暗い街通りにつめた雨が降っていて
走る車のライトの光が濡れた道路に映っていました
私はふと「寒九の雨」という祖父の言葉を思い出しました。私は4歳か5歳の頃いつも祖父の布団の中で祖父に抱かれて眠っていたんです。祖父のはだの暖かさやいつも楽しく話してくれる昔話や世間話のいろいろを90歳を超した私が懐かしく思い出しているんです。
子供の頃の寒い寒中のある日深い雪に雨が降っていました。「この雨を寒九の雨といってその年が豊作になるめでたい雨なんじゃ」と祖父は教えてくれました。そのことを深く理解していたわけではなくって「寒九の雨」という語句を懐かしく記憶していたんです。
ネット「で寒九の雨」を調べてみました。
大寒の9日頃(1月の13日頃)降る雨を寒九の雨といってその年の豊作を予兆するめでた言葉である。とありました。
今日は1月13日です。冷たい雨の中の散歩です。これこそ「寒九の雨なんじゃ」と90歳を越えた爺いがすっかり4歳か5歳の子供の心にかえって祖父を懐かしく思い浮かべての散歩でした。
寒九の雨の中傘をさしてあるっている方にお会いしました。少しも楽しそうな顔などしていませんでした。祖父の思いにほんわかしているのはどうやら私だけのようでした。
また、COOPの運搬車の前をミニバイクのうしろに赤い郵便物を入れた箱を載せている郵便配達のお方にもお会いしました。私は思うのです、こんな寒いなか一軒一軒にに間違いなくお郵便物をお届けなさる。辛い仕事と思いますけど、その仕事をなさるお方は決して不幸とは思っていらっしゃらないでそれなりの生きがいをもっていらっしゃるんじゃなかろうかなどともおも思いました。
つめたい雨のなかの散歩1時間ちょっとようやく家の近くまでやってきたとき空が少し明るくなりました。いつもパソコン室から馴染んでいる場所なんです。冷たい寒九の雨の中の散歩でしたけども祖父の思い出一緒の思い豊かな散歩道でした。
寒九の雨で祖父思い出いっぱい楽しい散歩道でした。
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