さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

子供の頃罹患したはしか(麻疹)の思い出

2020-03-02 | 日記

いまコロナウイルスが世界の国々(人類)の大きな問題になっていて、まだ確実な特効薬もワクチンもできておらず伝播の勢いは治まりそうにもありません。死亡率がそれほど高くなくまた罹患しても発病しない人も多いと聞いてはいますけど、老体の人や循環器系の病気を持っている人は危険だと聞いています。93歳それに心筋梗塞の治療に通院している私などはやっぱり怖いと思っているんです。

ウイルスによる病気で古来から恐れられていた病気が二つあります。天然痘と「はしか(麻疹)」です。天然痘はワクチンの牛痘を種痘することで江戸時代末頃からは罹患の恐れはなくなっています。

でも「はしか」は私のように大正末から昭和初期に生まれの者には10歳頃までに一度はかかるけれど二度とはかからないウイルスによる重篤な病気でした。罹患すると1週間から10日ほど高熱が続きやがて全身に発疹が出来て治まる「命定めの病い」と言われる怖い病気でした。

でも今ではワクチンが出来て日本からは消えてしまった病気になっています。

私が小学校1年か2年の時でした。はしかが流行し感染力が強くて友達がどんどん罹患していきました。私も罹患して治癒に10日ほどかかったような記憶です。あまり苦しかった記憶はないんですけども、ふと気がついて目を開けるとひたいに濡れた手ぬぐいが載せられていてそばに水が張られた洗面器があっていつも父か母が心配そうに見守ってくれている顔があったことだけは鮮明に覚えています。やがて全身に赤い「ぼつぼつ」の発疹が出来る頃になると熱も下がって来るんです。4月の末の頃だったんでしょうね、熱が下がってきた私が嬉しそうな父に抱かれて窓から山桜の花を見たときの喜びがまるで昨日のことのように思い出されるのです。

「はしか」は6~7年に一度一斉に子供の間に流行したような記憶です。
子供は生まれてしばらくは母親からのはしかの抗体がありますがやがて消えます。いちどはしかにかかった者は抗体がありますから罹患しません。抗体を持たない子供が多くなった時点で爆発的に流行したんでしょうね。でもワクチンが出来たおかげで日本からは「はしか」はなくなりました。

はしかには特効薬はありませんでしたけどワクチンのおかげで「はしか」をなくすことができたんですね。

コロナウイルにはまだワクチンは出来ていないようですし、特効薬も確定していないようです。ですから国をあげて全力をあげてのコロナウイルスの伝播阻止に成功すれば別ですけども、そうでなかったらワクチンの開発に成功するか、庶民が手に入れることの出来る安価な特効薬が出来て販売されるか、多くの人たちが発病するしないは別として罹患して抗体をもつようなるかを待たなければんらないのではないかと心配症の私は危惧するのです。

「政府だけの施策努力だけではこの難局は乗り切れない。国民ひとりひとりの落ち着いた真剣な対応を望む」との首相の発言です。まったくその通りだと私は思います。

それにしても大事なマスクや消毒用のアルコールが手に入りにくくなっていることや、何の根拠もないのにトイレットぺーパーまでが店頭から消えてしまったことなど。自分の今の不安に駆られて必要以上に買い込んだりするのはまだしも、庶民の不安を見込んで自分の利益を得ようと素早く大量に買い占めたりする暗い輩らがいることは本当に許せない思いがします。

私のような家の中に閉じこもっているような老体にまでまことしやかなおかしな虚偽報道が聞こえてきます。冷静に賢くでも真剣に考えて行動しなければと思っています。

日本ではあるいは見事にコロナウイルスの伝播を止めることができるかもしれません。是非そうあって欲しいと思っています。心からの願いです。