でも会津坂下町の朝は静かな曇りの天気です
一週間前の雪はすっかり消えてときおり明るい陽もさしてくれます。
午後から雪の予報ですけども豪雪にならないよう願うばけりです。
年の瀬の29日、ばばちゃんは台所、爺いは大掃除、歳相応の仕事を歳相応にやっています。92歳のばばちゃんはいうんです、「私の歳で台所に立つ人などいませんよ」私はいううんです、「あと5日で94歳になる爺いだって負けん気で3kmほどの散歩を精一杯の歩幅せいいっぱいの早さで歩くんだ」「毎日台所に立ち、せいいパイの散歩しているから」歳相応の元気で生きていられんるんだ
万一のことがあれば息子たちや仲人子たちがちゃんと始末してくれる、「なに心配することやある!」 うんうんと二人納得して息子夫婦の持ってきたあんこ餅を食べました。
正直いえば私だってまもなくやってくるだろう一人での生活のことを考えて眠れぬ夜だってありますよ。家内のばばちゃんだって同じだと思うんです。たいていの朝は二階の寝室で寝ている爺いが先に目覚めて一階に下りばばちゃんの寝室の前を通るとばばちゃんの寝室の電灯が明るくつくんです。起きて顔をあわすとばばちゃんがなにか言葉をかけて私が「うん」とこたえ二人でほっとしてそれぞれの仕事を始めるのです。それが老いを生きる二人の幸せだと口にはだしませんけど心に思っているんです。