に嬉しくなってYさんを祝福しているんですよ。

 私はとっても楽しいいい話と思っているんですけど上手にお話することは出来ませんでした。くだらない爺雀のさえずりごめんなさい。